主体性を持ちつつ柔軟な対応を

<連載コラム㉞>

さて「自分でやる姿勢」の確立です。これは、高度の主体性の確立ということでもあります。主体性とは、言い方を変えると自分自身の『原則』を持つということであり、これが確立されないと、周囲の勢いや条件にフラフラと流されてしまいます。

 
 
 自分の原則=主体性が土台にしっかりとあるからこそ、他に対して協調や協力もできるのであり、自分の主体性がないところには、周囲からの真の協力は得られないのです。

 
 
 ところが、主体性を持つためだといって、小さなことまで何でも原則にしてしまい、頑固一徹、虚仮の一徹でがんばってしまう人がいます。

 

こうなってしまうと、今度は「自分だけ良しの姿勢」になってしまい、根本的な協調性や協力性を失ってしまいます。

 
 
 MGでも、自分のやり方や狙いに頑固に固執してしまう人がおられます。こうと決めたら譲らない、例えば決してこれ以上はPを下げないと、頑張りにがんばる人がいます。

 

 しかし結局、全く売れないまま行き詰まってしまいます。周囲の状況を見極めながら、柔軟に対応していかなければならないのにです。

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何よりも実行することが大事

<連載コラム㉝>
 

明元素言葉の続きです。例えば、状況の悪いときや失敗の重なった時など、悲観的で惨めっぽい言葉を使うべきではなく、またそういう類のイメージは、鮮明に描かずに振り払ってしかるべきです。

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 逆にわざとでもいいから、たくましい建設的で肯定的な言葉をどんどん使い、また、発展的で創造的なイメージを鮮明に描くように意識、あるいは努力するのが良いわけです。

 

MGでも、リスクカードを引いて「またかぁ」と後ろ向きになると、かえって悪いカードがくるわけではないけれど、気がつかない内に気力が低下してしまいます。

 
 
 こうした点は小さなことのようではありますが、脳の特性の一部として無視できないことであり、とくに進歩発展を目指す姿勢の確立に影響が大きいのです。

 

よく「やる気」とか「精神力」とかいいますが、少しばかり抽象的ですね。意識する、あるいは習慣を作ると表現されることをお勧めします。

 
 
 そして何より実行することが大事で。口先だけで「やる気」を唱えていても、何も変わりません。闘志に火を付けるのなら、実際の一歩を踏み出すことです。失敗を恐れず、まずチャレンジです。

進歩発展を目指す姿勢の根本は戦略

<連載コラム㉛>

目的(目標)意識というのは、脳力開発の指針その2である「進歩発展を目指す姿勢」と、一体関係にあります。

 

進歩発展の成果をより積極的に、より確実に産んでいくためには、目的・目標をいつでもしっかり確立し、明確にしていく習慣が不可欠です。

 

この目的・目標を、厳密には少し違いますが「戦略」と言います。戦略を確立した際に、「そう決めたんだ!!」という決心(意志確定、覚悟)を、いちいち自らに確認していくことの繰り返しが要となります。何度も何度も、意識付けを繰り返すことが大事なことなのです。

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MGにおいても、最初に決心した今日の目標を、色んな場面で確認して意識付けを強めることをやっておられますか?

 

実際にゲームが始まると、状況の変化によって途中で諦めてしまい、まぁいいやと投げ出してしまってはいないでしょうか。「原点に返れ」とはこういうことを言うのかもしれません。

 

こんな時に大切なのは、実は自分自身の言葉やイメージです。うっかり口をついて出る嘆きの言葉、思い通りにいかずについてしまうため息、リスクカードを引いて思わずイヤだと叫んでしまっていたり。

 

ところが、そういう言葉やイメージが気分や体に影響を与えていることに、意外と気が付いていないものなのです。

環境・条件に流されず、条件を活用していこう

<連載㉚>

MGで、相手の青チップに圧倒されたり、材料仕入のめぐりも良くないし、リスクカードも悪いカードが連続してやってきます。そんな状況の中で、あなたはどういう気持ちになっていますか?どうして打開していこうと思われていますか。

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 条件に流され支配される行き方ではなく、『条件とは活用するものである』という気持ちに立って、いつでも仕掛ける側、攻める側に回れば良いのです。主導・能動の側に立てば、楽しめることにもなりますし、漸進的な成果も出るものです。

 
 
 相手が、自分の思い通りの手を打ってこないことは、最初から織り込み済みのはずです。色々とやってくることが、こちらの邪魔になることもあるでしょうし、こちらのやることがスラスラと運ばないことも。それこそが「ゲーム」の楽しみの本質のはずです。

 
 
 ゲームなら理解できることでも、いざ仕事や家庭などの実生活の場になると、この基本を忘れてしまい、ひどく嘆いてしまったり、惨めな気持ちになったりすることが 少なくないようです。

 

意識して根本を見直し、土台習慣を改めて明確にし、再度向上志向を強めてみましょう。

 

 この次のMGでは、うまくいかない時にこそチャンスだと気持ちを切り替えて、今までやったことのない手をやってみるとか、何らかの切り替えを自分でやってみることです。ならばもっともっと愉しくなるはずです。

<連載㉘> トップの脳力発揮が足りない

会社や組織の中では、現状を『変革』するという言葉が使われますが、現状を現実、変革を理想と言い換えますと、前回までに説明したようなことと同じことだと分かっていただけると思います。まさしく、変革=到達点とは、現状=出発点がかなりまずい状態だからこそ出現するのだと言えます。

 
 
 
誰かが口で『変革』と唱えたくらいではとても実現されない、という現実の状況だからこそ、単なる言葉だけではない本当の変革が必要なのです。

 

本当の変革とは、本質的な変化あるいは創造的変化を指します。その実現には実際的活動が不可欠であり、それこそが仕事なのです。

 
 
 そして、単純に思い通りに運びはしないからこそ、脳力をフルに駆使、発揮して変革を推進していかなければならないのです。変革は一人から始まりますが、そこから周囲の協力の結集によって、実現していかねばなりません。そういう結集がリーダーの役割です。

 
 
 MGも社長一人がしゃかりきになってやっているだけでは、会社や組織への落とし込みにはほど遠く、いかに社員を巻き込んでいくかが成功へのカギになります。

 

 社員がちっとも参加してくれないとか、熱心にならないで困っている、そんな声をよく耳にします。自分はこんなに一所懸命なのに、というのです。

 
 
 申し訳ありませんが、それは社長たるあなた自身が悪いのです。まだまだ脳力の発揮が足りない、あるいはポイントがずれているといって間違いありません。しかも、他人は思い通りには動かないのですから。
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<連載㉗> 理想の到達点は現実から遠いもの

現在の条件、すなわち「現実(現状)」の周囲状況が望ましくなく、出来が悪いからこそ求めたい「理想」なるものが登場して、それが大きな意味を持つものです。

 

現実と理想の対比、脳力開発でなくても、常にどこでも問題となるポイントです。

 
 
 そして理想とは到達点であり、たいていの場合現実という出発点からはかなりの隔たりがあるものです。だからこそ理想だというわけです。Photo

 
 
 ところが、理想が明らかになった(成立)段階で、とたんに嘆きが入る人が多いこと、多いこと。いわく、現実がひどすぎる、悪すぎる。周りがみんな分かってくれない、周りが馬鹿ばかりで、理想に向かってちっとも進まない、進められないと。

 
 
 これは理屈に合わない論理的矛盾ではないかと、脳力開発では言っています。現実はこうだと言っているにもかかわらず、だからこそ求めるべき理想を描いているのに、その前提である現状を嘆いているのですから。

 

要するに、人頼りの姿勢や現状に甘んずる姿勢、自分だけ良しの姿勢の統合から発している結果だと言えます。

 
 
 これをMGに置き換えてみればわかりやすいでしょう。どうしても思い通りには売れない、利益が上がらず自己資本が上がらない。

 

 自分は一所懸命やっているのに、相手が販売入札で下をくぐってくる、安い材料を買っていかれる、青チップを増やしてもさらに増やされる。来たくない卓に来ちゃった。こんな感じでしょうか。

<連載㉖> MGはいつも第1期からスタート

脳力開発では、現在の自分あるいは自社の状況をきちっと捉えることが重要だと言いますが、それは全て「現時点での条件」です。言い換えれば、ここが出発点だということです。

 
 
 真の価値は、今ここから遂げていく進歩発展にあるのです。それは自分の努力で作っていく「創造的変化」のことであり、その創造的変化を『変革』と呼んでいます。

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 変革を成し遂げていくこと、なんだか難しそうだなと思われましたか?でもやることは当たり前のことの積み重ねだということを、まず知っておいて下さい。

 

 以前にも言いましたが、「よし、できる、やろう(やり遂げるんだ)」という気持ちが大切です。

 
 
 今ここ、つまり現時点という「現在の客観的条件」が何であろうとも、断じて強い決心・覚悟、そして信念と誇りを持っていることが大事なのです。言い換えますと「自分が主人公」であり、リーダーなのだという強い心です。

 
 
 MGはそれを体現、体感し、行入して体験を積み重ねていく研修・講習です。しかも、条件はみんな平等、同じところから第1期がスタートします。一人一人が社長、つまり主人公でありリーダーなのです。

<連載㉕> 脳の力をかなり遊ばせている

脳力開発では、自分に関わる全ての人やものを、大きな目的の方向に向けてみんな有意義に、プラスに活用していけるようにと教えています。

 

況んや、嫌いな人や苦手なもの、あるいは自分に反対意見を持っている相手でもです。そうでなくては、脳の力をかなり遊ばせていることになると。

 
 
 ですから、どんな人間でも「活かしていこう」という心構えを根本に持たないと、高いレベルの人間の力、集団の力(組織力)を発揮させることはできません。Photo

 
 
 逆に、この心構えを根本に置いただけで、日頃から嫌いな相手とかやりにくい不都合だと思っている相手に対しての、気持ちや態度が変わってきます。つまり、人間関係のあり方が大きく違ってくるというわけです。

 
 
 MG研修では、ベテランも初心者も同じテーブルの中でゲームを行います。多くの研修では、何度も受講しているメンバーと、初めて受けるメンバーとを明確に区別します。

 

 またMG研修では、ゲームに強かろうが弱かろうが、PQ(ゲームでの売上高)によって「順番に」卓を分けられます。

 
 
 そうやって、様々な条件や場面を作り出して、それにどう対応していくかという「試し」あるいは「体験」を積んでいくわけです。やりにくい相手、天敵とも言うべき相手、一から十まで指導しないといけない初心者。どう向き合うか、繰り返し体験するのです。

<連載㉔> 嫌いな相手も動員する度量をもつ

MG研修でも、今日はこのような最終結果を目指そうとか、こんなことにチャレンジしてみようと決めたことは、それを戦略と名付けていますが、これは容易に変えてはいけない原則と言えます。状況の変化や、周囲の相手の出方によっても、原則として守っていくべきものです。T_cimg3140




 



 しかし、実際にやろうとしている手段・方法、すなわち戦術は臨機応変に変えていっていいのです。同じ市場のライバルに対しても、時には対立で進むべき時がありますし、それよりも協調や協力のスタイルの方がうまくいく時もあるはずです。

 



 現実の世界、つまりビジネスの現場を想定しても、嫌いな相手や苦手な相手が全くいないということは、少ないことでしょう。時には、そういう相手が同じプロジェクトのメンバーだったりすることもあります。

 



 嫌いな相手や苦手な相手を敬遠する、自分とウマの合う相手や自分の好む相手とだけしかやっていけないような、狭い範囲の展開では、レベルの低い脳の使い方になります。

 

 事を成す、特に大きな仕事には「人の動員結集」が最重要な仕事になりますから、それに対して大きなマイナスを自ら作り出してしまうことになりかねないからです。

<連載㉓> 妥協と降伏の分岐点は『原則』

衝突を防ぐ相互間の調整方法についてお話しします。主張・意見や行動方向等を含めて、希望という概念で考えていくことにします。

 
 
 ひとつは、容易に譲れない、変えられないという決心(ルール)を伴う性質の、「原則」として扱うべき希望(の範囲)です。そしてもうひとつは、譲っても良い、変えても良いという柔軟な対応をする性質の、「非原則」として扱うべき希望(の範囲)です。

 
 
 対処方法ですが、前者の範囲に入れた「希望」に対してぶつかりを起こしている場合は、「闘う」か、もしくは「降伏する」のどちらかになります。一方、後者の範囲に入れた希望に対しては、「妥協する」(協調する)という対処になるわけです。

 
 
 「降伏」とは、譲れないと決めたはずの「原則」を容易に譲ってしまうということを指していますから、言い換えれば主体性の放棄になります。(降伏のイメージ=白旗)Photo_2

 

これに対して「妥協」の方は、譲っても良いと決めたことを譲るのであり、あくまで「原則」を守るという範囲内で、相手や周囲との強調点を設けることを指しています。

 
 
 ただ、原則は永続的にずっと変えてはならないという性質のものではなく、時には変えても良い、もしくはむしろ変えるべき場合があります。

 

MGにおいても、最初にこれと決めた作戦や戦術を、どこまでもかたくなに守っていこうとする人がいますが、状況や条件で柔軟に対応して行かねばならないこともありますね。

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