いつの時代も「変化の時代」なのだけど

世の中が、「変化の時代」あるいは「大変化の時代」などと呼ばれるようになったのは、さていつ頃からでしょうか。

 
おそらく人によってまちまちでしょう。蛮勇をもって私が思うには、それは人類発生の頃からではないでしょうか。つまりは人類史は常に「変化の時代」であったと。

 
ただ、その変化の中身がその時代によって違うわけで、つまりはその以前と変わっていくよということを「変化の時代」と呼んでいるものだと思うのです。

 
よって、何をあたふたしているんだというのが私の意見です。いつの時代であっても、昨日と今日とは違う、明日はさらにもっと違ってくる、それだけのことではないですか。

 
そして、人はいつの時代もちゃんと変化に対応してきました。対応してきたからこそ、今も地球上に存在しているわけですから。対応できなかった、例えば恐竜は滅びてしまったではないですか。

 
ただ、あなたが、あるいはあなたの会社が「恐竜」にならないという保証はどこにもありません。明日は我が身、ということが現実目の前にあるということも確かなことです。

 
よって変化の時代をどうやっていきぬくのか、どう対応していけばいいのかということを書いた本が売れています。時代によって内容は異なっても、至極当たり前のことが書き並べられています。

 
たとえば、最近めくった本の中には次のようなことが書かれていました。(だれかに話したくなる小さな会社」 浜口隆則・村尾隆介著 かんき出版 より引用)
 
Photo ■変化の時代のポイント
 1.商品の短命化
    ・会社全体のブランド化が重要な要素
 2.商品・サービスレベルの向上と飽和
    ・「いつものやつ」として選ばれるか
 3.マス市場の消滅
    ・専門性とユニークさ、少数対象も可
 4.人口の減少
    ・リピート率の向上
 5.価格競争
    ・価値を上げる発想/商品価値公式
 6.情報化とグローバル化
    ・プル型の情報発信/発見されやすさ
 7.労働市場の流動化
    ・良い人材を獲得できるチャンス

 
これが正しいとか、良いとか、そういう話ではありません。あなたは、あなたの会社はこういったことに対応していっていますか?という話です。

 
考えていなかったでは、もはやすまない問題です、論外と言えます。考えています、という答でも心配になりますね。既にやっています、行動しています、でなくてはいけません。

 
あなたは大丈夫ですか? あなたの会社は大丈夫ですか?

「士業」者よ、もっとしっかり学びなさい

少し以前のお話です。あることがあって、ふと思い出したので。

 

それは数年前、経営に関係する「士業」の方を対象にしたセミナーでした。税理士、公認会計士、中小企業診断士、販売士、FP(ファイナンシャルプランナー)など、色んな士業の方が参加されていました。

 

そこで講話をさせていただいたのですが、普通の話をしても仕方がないので、いきなり質問をぶつけてみたのです。このコラムでも何度か書いた質問です。

 

曰く、「ある企業の社長さんがあなたにアドバイスを求めてきました。経営不振、経営停滞で悩んでおられます。どうやったら利益を上げられるでしょうかと」。

 

参加されておられた方々は、それぞれにジャンルは違いますが専門家です。小さな会社(ばかりではありませんが)の社長さんにとっては、きっと経営のアドバイザーと思われているでしょう。

 
大半の方の答は、私の予想した通りでした。表現は少しずつ違っていましたが、要するに先ずは①売上を努力してあげましょう、そして可能であれば②コスト(あるいは仕入価格)Photo を下げましょう。そして③経費を見直して節減しましょう。

 
以上の3つ、私がいつも言っている「常識の答」が返ってきました。おそらく、実際に顧問をされている会社でもそのようなことを言っておられるのでしょう。

 
そこで、もう一つ「意地の悪い」質問をぶつけました。曰く、「良い会社にするとは利益を上げるということですが、いったいどの利益を上げたらいいのでしょうか」と。

 
これは少し意見が分かれました。でも多くの方が経常利益と答え、あるいは当期純利益を上げることだと言われました。ただ、答えに窮した方もおられたのです。

 
ここで一つ注釈です。経営者側はこういった経営に関連する士業の方を、経営の専門家として認識していますが、実は税理士は税務(処理)の専門家、会計士は決算(処理)の専門家といったように、それぞれご専門の分野をお持ちです。

 
厳しい言い方をすれば、専門分野以外の部分は「専門家ではない」ということです。もっとも、ど素人などとは申しませんけど。

 
しかし、専門家として見られたり、中には信頼して相談される経営者も少なくないはず。だからこそ、しっかり勉強してほしいのです。今日挙げた二つの質問は、経営の基礎の基礎です。

 
この二つくらいにまともに答えられないで、専門家を名乗ってはほしくないものです。でも世の中では、あなたがた「士業」の方を、士業ゆえに評価しているのですから。

 
「士」が付いているだけで、名刺にそう刷り込んであるだけで、少なくとも市井の”無銘”の私などよりは、はるかに信頼される可能性をお持ちなのですから。

個人事業の方は青色申告にしていますか?

2月から3月、確定申告の時期ですが、個人事業主にとっては12月決算の申告時期でもあります。私のところでは青色申告を選択しています。

  

個人事業の場合は青色申告と白色申告とがありますが、もちろんその違いはご存知のことでしょう。青色申告でない場合は、必然的に白色申告になります。

 

青色の場合は、きちんと複式簿記で日々の経理処理をして、必要となる帳簿を備えておく必要があります。それによって、必要経費算入額の増と所得からの控除額の増という、メリPhoto_3 ットを受けられます。

 

とくに上限65万円の特別控除や、家族を専従者として登録して給与(もちろん損金計上)を支払えるのはありがたいです。また、減価償却資産も30万円未満なら一括償却できます。パソコンなどを買った時に使えます。

 

例えば現在無職の奥様を専従者とした場合、月に10万円未満なら税務署から業務内容を問われることはないでしょうし、8万8千円未満なら源泉徴収も不要です。

 

ただ、この場合確定申告の際の配偶者控除は受けられません。ただ配偶者控除は38万円ですから、それ以上に(上記範囲内で)給与とすれば、メリットがあるわけです。

 

その他にもいくつかメリットがありますが、デメリットもあります。おそらくそれは、冒頭に言いました複式簿記での記帳処理でしょう。BS/PLも毎年きちんと提出しなければなりません。

 

また、帳簿・帳票・伝票類についても5年ないし7年の保存義務があります。ただ、その期限が過ぎれば、永久保存義務のある一部の帳票を除き、捨てても問題はありません。

 

でも面倒だという方は税理士さんにお願いすることになり、そうなると当然ですが費用がかかります。まぁ、年1回のことなら65万円の控除額を越しませんし、税理士費用も損金処理はできますが。

 

しかも最近は白色申告でも、日常そろえるべき帳票・帳簿類が増えてきていますから、それなら青色申告を選んだ方がいいのではと思います。

 
さて、私は今年も1月末には自社の決算処理を完了、BS/PLも作成を終えました。2月初めに申告書も書き終えて、今日には税務署に行って提出します。全て自分でやりますので、余分の出費もなしです。

申告時期が近づいてまいりましたね

私のような個人事業主は12月末が決算期です。個人分と合わせて、2月17日から1か月の間が確定申告期間となります。私の場合、事業の方は青色申告を選択していますので、主要帳簿類はすべて完備してあります。

もちろん、データはすべてPC入力・管理ですが、市販のソフトではなく「マイツール」による自作です。毎年1月末から2月初めまでには、ストックデータから総勘定元帳を作成していPhoto ます。

その時点で、同時に仕訳や金額の間違いをチェックし、必要な場合は修正伝票・振替伝票を入れます。今年はスケジュール管理が功を奏し、今日にはもうBS/PLまで出来上がってしまう感じです。

そうなるとあとは申告書への転記、その後に個人の申告書ですから、うまくいけば来週末か再来週の半ばには事前提出まで漕ぎ着けそうです。毎年申告期間の前日までに提出していますが、今年は記録を更新しそうです。

さて本日ここで言いたいことは、個人事業であろうが法人事業であろうが、日々きちんと経理処理をしていますか?ということです。

私が指導しているクライアント企業は、基本的にはすべて自社でデータ入力・管理をしています。発生主義に基づいて、原則その日のうちに処理できているかはやや心許ないですが。ちなみに私自身は、遠征中でも当日(遅くとも翌朝)処理です。

そうやっていてこそ、決算処理だけでなく月次や週次、あるいは日次の状況把握もきちんとできるというものです。これは、会社の大きい小さいに関わらず、業種業態を問わず必要なことですよ。

中には領収書をはじめとする伝票類やメモなどを、箱の中に溜めておいて、申告時期になってから税理士さんの処に持ち込む例も少なくないとか。

私も一時期、申告時期の事務所に応援に行った経験がありますが、正直言ってやりたくない仕事です。日々きちんと処理しておけば何でもないことなのになぁと、嘆息したものです。

せめて、帳票類は月別の時系列に綴じるとかしてくれれば、まだ救いがありますが、上記のように箱に入れた状態でドンと運び込まれてもねぇ。

あなたの会社ではどうですか。経理処理の状況一つ見るだけでも、その会社の状態や風土が垣間見えるものです。

バナナのたたき売りが究極の販売業

Aさんの商売は「バナナのたたき売り」です。毎朝早く、自分で市場に行ってバナナの房を仕入れてきて、それを仲間たちと一緒にオープン市場で売ります。夕方までには完売して家に戻ってきます。

朝出かける時には、おかみさんから仕入れのお金を受け取っていきます。前日からの持ち越し在庫はありませんから、今日売れる数量を予測してお金を出してもらいます。やや強気なので、時々おかみさんからは「待った」がかかり、少し出し渋られることもあります。

今日も40房分の仕入れを考えていて、電話で親しい仲卸業者に値段を確かめ、お金をポPhoto_2 ケットに入れて出かけます。おかみさんからは財布に入れるようにいつも言われますが、この方がしっくりするのだそうです。

仕入を済ませて市場に到着、定位置に組み立て式の台を置いて価格表を貼り付けると、もう準備OKです。口上を暗唱しながら、さらに何か面白いネタを付け加えようかなどと考えています。やがて、ちらほらとお客様の姿が見え始めました。

さぁ、Aさんも臨戦態勢を整えて大きく深呼吸、少し遠くにいるお客様に向けての口上が始まります。のど自慢で入賞したこともある声の響きは、Aさんの持ち味ですが、その声にひかれてお客様が少しずつ集まり始めます。口上を聞き終えた中から、「一つちょうだい」と声がかかります。「まいどさま~!」

受け取ったお金はポケットに入れていきます。順調に売れ始めていきますが、昼休みの前には今朝おかみさんから受け取った金額を超えたことを感じました。「よしよし、これで損益分岐点だ」とニコッとします。

この後たまっていくお金は、文字通り利益です。そして最初の価格表は貼ったままですが、お客様とのやり取りの中で「買ってくれそうかな」と思うお客様がいると値引きを始め、それを口上に盛り込んで周りにも聞こえるようにします。

仕入れて並べたバナナはどんどん売れていきます。残りが数房になった頃には、価格は最初の半額くらいになりました。でもいいので、何しろ最後は「ええい、お客さん、こうなったらタダで持ってけ!」ということもあるのですから。それを期待している常連客もいるくらいです。

最後の一房が売り切れ、今日も見事に完売です。途中でおかみさんから預かった金額分を封筒に分けましたので、ポケットに入っている分が利益(儲け)です。

さて、Aさんのように1日の終わりに、あなたは利益を実感出てますか。また、いくら儲かったのかつかめていますか?

本業を忘れることなく前進を

新年が明けて、どの会社もスタートは挨拶回りからというところが多いようですが、それもそろそろ一段落でしょうか。新年会も社内は早々と済み、商工会議所や商工会も終わったところが多く、これからは業界団体や次いで取引銀行の会でしょうか。そういうところへの出席を社長一人でこなさねばならないのは、私も現役社長時代に体験しました。

Photo 業界団体も元気の良い、景気の良い話の聞ける状況だといいのですが、ともすれば後ろ向きの愚痴っぽい話題が出ると、早く帰りたい気持ちにもなるかも知れません。時には、仲間の会社の倒産話を聞く羽目になったりすると、やりきれない思いもしたものです。

私の会社の所属する商議所の部会など、30年近く前には3部会で400社を超えていたものですが、今では部会も統合されてしまい、それでもやっと150社余りというような状況であったりします。昨年は元気の良い団体に呼ばれて講演をさせていただきましたが、さて今年はどうなのでしょうか。

こういう団体やクラブなどの活動がお好きな方もおられますが、お付き合いの仕方を誤まったり、社員の方にも理解していただいていないと、それこそ「社長の道楽」と後ろ指を指されては心外だと思います。できれば、役員とくに従業員で役員の方や、役員でなくても部長クラスの方にも、そういう集まりに代わりに出てもらいことも大事ではないでしょうか。

時には、初めてお会いして名刺をいただくと、いわゆる公職や業界団体の役職などをずらりと印刷されている名刺に出会うことがあります。もちろん、その方はそれなりの足跡を踏まれて今日に至っておられるのでしょうけど、でも、つい「会社の方は大丈夫か」などと余計な心配をすることも。

私自身も現役時代、いくつかの団体に所属していましたし、仕事とは直接関係のないものもプライベートの範囲でありました。役員を引き受けていたものもありましたが、基本原則が本業に影響を与えないというのは言うまでもありません。社員さんにも常に情報を伝え、理解を得られていたと思っています。

もちろん、間接的に仕事にもプラスになっていくことも意識はしていました。いわゆるトップ営業にも活かせることができたなら、少なくとも本業にマイナスをもたらせないでしょう。脳力開発では、「仕事とは人間関係を創ること」とも言います。

この本質を忘れることなく、2017年も前進していきましょう。

「今まで通り」という現状維持で良いのか

新年も二日目、色んな事始めが今日ですね。書初めとか農始め、姫始めなんていうものあります。あ、姫始めってアレももちろん入ってますけど、衣始めとか仕事のスタートも意味する言葉なのだそうです。また、今夜見る夢を初夢という地域が多いようです。

というわけで、ヴァンガード経営研究所も今日から仕事を始めます。まずは12月の経理締めから決算の準備、それから年末にあえて積み残した今年のセミナー企画プランニング。後者については、新たなセミナー名称案がまだ決められなくて、もう少し時間をかけてやることにはなりそうですが。

昨日も書きましたが、今年1年間のテーマは『経営のアンチエイジング』です。年をとらない、つまり会社が老化しないために何をやればいいのかを考え実行していこうということですが、どんな一流企業でも油断すると組織やシステムが現状維持に陥ってしまいます。

それ以上に怖いのは人、すなわち経営者も含めて人の気持ちがいつしか現状維持志向になっていて、気付いて立て直そうと思ったタイミングではもう遅い、ということになってしまっていることです。もちろん、気付けばまだ立ち直っていくことは可能ですが、時間がかかることになりますし、そうなると費用も要します。

Photo_2 しかも、現状維持になっていることには、その現場にいる人たちは余り気付いていないことが多いのです。小さな会社では経営者自身も現場プレイヤーであるケースが多く、共に無意識の内に現状維持になっています。

経営とは言うまでもなく、絶え間のない意思決定ですから、一つタイミングを狂わせると後に尾を引いてしまうことにもなりかねません。その意思決定が知らず知らずの間に現状維持に基づくものであれば、発展の芽を摘んでしまうかも知れないのです。

経営者ですらそうなのですから、現場で常に現実に直面して仕事をしている人は、相当の強い意識を持っていないと、普通通りあるいは当たり前の方に流れてしまいます。何故なら、「今まで通りに」やっておれば何も問題はないのですから。そう、実はこの問題がないというのが問題なのです。

今年はこういった切り口から、クライアントの会社に切り込んでまいります。ですから相当に厳しい意見をさせていただく場面もあるでしょう。少なくとも、耳を傾けていただきます。その上で決めるのは、経営者自身です。私の思いと別の答をされても、それは致し方ないところですし、その答えが正しいのかも知れませんから。

ただもし僅かでも思い当たるフシがあったら、少なくともちょっと立ち止まって現実(現場の状況・人の動き)を見つめ直して下さい。将来のために、必要な時間です。

企業革命のスタートラインにつきませんか

今年も今日を含めて残り4日になりました。今日で仕事納めという会社もおおいでしょうが、金融機関は30日まで営業ですから、ギリギリまでがんばられる会社もあるでしょうし、サービス業では年末年始も営業というところも少なくありません。ごくろうさまです。

無事に年末を越すことができると、ホッと胸をなでおろしている経営者の方もおられるのではないかと思いますが、それでいいのでしょうか。来年もまた同じような繰り返しでは困りますよね、どのようにしたら良いかを少しは考えてから年を越しませんか。

というわけで、今年最後の「小さな会社のマネジメント」では、経営の基本中の基本を今一度書いてみたいと思います。

基本中の基本、それはMQ>Fということです。MGを学んでいる方には自明のことですが、「翻訳」しますと 粗利益(売上総利益)が必要(支払い)経費を上回っていること、という至極当たり前のことです。

コンサルティング&サポートで経営者と話をしていますと、とにかく利益が足りない、ナント000_1 カ利益を上げたいという話をされるのですが、その利益はいったいどの利益を指して話されているのでしょうか。損益計算書(PL)には5つの「利益」が書かれています。

上から①売上総利益、②営業利益、③経常利益、④税引き前当期利益、⑤当期利益(純利益)の5つですが、いったいどの利益を上げていきたいのでしょうか。言い方を変えればどの利益に目を向ければいいのでしょうか。そのことを分かっているのですか?

多くの経営者の意識としては、おそらく③の経常利益を言わんとされているのだと思いますが、それは経営者として当然のことです。しかし、翻って現場の人たち(社員さんたち)はいかがでしょうか。彼らの意識の中の利益は経常利益ですか?もし違っていたら、経営者との間にギャップがあるということですよね。

ハッキリ言いますが、現場の方にとっては経常利益は「分からない」のです。分からないものを「ガンバって利益を上げよう!」と声高に叫んでも、空回りをするだけです。しかし間違いなく、現場で利益を稼いでいるのは社員さんたちであり、必要経費を活用しているのも彼らです。

というわけで、現場でマネジメントできる、あるいはコントロール可能な利益にもっと目を向けること、すなわち粗利益を重視することに頭を切り替えられてどうですか。経常利益は、そこから経費を引いて出てくる計算の答にすぎません。しかも経費には、現場の社員さんには制御できない費用、例えば借入金利なども含まれるのですから。

今一度言います、経営者たるもの「必要経費を上回る粗利益を上げる」マネジメントに注力せよ。その方法はいくつあるか、ここでは詳しくは延べませんが、売価と原価そして販売数量(販売数や客数など)の3つの要素だけで考えても、25通りもあるのです。

それはどんな方法ですか、と興味を持たれた方は、来年はぜひMGセミナーを受講して下さい。1回だけでは腑に落ちないかもしれません、だまされたと思って最低3回は受けていただきたいものです。そうすれば、企業革命のスタートラインにつけるかもしれませんよ。

正しいキャッシュフロー経営を学ぶべし

年の暮れになり、大手企業を中心に冬のボーナスも支給されたようであり、クリスマスそして年末の商戦はそれなりの盛り上がりを見せている。大手の支給状況は前年並みか、やや多いという情報が伝えられた。

中小企業では支給が年末ギリギリというところもあるようであるし、その額も大手並みのところもあれば、支給額が給与の1ヶ月分に満たない会社も少なくない。それどころか、全体の4割近い企業は支給ゼロという予想もされている。

それどころか、年末に差し掛かって経営が行き詰まり、破たんに追い込まれたというニューPhoto_2 スも後を絶たない。週が明けて社員がいつものように出勤するとシャッターが閉まり、弁護士名の貼り紙だけが寂しく風に吹かれていたということもあるようだ。

世の中では会社がつぶれることを「倒産」という。しかし、倒産は法律用語ではなく、様々な状況を総称しているにすぎない。簡単に一言で言ってしまえば、「金が行き詰まる」すなわち「支払うべき金がなくなった」状態をいう。中には黒字倒産と言って、経営自体は(PL上は)利益が出ているのに、資金繰りに詰まって潰れることもある。

大半の会社は、PL(損益計算書)経営であり、CF(キャッシュフロー)経営を主眼にしているところは一握りに過ぎない。会社が常に上昇している、売上も利益も順調に伸びている内は、キャッシュフローをそれほど気にすることもなく会社が回っていることが多い。

しかし永遠に回り続ける独楽がないように、どんなに調子に乗っていても、必ずどこかで壁が迫ってくる。その前兆に気がついて手が打てれば、危機を躱すこともできるだろう。しかし、危機は一度だけやってくるのではない。繰り返して寄せる波のようなものだと、思っていた方がよい。

倒産すると、経営者自身とその家族はもちろん、社員とその家族、仕入先や会社を取り巻く様々な人たちに多大の迷惑をかける。企業の規模の大小で、その影響度合いも違ってはいても、迷惑をかけることには変わりがない。

それもこれも、正しい経営を続けていれば防ぐことができる。よほどの突発的事態に襲われない限り大丈夫なはずだ。私は一所懸命にやってきた、倒産した会社経営者のほとんどは口をそろえてそう言う。であれば、一所懸命さが足りなかったのだ。実にそこが肝心なところだ。

正しいキャッシュフロー経営を心がけ、日々現場での努力を重ねてほしい。それが経営者の役割であり、社員や仕入れ先や社会に対する責任なのだ。そんなことは分かっているよと、あなたは口を尖らせて言うだろう。そんな経営者に、私もたくさん出会ってきた。が、その内の何割かはすでに自分の会社を失っている、それが事実だ。

ぜひ、正しいキャッシュフロー経営を学んでほしい。それがどういうものなのか、ここで一言で説明することは難しい。しかし簡単に言ってしまえば、稼いだキャッシュ以上に支払うことのないようにすることだ。それはPL上の利益だけを追いかけていてはできない。

あなたの会社が未来に続いていくことを祈っている。

利益が出たからベンツを買いに走る

「PL(損益計算書)は意見、キャッシュは現実」という言葉があります。PLで利益=経常利益がでていても、その金額のキャッシュは手元にはありませんよ、という警告でもあります。

先日のこと、ある友人経営者の奥様からお電話で相談が持ち込まれました。ちなみに、私の本業は経営コンサルタントですので、この手の相談事はたまにあるのです。かなり急いでおられましたので、こちらもすぐに出かけていきました。

駆けつけますと、お二人で待っておられたのですが、いきなり奥様から「とんでもないんですよ、この人は」と。どうしたんですかと尋ねましたら、「この人ベンツを買ったんですよ」と、Photo_2 さらに勢い込んで言われるのです。友人が前からほしいと言っていたのを聞いていたので、いいじゃないですかと言おうとしたのですが、それにしては雰囲気がおかしいのです。

それで友人の方に目を向けたのですが、彼はもじもじとするばかり。奥さんの方がさらに畳みかけます。「先日、税理士さんがおいでになって、『今期はかなりいい成績ですね。たぶん利益もかなり出ているようですよ』と言われたのです。」

それは良いことですね、と応じようとしましたがどうも様子が変ですので黙っていました。そうしましたら、「税理士さんのおっしゃるには、今期の利益が○○万円くらい出るので、納税を差し引いてもこのくらいの当期利益です」。そうしましたら、この人はなんとすぐに知り合いの車屋さんに走って行って、ベンツを予約してきたんです。

ようやく呑み込めました。その会社では奥様が経理を切り盛りされているのですが、おそらくキャッシュの状態(キャッシュフロー)がどうなっているのかを、よくご存じなのでしょう。友人は利益が出たので、その分のキャッシュがあると早飲み込みしてしまったのでしょう。

そこで、「じゃぁ彼を借りていきますね」と友人を外に連れ出して、奥様の言わんとするところを代わりに言って上げたのですが、納得するまでにはかなりの時間を要しました。

かくの如く、経営者の中にはPL上の利益分と同じだけのキャッシュが増えた、と勘違いされる方が大変多いのです。販売・流通業の方はもちろんですが、製造業の方はより大きな勘違いをされている例が少なくありません。

今回の「ベンツを買いに走る」のは極端な例かも知れませんが、似たようなことは個人経営ではたまにあるようです。あなたは、このような間違いをやってはいませんか?

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