脳力開発は人間学であり行動科学です(141)

企業再建というものも変革、それもこれまで当たり前のことを覆していくくらいの、大きな変革になる場合があります。普通にやって来たことを否定されるのですから、戸惑い以上に反対や反発も不可避です。しかしためらってはおれません。

 
 私(の会社)の場合も、表だった反発こそありませんでしたが、消極的な態度などで反発しているなと感じました。基本土台を作るための研修や、これまでなかったパソコンの導入なT__20170220_15_13_36 どは、なかなか思うようには進めることができません。

 
 しかし、一人また一人と積極的に研修に参加してくれる社員が現れ、パソコンをとにもかくにも使ってみるかという社員も出てきました。1年から2年かかって点が線になり、3年目くらいからそれが面として見えるようになってきました。

 
 点から線へ、そして線が面に広がっていくということは、情報の共有が実現していくということに他なりません。情報の共有はやがて目的の共有となり、その方向が一致すれば、そこから先、リーダーは細かい戦術指示をしなくて済むようになります。

 
 ということは、点から線にもっていくところが最も大変で苦労する部分であり、線から面へはそれよりは少なくとも楽であるということです。そして面が出来上がり広がっていく段階になると、リーダーは戦略チェックだけでもよくなるのです。

 
 とまぁ簡単に書きましたが、多くの場合その最初の段階、点から線への段階で音を上げてしまうことが多いようです。次の第4条はそのことをズバリ指摘しているのです。ここで書いたことを踏まえて、では次にステップを進めていきましょう。

脳力開発は人間学であり行動科学です(140)

同志が複数になり、さらに協力者が現れるようになりますと、「線」が増え、それらが相互に影響し合いだして「面」になっていくのです。こうなったらしめたもの、さらに面を増やしていくことができれば、主流の存在に近づきます。

 
 しかしながら、いつもそんなに順調に進むものではありません。よくある姿は、同志や協力者がなかなか出現しないで、あるいは少数しか集まらずにイライラしてしまうことです。そうなPhoto るとグチや不平、不満がつい口に出てしまいます。

 

 自分は正しいことをやっているのに、あるいは会社のためをおもって努力しているのにといったように、「のに」が口をつくようになると注意が必要です。それでは、一所懸命やっていることが無になってしまう、不本意な結末を近づけるだけです。

 
 正しいこと、いわゆる正論を主張し実行しているからと言って、それがそのまま認められる、そのまま通るとは限りません。あるいは、素直に耳を傾けてくれるわけでもありません。企業の発展に必要な研修だと言っても、素直に受けてくれるでしょうか。

 
 むしろ反対や抵抗の方が多いのではないでしょうか。何しろ現状を変革していこう、すなわちある意味現状を否定しようというのですから、抵抗があって当然なのです。社長やリーダーだからと言って、強権で突破しようなどと思わないで下さい。

 
 必ず味方ができる、それを信じてやり続けることが第一です。目標を持って、真剣に努力し続けることです。そうすればゼッタイに同志ができ、協力者も現れると確信することです。進歩発展を目指す姿勢を忘れぬことは言うまでもありません。

脳力開発は人間学であり行動科学です(139)

変革のための指針、第3条は「同志と協力者を一人ずつ増やしていくことが変革の過程である。」サブリードは、「点から面へ、そして主流に」です。経営再建の過程の中でも、まず心がけたのは、これからやろうとしていることを分かる社員を作るということでした。

 
 それには何より、私がやっていることを同じようにやってもらうということでした。当然のことですが、最初はみなおっかなびっくりです。拒否反応を示す、あからさまではないけれど、消極的に反対の姿勢を見せることも少なからずありました。

 
 そこでめげてはいけないのです。他人は(自分の)思い通りには動かないという、脳力開発の土台がありますから、とにかく時間をかけてやり続けるしかありません。必ず誰かが分かPhoto ってくれるはず、部分的にでも、部分を合わせれば形になると信じて。

 
 第2条のサブリードにありますように、変革はまず一人から始まります。というより、誰かが始めるのを待っていたり、行動を共にしてくれる仲間を待っていたのでは遅い。タイミングを遅らせることなく、自ら「まずやる」ことが大切です。

 
 しかし、一人で始めたと言っても、いつまでも一人でもがいているだけでは変化が出てきません。小さくても効果が表れ、周囲にも見えてこないと過ぎにステップに上がれません。そこで、同志や協力者の存在が必要になるのです。

 
 変革の方針や方向性を分かってくれる同志の存在は、とっても重要なものです。分かってくれるだけでなく、一緒に実践してくれれば、なお言うことはありません。同志ができれば、あなた自身と合わせて「線」ができるのです。

脳力開発は人間学であり行動科学です(138)

私のささやかな体験をお話ししましょう。地方の販売会社に出向した時、詳細は申せませんが、その会社は危機的な状況でした。人材の頭数は揃っていて、また「できる」人たちでしたが、悲しいかな状況変化に対応できていませんでした。
 

 というより、現状を正しくつかんでいなかったと言った方が適当だったでしょう。そこですべてを明らかにして、ここを出発点に変革していくことを宣言し、彼らにも行動を求めました。しかし当然のことながら、すぐには動き始めません。
 

 そこでまずパソコン(マイツール)を導入し、形から変えていくことに取り組みました。さらにPhoto_2MG研修をやり、脳力開発をやって意識改革を試み、もちろんその目的を明示しました。でも、変革には時間がかかることを痛感させられました。
 

 まさに、変革は一人から始まるのだという脳力開発の教えを、実感したものでした。朝礼やミーティングの度に、なぜマイツールなのか、なぜMGをやるのか、脳力開発を学び学んだことを実践する目的は何かを、一所懸命に語りかけ続けました。
 

 正直言いますと、私の気持ちも揺らいでいました、自信を確信にはできない状況でしたから。本当に会社を建て直し、良くすることができるのか確信は持てませんでした。しかし腹をくくりました、何しろ剣が峰でしたから、やるしかないのです。
 

 やると覚悟を決めたら、決心したことを自ら率先して実行していくしかありません。戦略を決めれば、手段方法すなわち戦術はいくらでも出てくるものでした。いったん覚悟を決めたら、最初は悪かった体調も次第に良くなってきました。

脳力開発は人間学であり行動科学です(137)

企業や組織のリーダーの基礎土台は、「進歩発展を目指す・現状打破の姿勢」です。進歩発展を目指し、成果を積極的も求めていくには、しっかりとした目的や目標を持っていなければなりません。実際行動は、その姿勢の中から生まれてきます。

 
 で、まず決心・覚悟です。これはリーダーだからこそ、リーダーでなければ決められません。逆説的にいえば、決めるからリーダーなのです。そして、「そう決めたんだ!」という強い決心、意思決定を、常に意識し確認することが大事です。

 
 その目標は「変革」ですから、進歩発展、現状打破が原則となります。とくに昨今のように変化の速度が早く、また変化の度合も大きな状況では、強い変革の意識をもつことが不可Photo欠です。真のリーダーに必要なのは変革の意識なのです。

 
 しかし、現状を変革しようとするリーダーは孤独です。スタートの時には、リーダーの心を誰も分かってくれず、徒手空拳状態かも知れません。周りは疑心暗鬼で眺めているだけ、あるいは真っ向から対立してくるかも知れません。

 
 でも、一人でも始めなければならないのです。泣き言など言っておられるかという、強い変革意識を保っていかなければなりません。始めなければ、行動を起こしていかなければ何も変わらない、企業は変化の中で生き残れないのですから。

 
自分を信じて、変革に向けてのキックオフをいたしましょう。一人で始めることは大変ですが、何事も自分で決めて自分でやれるというプラス面もあります。他人に頼ることなく、自ら主体的に行動すること、正しい戦略決定がその前提です。

脳力開発は人間学であり行動科学です(136)

結論的にいえば、世の中にそんなに良い条件ばかりがあるわけではありません。反対に悪いと思える条件も、それほどあるとは思えません。ということは、石ころみたいに見た目には役立ちそうもない条件が、やたらと転がっているということでしょう。

 
 良い条件が不足しているなら、石ころ条件でも拾い集めて組み合わせたり加工してみて、新たな条件に作り変えていくことです。アレコレやっている内に、石ころがダイヤモンドに変Photo_2 化してくることだって無きにしも非ずです。

 
 思い通りにならない、そのことを嘆くのではなく、だからこそ面白いのだと気持ちを切り替えてみましょう。心がプラス方向に向くだけで、同じものでも見え方が変わってくるかも知れません。真のリーダーならば常にプラス志向を忘れずに。

 
 変革のための指針、第
2条は「変革とは、それを具体的に不動の決心・覚悟として確立しないと始まらない」です。サブリードは、「変革はまず一人から始まる」となります。不動の決心・覚悟とは戦略であり、上位目標です。

 
 企業(組織)のリーダーたる者は、戦略を明確に打ち出すことを仕事の第一に定めなければなりません。戦略は分かりやすく、誰もが納得して協力、協調してくれるものでなければなりません。簡単には揺るがない、不動の決心であるべきです。

 
 その上で、自分がやるのだという強い気持ちを土台としなければなりません。誰かがやってくれたら、それにくっついていこうとか、一人では不安だから誰かいないかなと、不安な気持ちでいてはいけません。それではリーダー失格です。

脳力開発は人間学であり行動科学です(135)

「条件」についてもう少し。条件というのは流動的なもので、固定しているものではありません。時には刻々と変化している条件もあります。また、今現在は悪くても明日には良くなることもあるでしょうし、その反対のこともあるわけです。

 
 人間の活動、行動次第でどのようにも動く、変化するといってもいいのです。活動だけでなく、気分でどのようにでも動くものでもあります。悲観的気分でいると、条件のマイナス部分しか見えてこなかったりするのです。

 
 悲観的な、自分(自社)にとってまずい側だけしか見えなくなってしまいます。つまり一面しPhoto か見えずにいるとますます悲観的になって、「これじゃぁしょうがないな」と、ハナから諦めモードに入ってしまう、そんなことはありませんか。

 
 条件の一面(一部)、それも悲観的な側しか見えなくなる習性(習慣)というのは、土台が「人頼り」すなわち「現状に甘んずる姿勢」であると言えます。最初から条件は変えようがないと諦めてしまい、現状に流されるままになってしまうのです。


 
 こんな社長のところに行きますと、話していてもため息ばかりが聞こえてきます。おそらく、精神的に疲れてしまっているのでしょう。精神的姿勢が後ろ向きで受動的だと、必然的にこうなり、行動としては腰が引け、現実から逃げ腰になってしまいます。

 
 ではどうすればいいのでしょうか。何よりも「条件は自力ではどうにもならない」という考えを捨て、「条件とは活用するもの」という気持ちになることです。少なくとも、思うだけなら誰でもできるでしょう。それが実は第一です。

脳力開発は人間学であり行動科学です(134)

変革のための指針、第1条は「悪条件の中で建設を推進できる者が真のリーダーである。」です。サブリードとして、「不足条件を整備していくもとを作ることこそ変革の中心」とあります。条件とは外因、つまり副因だということは以前に書きました。

 
 そう、現実は悪条件に充ち満ちています。あなた自身、あるいはあなたの会社をじっくり見て下さい。順風満帆、懸念することの一つもないといった企業は、おそらく皆無でしょう。こPhoto れが解決したら、といったポイントが何か一つはあるはずです。

 
 いや、現実はもっと厳しくて、悪条件が重なり合っているということもあるでしょう。経済状況、景況、業界動向、競合状態、どれをとっても思い通りにいかない。ちょっとでもいいからうまくいかないものかと、色んな手を打っています。

 
 問題は手の打ち方ですが、前提としては、現状打破の意識を持っていることが必要です。この出発点が間違っていたら、後の行動はポイントがずれてしまいます。しかし、前提が正しくても、行動が違っていたらやはり目標達成には至りません。

 
 さて現実を眺めてみましょう。例えば、その昔モノを作って店頭に並べておけば、どんどん売れていくという時代がありました。モノを持っていることがステータスで、品質や価格なども極端に言えばどうでもよかった時代です。

 
 作れば売れます、仕入れておけば必ず売り切れます。こういう時代は、他人と違った特別な努力は必要ありません。つまり条件はすでにあるのですから、条件に合わせていきさえすればそれで佳かったのです。でも今は明らかに違います。

脳力開発は人間学であり行動科学です(133)

変革のための指針

今日からしばらくは、「変革のための指針」について書いていきたいと思います。この指針10ヶ条は『真のリーダーの心得』、あるいは『将軍の心得10ヶ条』とも呼ばれています。これまでの基礎土台の内、とくに精神的姿勢の心得を中心とした内容です。
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 ところで、組織におけるリーダーとは、単にその形式上の地位にある人だけを指すわけではありません。また、彼らが必ずしも真のリーダーと呼べるかどうかも保証の限りではありません。名前はどうあろうともリーダーたる人も少なくありません。

 
 形式上の資格があるから地位や権限を与えられた、時には年齢や在籍時間が長いからと言う理由で、リーダーと呼ばれている方もいらっしゃいます。もちろん、その中には正にリーダーだと周りの誰もが納得できる方も多いのですが。


 「変革のための指針」でいうところの真のリーダーとは、地位とか権限とか年齢や所得などとは関係なく、周囲に対して本質的な影響を与えるだけの何かを持っている。その何かとは「変化の土台づくり」を確実に進める脳力、実際行動です。

 
 真の価値とは、現在という出発点から始めて、これから着実に進歩発展を遂げていくことにあります。自らの努力による、創造的な変化ということもできるでしょう。この創造的変化のことを、脳力開発で『変革』と呼んでいるのです。

 
 また、それ以上に重要なことは、自らが真のリーダーたることを自覚し、リーダーにふさわしい行動を常に心がけているかということです。自覚とは誇りであり、強い決心覚悟でもあります。その自覚と覚悟を持って、これからの10ヶ条を学びましょう。

脳力開発は人間学であり行動科学です(132)

自分の壁を自ら破る、やってみれば意外に簡単です。挑戦の姿勢で臨んでいけば、ちゃんとこなせるように脳はできていますから、何の心配もないのです。知らないからこそ知ってみよう、苦手だからこそやってみよう、関係ないなら関係づけてみよう。


 このようにして、自分の脳の中に色んな分野の様々な質の違う情報・データを、大量に入れていくことは、的確で迅速な判断や新たな創造のためにも欠かせない要素です。そしてますます脳細胞が活性化、さらに新たな情報・データが入っていくのです。


 人とのネットワークづくりも同じで、こちらからどんどん積極的に求めていって下さい。大いに人に会うこと、それも様々な立場や意見の人とも交流を心がけていきましょう。情報ネットPhoto ワークとは、すなわち人のネットワークです。


 例えばあなたが、何か新しいことをしようと思ったり、あるいは何かカベに当たって前に進めなくなったとしましょう。その時に考えるのは「何ができるか」も大事ですが、「誰ができるか」あるいは「誰に聞くか」がもっと大事です。


 脳力開発の師・城野宏も次のように述べています。「仕事というのは、人と人との関係を作り上げていくこと」だと。人と人とのネットワークを広く、有効につくっていくことは、仕事の成否はもちろん、創造的発展にも重要なポイントになります。


 このネットワーク、つながり関係はそれ自体が生きたパワーであり財産です。限られた領域の中だけに閉じこもらず、足を一歩外に踏み出すこと、あるいは自ら外に向けて発信することを、日々実践していきましょう。

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