成長と膨張を取り違えないこと
2月に入りました。旧暦では今日がお正月、中国などでは今週が春節のお休みですね。
ただ新型コロナ・オミクロン株の影響もあって、例年のような民族大移動的な動きは小さいようです。もちろん訪日観光客は無し、観光地の業者のアキラメ節が聞こえてきそうです。
もう少しの辛抱ですよ、と誰か権威ある人が宣言をしてくれると良いのですが、私のような者が言ってみたところで無視、無視ですね。
さて、悩み多きは観光関連業者ばかりではありません。小規模事業者の過半は、厳しい状況下のあると考えて間違いなさそうです。コロナ禍の中で大変な経営を強いられていることは確かですが、では全てがコロナのせいだというわけでもなさそうです。
話は違いますが、コロナ倒産という言葉がありながら、純粋にコロナ禍が直接原因という倒産は多くありません。そもそも倒産の件数自体が減っているわけですから。
結局それまでじわじわと企業をむしばんでいた病巣が、コロナ禍が引き金になって重症化して致命傷に至ったというケースが多いようです。
その一つに、コロナ前の「成長戦略」に問題があったのではと推察するのです。いや、正確に言えば「成長」ではなく「膨張」を目指していた のではないかと、疑念を抱くわけです。
成長と膨張、外面的に(見かけ)はほとんど区別しがたいのですが、成長にはキチンと幹があり根が強固です。一方、膨張は言ってみれば水ぶくれの感があり、幹そのものは細く根は貧弱です。
コロナ禍前に膨張していた会社は、急激な環境変化に耐えられず弱さを露呈してしまい、ついには根が腐り、細い幹が折れてしまうといった状態になってしまいました。
あなたの会社は大丈夫でしょうか。しっかりとした「成長戦略」の基でこの厳しい状況を生き抜いておられますか。
間もなくだとは申しませんが、必ず禍の波はピークアウトすることでしょう。今はその日が来ることを信じて、人財という幹を鍛え、経営基盤という根を益々丈夫にいたしましょう。
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