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B/Sが読めますか(4)

さて話をBS(貸借対照表)に戻します。


PL(損益計算書)がある一定期間(通常は1年間)の成績表=通知表であるとするならば、


BSは、創業あるいは設立の時からの歴代経営者の成績積み重ね表と言ってもいいでしょう。


公認会計士のある人に言わせると、そこには経営者の意思が感じられる、心が反映されているそうです。


ところが残念なことに、小さな会社の多くの経営者がBSの本質を分かっていません。


私もコンサルタントとして200社を超える会社の経営者にお目にかかりましたが、


例えば自社の自己資本比率をお尋ねして、正確に即答された方は1割か2割に満たないくらいです。


このコラムをお読みになっているあなたはいかがでしょうか?Photo3_20201004164501


あるいは、これまでの自己資本比率の動きを、例えばここ3~5年間どう推移しているのか答えることができますか。


前々回くらいに書きましたが、BSの左側は会社のあるもの(資産)がどう使われているのかを表しています。


そして右側の数字は、それらはどういうお金が元になっているのか、どのように調達されたのかを示しています。


右側の上側は「負債」と呼ばれ、流動負債と固定負債に分けられますが、要するに「借金」類です。


その下にあるのが純資産、すなわち自己資本と言われるもので「返す必要のない」お金=資本です。


資本金とか、過去からの利益の積み重ねとか、今期(今年度)新たに積み上げた利益などの集積です。


この部分が右側、つまり総資本(負債+純資産)の何%であるかを示すのが、自己資本比率です。


平たく言えば、会社にあるもの(の全て)が、自分の金でできているのか、他人の金でできているのかということです。


自己資本比率50%の会社であれば、半分は自分の金でできているということになります。


一方、自己資本比率が10%の会社は、大半が借金(類)によって形作られているというわけです。


ですから自分の会社の自己資本比率を知っていることは、経営者として当たり前でなければならないのです。


規模の小さな会社なら、自己資本比率100%ということもないわけではありませんが、


それはごくごく小さな商いしかしていない、してこなかったという証でもあるわけです。


そこそこの商いをすれば、仕入を掛けで行うことも通常であり、銀行からの借入も必要になります。


この2つは負債科目ですので、これらの残高があれば自己資本比率100%にはなりません。


それでも自己資本比率が高いということは、企業基盤がしっかりしているという証明になります。


とりわけ歴史の中で積み上げられてき積立利益のウエイトが高ければ、


信用という目に見えない「財産」も並行して積み上げられてきた、と見て間違いないでしょう。


ではさらに、このBSについて踏み込んでみていくことにしましょう。

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