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北の大地から鉄路が消えていく

また一つ、北の大地から鉄路が消える。


JR北海道の日高本線の、およそ8割の当たる区間の廃止が地元の合意を得てきまった。


日高本線は、室蘭本線の苫小牧駅(実際には苫小牧貨物駅)から様似駅を結ぶ146.5kmの長いローカル線。


2016年の豪雨水害で大きな被害を受けた区間を含む、鵡川駅から様似駅までの110km余りの廃止が決まったのだ。


日高本線は、かつては富内線(鵡川駅ー日高町駅)という支線を持っていたので「本線」となっている。

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しかし実際には線路規格も低く、1986年に急行「えりも」が廃止されてからは普通列車しか走らないローカル線だ。


私は1971年に初めて北海道を訪れた際に、急行「えりも」で様似まで乗り、バスで襟裳岬に向かった。


沿線には牧場も多く、とくに競馬で活躍するサラブレッドの牧場があちこちにあった。


ずっと海岸沿いを走るので景色も佳く、3両編成の急行列車は夏休みもあって満員だった。


当時流行していたいわゆる「カニ族」が、均一周遊券を持って乗っていたはずだ。私もその中の一人だった。


当時はまだ貨物列車も走っていた(C11形牽引)が、80年代前半にはそれもなくなった。


様似駅からは北に向かい、広尾駅で広尾線につないで帯広までがつながると、より観光利用も増えたように思うのだが。


JR化の前に広尾線はあえなく廃止されてしまい、それも叶わぬ夢になってしまった。


走れば走るだけ赤字を垂れ流す状態が続き、災害復旧にも多額補費用が掛かるので来春の大部分廃止に至った。


来春とは言え、それまでに列車が走ることはないだろうし、もちろん「さよなら運転」イベントもない。
2020-2

北海道で「本線」が消えるのは、JR化前の名寄本線に次いで2つ目(もしかしたら路線名は残る?)。


次には留萌本線の廃止が取り沙汰されていて、こちらも楽観は許されないようだ。


70年代に比べれば北海道の鉄路はすでに4割が消え、もうすぐ半分になってしまうことになる。


鉄道ファンとしてはたまらない思いだが、コレが時代の流れというものなのだろうかね。

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