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B/Sが読めますか(7)

強い意気込みを持って、大きな夢を持って起業される方が増えています。


年齢の若い人も少なくありませんが、企業でキャリアを積んで早期退職して創業される方も目立ちます。

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また昨今は、大企業などで副業を認めるところも増えてきているせいか、週末起業などの例も見られるようです。


たいていは手持ちの資金が元手ですから、比較的少ない資本でスタートされますが意外に初期投資って多いものです。


とくに製造や物販の仕事となると、仕入や設備関係の費用が先行しますので、キャッシュフローがキツくなってきます。


永年経営をしている経営者には至極当たり前のことですが、創業・起業される方は前のめりになっておられるせいか、


この当たり前のことにはとんと疎いようなので、あえて今日の解説の前に書いておきました。


さて前回の続きで、当座比率=当座資産/流動負債 ということについてです。


当座資産は、現預金とすぐに現金化されるもの(資産)ですが、「間違いなく」現金化されるとは限りません。


何度も書いてきましたように不良化した売掛金は、現金化するためには大変な努力を必要とします。


私も初めて経営者になった時に、任された会社には少なくない額の不良売掛金がありました。


長いものでは、もう7~8年前から残高として残ったままの売掛金がありました。


その会社では決算月(6月末)の2ヶ月前の残高を元に、お得意先に「残高証明確認書」をお送りしていました。


その返信が戻って来るのを待って合わせていくわけですが、差異の理由がハッキリしているものはすぐに処理します。


ところが理由にハッキリしないまま残ってしまうもの、そもそも返信のないのに差異があるものなどがそのままに放置されてしまい、年が経ると合わせることが不可能になります。


理由が明瞭でも先方の一方的な言い分であることもあり、これは営業(交渉)力がないと解決に至りません。


そういったことによる「膿」が溜まり溜まった金額が数100万円、BSの左側の、本来健全であるはずの当座資産の中に埋もれていました。


これを処理するには、右側の科目のどれかと相殺しなければならないのですが、それは純資産科目です。


端的には「利益」をマイナスしての償却、ですから処理しても利益(経常利益)が残るようでないとなかなかやれません。


創業・起業された方は、次第に増えていく売掛金をしっかり見詰めながら、確実に回収(集金)することに注力して下さい。


回収遅れ、あるいは「必ず100%回収」原則が崩れると、不良化予備軍がジワジワ増えていくことになりかねません。


あるいは手形(約束手形や先日付小切手など)をもらって、これで集金完了と言っていては経営者失格です。


そういう基本的なことを殆ど知らないままに経営していくことは大変危険です。


決算書が読めない、BSなんて全く分からない、そんな経営者になりませんように。


自分がもしダメだったら、有能な経理マンあるいは経営の分かる税理士さんにしっかり報酬を払って、自分の傍らにいてもらいましょう。

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