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反対意見の出ない会議って

三現主義という言葉は聞かれたことがあるでしょうし、実践されている経営者も少なくありません。


これは、現場/現物/現実の3つの『現』を重視し、机上論に終始しないようにということです。


ですから、実際に現場で現物を観察して、現実をしっかり認識した上で事に当たれということになります。

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A社長も、三現主義の実践者を自負していて、小さな会社のどこにでも姿を見つけることができます。


私が訪問した時にも、社長自ら各部署を案内して下さいました。


細かいところまで行き届いているなという雰囲気を感じたのですが、何となく違和感を感じたのです。


そこで社長が席を外された時に、若い社員の方にさりげなく聴いてみたのです。


「ええ、朝から晩までヒマさえあれば各部署を回られて、色々と指示されてます」との答。


その言い方に中に、面倒くさいなとか煩わしいなというマイナス感覚を感じたのです。


その日は一緒に昼食をいただいた後に、営業部のミーティングにも顔を出させていただきました。


もちろん社長も参加されていて、聞くところどうもほぼ毎回顔を出しているようです。


「できれば進行役もしたいのですが、それは営業部長に任せています」と。


2時間ばかりの会議でしたが、正直なところ余り活気のある会議とは言えませんでした。


準備がしっかりしているのでしょう、資料などは事前に配られていて、内容もまとまっていました。


論点なども明確でしたので、もっと活発なディスカッションを期待したのですが、、、


その理由が時間と共に分かってきました、出てくる意見に「反対意見」とか「質問、疑問」がなかったのです。


あとから社長に聞いたのですが、資料は社長が必ず目を通し意見した際にはそれを盛り込んで作り直しておくということでした。


これでは異質な考えを主張したり、もちろん真っ向から反対することはできないなと思いました。


会議に出て一方的に独演会をされる社長よりはマシかなと思いつつ、あんまりそれと変わらんのじゃないかととも。


ですから、予定されていた2時間の時間内に会議はスンナリと終了、ほぼ原案通り決定がなされました。


感想を求められたのでストレートに言ってしまおうかとも思いましたが、社員の皆さんの顔を眺めてみてやめました。


社長にはそれとなく感想は伝えておきましたが、おそらく変化はないのだろうなと感じています。


皆さんの会社ではどうでしょうか、小さな会社では起こりがちなことなんですが。


おそらくこの会社では、なかなか真実が表に出てこないのではないでしょうか。


とくに、社長に言いづらい情報などは担当者のところで止まってしまい、活かされること七位のでしょう。


これではいくら社長が三現主義を唱え、自ら実践して(いるように見えて)いても、その効果は大きく減殺されてしまいます。


幸いに未だ社長独演会には至っていませんし、社長にも意見を聞く耳はありそうですから、早く気付いてほしいものです。


私はその会社のコンサルタントではありませんから、アドバイスする役割ではありませんが、


それでも気にはなりましたので、研修仲間として他者の事例を紹介しながら会議のあり方をそれとなく伝えました。


未だ若い社長ですからそれに早く気が付いてくれて、良い方向に舵を切ってくれることを祈っています。

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