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真夏の旅鉄

その昔、といっても40~50年くらい前には、旅に出て客車列車に揺られることもけっこうありました。


70年代の幹線にも長距離列車が、急行はもちろん普通列車も残っていました。


学生時代は夏休みを利用して遠方に出かけることが多かったわけですが、


昼間の列車は急行であっても冷房車はまだ多くなく、各駅停車は間違いなく非冷房でした。

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となると、窓は全開で走ることになりますし、古い客車だと扇風機もない車両もありました。


客車列車だと駅に停車をしますと機関車のモーターやエンジン音が聞こえるほかは無音、


昼間ならセミの声が響き、夜ともなれば蛙の大合唱がうるさかったものでした。


田舎の駅でも特急や急行列車に抜かれる時、あるいは単線で行き違いの時などは長い時間の停車もありました。


そんな時は機関車の音もあまりしなくて、いかにも夏という雰囲気を味わうことができました。


しばらくホームに降りて、駅やホームにあった水道で顔を洗うと、地下水などだと涼感も味わえました。


スモーカーであった私は、ホームに降りてゆっくりと1、2本を吸っていたものです。


すこし大きな駅なら10分以上停車することも当たり前で、時には機関車の交換ということも。


これまで牽引してきた機関車が切り離され、新たな機関車がゆっくりとやってきて連結される。


これは乗り鉄にとってはもちろん、撮り鉄には見逃せない「イベント」でした。


発車までにはもうしばらく時間があり、駅弁やお茶を買い入れるのもこういった駅でした。


かつては時刻表に駅弁を売る駅には記号が表示されており、欄外に弁当名と値段が記してありました。


またホーム上でのうどん・そばの立ち食いの楽しみもありました。
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ただ「そばアレルギー」のある私は、うどんやきしめんしかない店を選んで食べるようにしていました。


やがて発車のベルが鳴り響き、駅長あるいは助役の合図で車掌が笛を吹き、やがて汽笛一声、ガクンと客車が揺れての出発です。


こういう旅の風情はほとんどなくなってしまいましたが、未だそんな面影を感じる駅は各地にあります。


今はそこに止まる列車は、電車や気動車、それも多くは短い編成両数になってしまいました。


それでも、鈍行列車にゆっくりと揺られる旅はやっぱり最高です。

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