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新幹線700系の引退

東海道・山陽新幹線の700系という車両、一度は乗られたこともあるだろう。


試作車は1997年に製造され、2年後の1999年から量産車が次々に登場して16両編成「のぞみ」の主力車両になった。


前頭部の形状から「カモノハシ」というニックネームが付いたが、風力(空力)抵抗をいかに躱すかということを主眼としたものであった。

700
全部で1300両余り製造されて、当時の初代「のぞみ」であった300系車両をアッという間に引退に追い込んだ。


JR東海車だけでなく、JR西日本でも一部修正された同じ車両が作られたほか、「ひかりレールスター」用の8両編成も製造された。


それがもう引退なのだという。新幹線車両は、1列車がかなりの長距離を走ると共に、1日で東京ー博多間などを1往復以上走行する。


走行距離に応じた点検がその走行距離数によってなされるのだが、やはり寿命が短くなるのはやむを得ないのだろう。


また、登場当時には最先端技術だったものが、新しい技術がさらに開発されていくとどうしても陳腐化してくるのは当然だ。


新幹線車両はその時代の最先端技術の中の、安定技術をもって製造されるものではあるが、15年、20年も経つとそれがもう古くなるというわけだ。


また、700系は最高速度こそ285km/hとその後の車両にひけはとらないが、カーブを通過する速度(制限が付く)などで一歩後れをとっている。


つまり現在主力の700A系、あるいは今後間もなく登場する700S系に比べると、1世代いや2世代前の車両の位置づけになる。


というわけでこの3月14日のダイヤ改正を機に引退することが決まっている(ただし西日本の8両編成はまだ少し残る)。


その引退記念運転が3月8日に行われることになっていた。ところが一連の新型コロナウイルス感染騒動で、イベント運転が中止になってしまった。


鉄道ファンにとっても非常に残念なことであるが、引退の花道を飾れない700系車両にとっても悔しいことだろう。


最終の13日には最後の「ひかり」1往復が運転されて、それが実質的な引退の花道になる。


わずか20年余りであったが、日本の大動脈である東海道・山陽新幹線を走り抜いた700系車両にエールを捧げたい。


そして、ありがとう。

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