« 3~4月セミナー開催中止 | トップページ | 連載・『脳力開発と私』こぼれ話(74) »

コロナショックに耐えうるか

今回の新型コロナウイルス感染の影響、世間では「コロナショック」という言葉も使われるようになってきた。


週明けの昨日は日経平均株価の暴落、一気の円高、原油先物相場も大幅安など。GDP速報はコロナを反映する前だが、さらに下降してきている。


1970年代のオイルショック、90年代のバブル崩壊、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災。


それらと並ぶ、いやもしかしたらもっと大きな影響を与えるかも知れない今回のコロナショック。影響が加速してきそうだ。


まだそれほど表には出てきていないが、これから企業倒産が増えていくであろうことは容易に想像できる。


直撃を受けている旅行業や旅行者運送業、宿泊業や飲食業関連などのほか、中国と関連の深い業種なども大きな影響を受け始めている。


そんな中で3月末決算が迫ってきている。年間でみれば最後の1~2ヶ月ということになるが、それでも年間売上が10%落ちる会社もあるだろう。


あなたの会社はどうだろう、残すところ今月は20日ほどだが最終の売上見通しもつく頃だろう。


もしその見通しが「売上10%ダウン」確実としたら、利益(経常利益)はどのくらいダウンするのであろうか。


例えばあなたの会社が売上高1億円で、経常利益が500万円(利益率5%)の実績がある小売業の会社だと仮定してみよう。


ではその会社が10%ダウン、売上高が9000万円になりそうな見通しであるとして、経常利益はどのくらいになるだろうか。


売上高が10%ダウンするのだから、利益もそれに比例して10%ダウン(450万円)になるだろうと予想された方は、もう少し経営や会計の番強をやり直した方が良いだろう(というか、すぐにやるべしだ)。


では試算してみようではないか。小売業だとすると、この会社の粗利益率(売上高総利益率)は30%前後だろう、30%と仮定しよう。


なお、ご存じと思うが粗利益(売上総利益)は、売上高から変動費(変動単価×販売数量)を引いたものだ。変動費は、販売原価(コスト)の総額といったところだ。201608-5


売上高が1億円で粗利率が30%なら、粗利益額は3000万円だ。そこから銀行金利(営業外費用)などを含む経費を引いたものが経常利益だ。


経常利益が500万円ということは経費(固定費)が2500万円かかっているということになる。


そこで3月末の年間売上高が9000万円(10%ダウン)になると仮定しよう、粗利益はそれに30%を掛けて2700万円だ。


そこから経費を差し引く、この経費は「固定費」というがごとく、売上の上下には余り関係がない、つまり連動しないのだ。


そうなると、2700-2500で経常利益は200万と計算できる。何と当初予測(予算)の500万と比べると60%の大幅ダウンとなる。10%ダウンどころではないのだ。


さらにもっと売上高が減ってしまうとなると、利益が吹っ飛んでしまう。ではどこまで減るとそうなるのか?


粗利益から経費を引くと経常利益だから、経常利益(ゼロ)に経費を足したものが粗利益、つまり2500万円となる。


売上高の30%(粗利益率)が粗利益だから、2500万円を30%で割り返した売上高を求めると8333万円となる。つまり16.7%売上が落ちると利益が飛んでしまうことになる。つまりそこが限界(損益分岐点)だ。


さて、実際のあなたの会社はどうだろう。残り20日間、どれだけの最終売上、粗利益、経常利益が確保できるのだろうか。


キチンと見通しを立てて、できる限りの知恵と工夫で乗り切ってほしいものだ。

« 3~4月セミナー開催中止 | トップページ | 連載・『脳力開発と私』こぼれ話(74) »

小さな会社のマネジメント」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 3~4月セミナー開催中止 | トップページ | 連載・『脳力開発と私』こぼれ話(74) »