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借りた金は返さねばならない

新型コロナ問題で、多くの業種業態が少なからぬ影響を受けています。


目立つところは旅行業者や宿泊業者ですが、テーマパークの休園やイベントの中止により、その周辺もまた大きなマイナスになっているようです。


プロスポーツの開催延期、高校野球など学校スポーツの大会中止などは、これからも大きな影響をもたらすでしょう。


鉄道など交通関係も、出張の減少や団体。企画旅行などのキャンセルで、ついに新幹線や航空便の減便も現実になっています。


一方でドラッグストアやホームセンターなどは売上を伸ばしており、食品販売関係も一部は品薄状況になったりしています。


これに対して政府は企業への支援などを打ち出していますが、その支援内容の過半は「緊急融資」といった類のようです。


もちろん、貸し出し基準や金利、返済条件などで通常の融資に比べれば有利です。緊急対応ということですから、すでに問い合わせをしたり資料をいただいた企業も少なくないと思います。

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売上が大きく減少すれば、多くの業種業態では仕入が先行していますから、仕入の決済資金が苦しくなるのが目に見えています。また、社員さんの給与などは待ったなしです、


当座間に合うだけの、よく言われるのが月次必要資金の1.5~2倍くらい手持ちキャッシュがあればナントカしのげますが。そうでなければ運転資金を借り入れなければしのげません。


どちらにしても借入をしなければならないとなれば躊躇はできません。二の足を踏んでいて、遅れてしまっては元も子もありませんから。


ただし忘れていけないことは、借りたお金は何であれ(いつかは)返済しなければならないということです。


少し先延ばしをしていただいたとしても。そのタイミングからは毎月返済をすることが求められます。


返済原資はキャッシュです、これも忘れてはいけません。つまりしっかりとBS(バランスシート)を見ていなければいけないということです。


PLは分かるけれどもBSはちょっと、などと言っている経営者はダメですよ。借金は右側にありますが、その返済原資は左側にしか、それも実際には「現金」しかないのですから。


時々、借入金の返済を他の銀行借入でやれるのではと考える経営者もおられますが、それは禁じ手にしかなりません。


BSの左側(とくに現金)で右側の借入金を返す、これが原理原則です。お忘れなきように。


その上で、キチンと返すことができるのかどうかの見通しを立てた上で、今がいざという時だと決心してタイミング良く、できれば先行できるようにしてキャッシュを増やしておきましょう。


政府も窓口となる銀行も、しばらくは財布のひもを緩めて、貸しても良いであろう企業を待ってくれていますから。


さらには「給付」となる支援金や補助金もありますので、会議所や専門家に詳しく尋ねてみることをお奨めします。


こちらは返さなくていいのですから。そういうものを探し出すのも経営者の役割ですよ。

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