« 連載・『脳力開発と私』こぼれ話(68) | トップページ | 脳力開発的に考えると »

損益分岐点売上高は間違いを招く(!)

社長の役割ってなんでしょうか、社長がやるべき仕事と言いかえても良いでしょう。


ある意味それは社長にしかできない役割なのかも知れません、あるいはまた社長が全責任を負う役割なのですが。


以前に私が質問したある社長は、「金儲けです」と力強くお答えになりました。「利益を出すことです」と断言された方もいらっしゃいました。


間違いだという気はありません。金儲け、あるいはその結果としての利益を無視して会社経営はありませんから。


会社の目的(戦略あるいは存在価値)が「社員とその家族を幸せにすること」であったとして、毎年キチンと利益を出し続けることはとっても大事な要素の一つです。


ただそれは、「社員とその家族を幸せにすること」 を継続して実現するためにいくつかある、手段(戦術)の一つだということです。


そういうといくら理想を並べ立てても、先立つものがなければダメでしょうと反論されます。


もちろんです、でもあくまで利益は手段の一つであるということを力説するのです。


つまり利益だけを追いかけて、その為には方法を選ばない、不正や不法も辞さないというのは論外としても、利益を上げることに全力を注ぐことは必要だと。



百歩譲ってそれも良しとしましょうか、ですがその為に社員さんたちが毎日の仕事に疲弊し、あるいはノルマに押しつぶされては幸せではないですよね。


あるいは利益を上げるためにはコストダウンが第一だと、仕入先や協力先、下請け先を泣かせていいものでしょうか。


まぁ、そこはそのまま百歩譲っておきましょう。経営の目的達成のためには、利益も欠かせない要素であることは確かですから。


そこで社長に「利益を確保するための経営の数字はキチンと押さえていますか?」聞きますと、「それは経理担当者に任せている」のだと。


時には「ハイ、ちゃんと数字を見ていますよ」という社長もおられますが、その多くは経営担当や税理士さんから上がってくる資料を見ているだけ。


自分で経理(経営管理)や財務をやるのは、会社が小さい内は社長の役割になるかも知れませんが。


それでも、経営の数字とか会計のことは苦手だという社長の多いことは、見過ごしておれません。Photo_20200218164401


それで、ある税理士さんの書かれたレポートを紹介しようと思ったのですが、、、


その方が書かれていた、社長にとって「ここだけは見るべき」数字は、「損益分岐点売上高」「キャッシュフロー」そして「時間当たり付加価値」の3つでした。


キャッシュフローと時間当たり付加価値(MG的にいうとMQ/H)についてはその通りだと思うのですが、損益分岐点売上高はいけません。


損益分岐点売上高 はご承知のように、黒字会社の場合はここまで売上が落ちても何とか赤字は免れるという数字です。


逆に赤字会社の場合は、そこまで売上を上げることができれば赤字を脱却して黒字になりますという数字です。


ところがこれが問題なのです。ではここから先は次回に書いていくことにしましょう。

« 連載・『脳力開発と私』こぼれ話(68) | トップページ | 脳力開発的に考えると »

小さな会社のマネジメント」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 連載・『脳力開発と私』こぼれ話(68) | トップページ | 脳力開発的に考えると »