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再掲・ウズク(UZK)の管理

これまでも度々書いているが、黒字倒産が増加しつつある。


昨今は黒字倒産の要因として、人材不足や事業継承が増加しつつあるが、相変わらず資金(キャッシュ)の行き詰まりが主因である。


とくに起業してから3年とか5年以内に倒産に至る企業には、この資金の行き詰まりが目立つようだ。


計画段階から資金繰りに無理のあるケースは論外として、業績を急激に伸ばしながら倒産するケースも少なくない。


とくに売上が倍々ゲームで上がる場合にはとくに要注意だと言える。企業としての体制が整わないこともあるだろうが、キャッシュに対する無知が大きな要因だろう。


製造業にしろ、販売・流通業にしろ、売上が急激に伸びる際には仕入も急増する。製造業なら材料・副材料の仕入、販売・流通業なら商品の仕入である。


在庫が潤沢になければ物作りに支障が出るであろうし、売れ筋商品を切らせては顧客から見放されるし、販売チャンスを逃がすことになる。


また売上(正確には売上回収)よりも、仕入の支払決済の方が先行することが多い。これが手元資金をドンドン減らしていく。売上は上がっているからPL上は黒字状態だ。


では在庫を持たないサービス業はどうか、こちらはもっぱら売上回収についての問題だ、いくら売上が上がっても、売掛金のままではキャッシュは減少する。


社長も営業マンも売ることについてはプロかも知れないが、経営は「売ってナンボ」ではなく「集金(回収)してナンボ」なのだ。


回収ができずに売掛金が塩漬けになってしまっていては、見かけの利益が増えるが運転資金が回らなくなって借入金が増える。


借入ができなくなった時が運の尽き、などということになってしまう。


経営者は常にウズク(UZK)をしっかり管理してほしい。「U」は売掛(売上債権)、「Z」は在庫(材料・仕掛品・製品または商品)、そして「K」は買掛(買入債務)である。202003-cfmgp


この3つはPLでは管理できない、BSをしっかり見ていかねばならない。「BSがちゃんと読めない」経営者の何と多いことか、それこそチコちゃんの『ボーッと生きてんじゃないよ!』だ。


UとZが増えれば運転資金が不足して借入に頼ることになるが、「貸したくてたまらない」銀行も貸したくない会社には融資してくれない。


「K」は上手にコントロールすることが大事だが、払うものはキチンと払うのが大原則だ。となると、やはり「U」と「Z」がカギになる。


売り上げたら早めに回収(集金)する、その為には良い得意先を持つことだ。見た目や名前にごまかされて、支払の渋い売り先を持たないことだし、持ってしまったらしっかり管理することだ。


回収も原則はキャッシュ集金だ、振込が手数も余りかからないし確実だ。手形は危険だ、手形は切らない、もらわないことが理想だ。


在庫、安いからと言って必要以上に買い込まないことだ。過剰在庫は不良在庫になる恐れもあるし、寝たままの在庫はキャッシュを生まない。


安く仕入れたと喜んでいても売れなければ、そして回収(集金)ができなければ何の意味も無い。


今こそキャッシュフロー経営とは何かを学び、かみ砕いて理解を深め、社員と情報を共有して現場で活用してほしい。


キャッシュフローMGはその学びの手段の1つだ。

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