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金融機関と付き合うこと

新しい年が明けて3週間が経過し、新年会・賀詞交歓会などの行事も続いていることでしょう。


会社や業界の新年会、さらには地域団体や金融機関との新年会は、おそらく2月の上旬まで開催されますね。


大きな会社ならば、何人かの経営幹部に参加を振り分けながら出席することもできますが、小さな会社ではそうもいきません。
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私も現役(社長)時代は、さすがに全ての新年会に付き合うことはできませんでしたが、時間が許す限り出席しました。とくに地域団体や銀行の会にはできるだけ出席しました。


それは自分の業界だけでなく、また地域の情報も含めて幅広いご縁を得ることができるからです。脳力開発でも、仕事とは「人との縁を作ること」と教えていますので、その実践の場であったわけです。


また、銀行の会では普段の窓口(融資)担当者だけでなく支店長、あるいは地域拠点店のトップや本部の融資・審査担当などにも顔を合わせるチャンスがありました。


それが直ちにどうとかこうとかではないのですが、いざという時にはそういう縁の糸がモノを言ってくれるかも知れません。


ここで言いたいことは、経営者にとって大事な日常活動の一つとして「金融機関(銀行)とのお付き合い」を上げておきたいということです。


上手なお付き合いと言いたいところですが、私の16年余りの経営体験ではそこまで言い切ることはできません。でも、経営者として普段から銀行と良いつながり(ご縁)を作っておくことは重要なことです。


かなり以前にも一触れたことがあるのですが、無借金経営は決して良いことではないことを今一度書いておきます。


無借金経営であっても、銀行とのパイプを持っている例もないとはいいませんが、稀なことではないかと考えています。


銀行はお金を貸してナンボという仕事ですから、基本的に貸出先こそがお客様です。無借金ということは、地域の銀行とご縁がない、あるいは薄いということではないのでしょうか。


無借金経営を標榜されているある社長から、心配はしていませんよ、万が一ということになっても銀行は何とかしてくれるでしょう、財務体質も業績もいいんだからと聞いたことがあります。


確かに順風満帆、平穏無事で推移している内はそれでいいのでしょうが、本当に「万が一」の状況になった時には果たして大丈夫かなと心配するのです。


銀行だって人の子、何のご縁もない相手よりも、現在のお客様を選択するのではないでしょうか。


具体的な事実は東日本大震災後にも見られた、ということを記しておくことにとどめますが。


銀行からの借入金を有効に、つまりご縁というパイプを太くすると同時に企業の体質強化にも活用することがポイントです。


手前味噌で恐縮だが、私が販売子会社に出向した時、その会社は実質債務超過であった。親会社がバックにあるという理由だけで銀行融資が受けられていた、と私は思っています。


それが全社員の努力と実際行動によって、10年後には銀行の方から貸出の提案を受け、メインバンクから当座貸越で借入ができるようになりました。


現役当時は十分理解しないままの行動でしたが、今振り返ってみてなるほどそうだったのかと頷けることが多いのです。


その中にはもちろん、取引銀行とのお付き合いという戦術が裏打ちとしてあったわけです。

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