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得意先倒産というダメージ(2)

ある方からご質問をいただいた、感謝。通常のMGとキャッシュフローMG(CFMG)とでは、「得意先倒産」リスクカードの内容が違うとのことだが、どのように違うのかと。

 

通常のMGでは、どのような場合でも一律に「特別損失に(現金)30円を計上」する。ただし、第2期のゲームでは免除されますし、第3期以降もダブル倒産は免除される。

 

一方キャッシュフローMGでは、「最も古い売掛金残額の1/2(上限60円)を特別損失に計上、ただし現金減はなし。残りは現金回収(集金)できる」となっている。

 

CFMGでは売上は原則として売掛金となり、時間をおいて集金の意思決定で現金化できるのだが、その売掛先が倒産してしまったということになる。

 

例えば150円の売掛先が倒産すれば、60円を特別損失に計上し、残りの90円は現金回収となる。特損分は決算時に第5表で、売掛金のマイナスとして計上することになる。

 

キチンと集金できておれば60円分も現金になるのだから、当然ながら60円分のキャッシュを喪失したことになり、営業キャッシュフロー(CF)が減少するわけだ。

 

もちろん売掛金の額が小さければ、その1/2なので少額の損失で済むこともある。ただし、第2期からこのリスクは適用になり、不幸なダブル倒産もありうる。Photo

 

何を学んでほしいか、それは売掛金は早めに回収(集金)すること、時には売掛金を分割・分散する工夫も必要だということ。手形回収もリスクを長期化するだけということなど。

 

現実の仕事の中では、倒産先の売上債権(売掛金/受取手形/未収金等)は、限りなく回収ゼロだと言える。私の経験でも、良くて数%の「配当」だった。

 

前回のコラムで述べた数百万円の倒産先も、結局回収できたのは限りなくゼロに近かった。中にはその僅かの「配当」を得るまでに何年もかかった例もある。

 

営業マンはこういったことに、以外に無頓着だ。売上アップには血道を上げるが、あるいは少し優秀な営業マンは粗利益にも目を向けるが、売掛回収は流れのままだ。

 

あるいは上にも書いたように、せっかく集金してきても手形をもらってきたのでは、回収の先送りにしかならない。その手形が本当に現金に変わるかの保証もない。

 

そんなわけで、MGでもCFMGでもどちらでもいいから体験していただき、キャッシュにもっと目を向け、神経を使っていただきたいと思うのだ。

 

前回も言ったように、得意先倒産の特別損失額は丸ごと当期利益(税引前)のマイナスになり、その結果として赤字に転落するリスクも大きい。

 

最終責任はもちろん経営者。社長にあるのだが、現場の人たちがキチンとした知識と意識を持ってほしい。

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