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互いの努力で幸せになろうという企業文化を

「働き方改革」、別名「働かせ方改革」について書いていこうと思う。といっても、隅から隅までこの法案を熟知しているわけでもないので、小さな会社に必要な部分をピックアップしていく予定。

 

大きな柱の一つは、長時間労働の是正ということだそうだが、世の中にはこれを残業時間の抑制ととらえている向きもあるようだ。本質は違うのだが、そんなふうにとらえられても無理のないところもある。Photo

 

そしてまた、裁量労働の範囲を広げていくという話も出ているが、これもまた残業代(正確には時間外割増賃金)を抑えようという施策なのだととらえる向きもあるようだ。

 

法案に直接関わってくるのは大企業なのだが、中小企業も影響を受けないはずがないし、うちの会社は小規模なので関係ないと頬被りを決め込むわけにもいかないはずだ。

 

実際に、残業時間の上限規制は大企業については2019年度から、中小企業は2020年度からになる予定である。残業時間が減れば賃金も目減りするということで、3%以上の賃上げを求めているわけだ。

 

それは大企業のことだからなどと、のんびり構えているわけにはいかない。ただでさえ、コスト抑制を余儀なくされている、大多数の中小企業においては死活問題だとも言える。

 

とくに下請仕事が中心になっている会社は、より一層のコストダウンを要請される恐れが強い。しかも原材料などは価格上昇が顕著になってきているはずだ。

 

それらをどこにも持っていきようがないとなると、一部の経営者は従業員へのしわ寄せを考えるかも知れない。例えば、非正規社員を増やすことで乗り切ろうと考えたり、サービス残業を従業員に求めることなどだ。

 

「働き方改革」が本来的に求めているのは、すなわち本来の目的は『企業収益力の強化』ということのはず。それを実践し達成していくのは、経営者を含めた自社の人(材)たちの力だと再確認したい。

 

その人たちの生活水準や力を削ぐようなことをしていては、会社の未来はない。行き着くところは「廃業」の二文字であって、もしそうなれば社員とその家族が不幸のどん底に突き落とされてしまうだろう。

 

では収益力をつけるためにやらねばならないことはなんだろうか。戦術すなわち手段や方法は、知恵を絞ればたくさんあるに違いない。小さなことを積み重ねて、成果に結びつけていくことはできるはず。

 

ただその前に、何のために収益力をつけるのかということを、もう一度明確にハッキリとさせて、経営者と従業員とが共有することが前提。収益力向上の先に何があるのか、そこには夢がなければならない。

 

経営者のあなたは、「社員とその家族の幸せを実現する」ことを明言すべきだ。幸せとは物理的なこと、すなわち給与を主とした待遇面もあるが、仕事のやりがいや適正なる評価、思いやりある企業風土などが外せない。

 

それらを総合的にバランスした「良い会社」を、従業員の皆さんと共に目指していくのだと宣言しよう。そしてその言葉にウソがないことをしっかりと示せるよう、労使共に努力を惜しまぬことだ。

 

本当の「働き方改革」は、経営者と従業員は共に知恵と汗で実現していくものであることは言うまでもない。少なくともまず、そういう企業風土・企業文化を創り上げていかねばならないだろう。

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