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2018年1月31日 (水)

三現主義でないトップの方が不思議だが

三現主義という言葉を知っておられることでしょう。

 

「現場」に足を運び場を確認する、「現物」を手に取り物を確認する、「現実」をこの目で見て事実を知ることを徹底して行うことですね。

 

トヨタのカイゼンとかホンダの品質管理は、この三現主義がベースになっていると言われます。販売・サービス業でも、市場や顧客の声を聞くことが大切と言われる所以でもあるでしょう。(写真は本田技研工業)Photo

 

私も現役の頃は、まず第一線の小売り現場すなわち販売店に足を運び、実際の状況を自分の目で見ることを心がけていました。

 

また、会社の中では商品倉庫を巡回して在庫状況、あるいは出荷状況をつぶさに観察するのが日課でした。日々の経営数字も自分で眺め、分析をして事実を把握することに努めていました。

 

この三現主義、もちろん非常に重要であり徹底して行うことを勧めてはいますが、さりとて何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言います。そこのところについての私見を書いてみます。

 

全国のあちこちに本社の他に支店、営業所あるいは工場のある大会社ならともかく、小さな会社では、経営者の目の届く範囲が即現場ではないでしょうか。

 

私の会社でも、自分の席から事務所のすべてが眺められ、社員さんの一挙手一投足はもちろん、来店される方もすぐに確認ができました。

 

事務所からほんの少し足を運べば会議室と加工室、倉庫と出荷・着荷場があり、階段をトントンと上がればそこはメイン倉庫でした。

 

アナグマのように社長室に籠っていては見えませんが、私は(元)社長室は応接室としてだけに使い、自分のデスクは事務所の一隅に置きました。相棒はパソコン1台です。

 

そこは視覚の範囲で会社の動きがほとんど見えるところでしたし、お客様や仕入れ先などとの電話のやりとりも、それほど聞き耳を澄ませなくても聞こえました。キーボードをたたけば、必要なデータが画面に出ます。

 

あとの現場と言えば、実際に私たちの商品を売っていただいている小売店頭ということになりますが、営業マンが作ってくれる重要度表によって、足を運ぶ頻度や回数を調整して出向きました。

 

普段はほとんど、担当者からのデイリー情報を信頼して、よほど確認が必要と感じた時にだけ直接足を運びました。問題が発生した際、特にクレームなどの時には担当者とすぐに同行していきましたが。

 

それ以外は、年末年始のご挨拶くらいだったでしょうか(笑)。

 

何が言いたいか、、、三現主義とくに現場主義は悪くはありませんが、やり過ぎはどうかなぁと思うのです。本当の姿を見ることは大切ですが、「見せられたもの」だけ見て判断しないことが重要です。

 

規模が大きくなるにつれて、そういうリスクが高まるようです。例えば、社長が現場にやってくる時にだけ、かっこうをつけるなどということ(あってはいけないことですが)です。

 

現場情報が常に真実とは限りません。それをしっかり見る目、見抜く目をトップは持たないといけませんね。見せられたものに惑わされることにないよう、しっかりと判断し、意思決定をされますように。

 

小さな会社のトップは、社長室のアナグマにならない限りそれができるはずですから。

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