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インテリジェンス情報は社長自身が作れ

前回は情報の洪水というお話を書きました。それでも大会社の場合には、それなりの情報部門や企画部門があって、トップや幹部の元には一応整理された資料が届けられます。

 

それでも質より量ではありませんが、とても読めもできないくらい膨大な資料が山積みになった会議のことを事例として紹介したわけです。

 

ひるがえって小さな会社の話ですが、私がサポート依頼をいただいて訪ねたとある会社でも、立派な(?)情報管理ソフトなるものを使って、様々な資料を「製造」しておられました。

 

社長にお話を伺うと、著名なコンサルタント(会社)の講演会やセミナーに行って、このソフトを使って戦略的な経営活動をやっている事例を聞き、「大枚を払って」導入したそうでした。

 

そのセミナーの事例は、業界でもやや大手クラスの企業で、お訪ねした会社から言うと正直なところ「雲の上」の存在と言うべき企業でした。

 

どんな風にこれらの資料を使われていますか?と質問しましたら、毎月の全社会議や中間のチェック会議に参加者全員に配り、それをベースに会議をやっていると。

 

経営管理資料、業績管理資料、営業管理資料、在庫管理資料、その他いくつかの「○○管理資料」と名付けられた資料のページ数は、ざっと670ページというところだったでしょう。

 

年商が10億円クラスのこの会社で、こんなに多くの資料が果たして必要か。というのが、私の偽らざる感想でした。しかも、パラパラとめくってみてみると、そのほとんどがデータ、あるいはインフォメーションレベル。

 

つまり、社長が経営レベルの判断や意思決定に使えそうな、いわゆる「インテリジェンス」情報と思えるものはほとんど見当たりません。これでは、ハッキリ言って役には立ちません。Photo_3

 

ところで私への要望は、こうやって出てきている情報を元に「マトリクス」分析などをやりたいので、指導をしてほしいということでした。

 

それはそれでいいでしょう、データ・情報から必要なものだけを取り出して、「インテリジェンス」情報に加工して経営判断や意思決定に使おうというわけですから。

 

しかし手法をいくらレクチャーしたところで、形だけの資料しかできあがらないでしょう。まずはこの膨大な資料を整理整頓する方が先ですねということをお話ししました。

 

また、そういった「インテリジェンス」情報を元にどうしたいのか、というトップの『戦略』を明確にすることの方が先決です。

 

そして、できれば社長自身や経営幹部自身が「インテリジェンス」情報を作る、それこそ真っ先にやってほしいことです。自分で作れなくても、ほしい情報のイメージくらいは伝えられなければ。

 

その意味ではMGをやっている経営仲間は素晴らしいなと思います。彼らのほとんどは、自分で必要な情報を作り上げます。利用するデータや生情報は同じでも、アウトプットが違うのです。

 

自分が必要な「インテリジェンス」情報は自分で作る、そのためのデータや生情報はメンバーから提供してもらうとしても、小さな会社のトップはかくあるべきです。

 

あなたはどうですか?ゴルフも宴席もいいでしょう、それ以上に必要なことを忘れてはいませんか。

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