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改善提案制度とやらを問い直したい

自分が出向していた会社では結局やりませんでしたが、その前に仕事をしていた親会社には「改善提案制度」がありました。
 

日本の会社のどのくらいがこの制度を採用しているのか、定かには知りませんが、製造業には比較的採用が多いようにも感じます。
 

有名な改善制度はいくつかありますが、私の知っている中では岐阜県の未来工業さんの制度が、とっても印象的でした。
 

詳細についてはいろんなところで紹介されていますので、そちらをご覧いただくとして、これが成功事例だとすれば、世の中には失敗事例もまた多々あるわけです。
 

A社もそんな会社の一つです。実は、同じ産業団地の中にある会社が改善提案制度を導入して、効果が上がっていることを聞きつけ、もらった資料の通りにやってみようと思ったそうです。
 

早速月初めの朝礼で制度導入を発表、急いで提案シートや提案箱を用意し、提案促進のためのポスターも作ってスタートしました。「1人月に1つ以上の提案」というキャッチフレーズも貼り出しました。Photo
 

提案審査委員会も、各部署からの推薦者と部門長、そして担当常務と社長とで立ち上げ、提案審査に当たることになりました。
 

導入して最初の内は、そのキャッチフレーズの効果もあったのか、あるいはまた部門長が率先して部下に提案を促す部署もあって、まずまずの提案数になりました。
 

しかし、社長が期待したものとは、提案のレベルが極めて低いように感じました。金賞以下、銀賞、銅賞、その下に敢闘賞や努力賞なども作っていたのですが、それらに該当する提案はわずかでした。
 

1ヶ月後の審査結果発表では、何らかの賞に該当したものが5つくらい、それもすべて努力賞という結果でした。部門長会で「さらに良い提案を期待したい」とハッパをかけ、部課ごとに朝礼でも号令してもらいました。
 

ところが、月を経るごとに提案数が減っていくばかり、その内容も相変わらずパッとしません。半年もたった頃には、提案審査会も短い時間で終わるという有様になりました。
 

成功している会社とどこが違うのか、社長は考える気も起こらず、担当常務に丸投げしてしまいました。常務にしても社長の命令だからという気持ちが強く、停滞の原因を真剣に追及していこうとまでには至りませんでした。
 

相変わらず社長が部門長会でハッパをかけ、朝礼で全社員に呼びかけ、新しいポスターを作るくらい。金賞の上にダイヤモンド賞を作ってみましたが、努力賞を超える提案はまばらです。
 

そんな時に私が相談を受けたのです。
 

実情の把握から始めて見ましたが、1日で結論が出ました。それは今のままのやり方を続けるなら、やめた方がいいということでした。それを聞かれた担当常務は慌てましたね、「いや、それでは困ります」と。でも、困ると言われましてもねぇ。
 

さて、もしあなたがこの会社にアドバイスをするとしたら、どうされますか?
 

今回は結論なしの問題提起です。自社のケーススタディとしてお考えください。

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