無料ブログはココログ
2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

VAN研(ヴァンガード経営研究所)

フォト

« 承和の変が起こったが死亡者はなかった | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(188) »

ノー残業デーは無意味で成功しない

働き方改革なる文字が躍り始めて久しい。時代が変わり、環境条件が変わっていくのだから働き方も変わって当然なのだが、企業の方がなかなか流れに追いつけない。

 

それは大企業も中小企業も、あまり変わりがないようだ。小さな会社なら一気に変えることも難しくないだろう、とんでもない、むしろどうしていいのか分からず右往左往しているのが中小企業だ。

 

第一、働き方改革の目指すところをほとんど分かっていない。今のところ政治主導の面が表に出すぎていて、それに対する抵抗感もあるのかも知れない。

 

Photo

あるいは、そんなものは大きな会社にこそ当てはまるもので、小さな(私の)会社には関係がないとでも、考えられているのだろうか。

 

主なところを全て省いて言ってしまえば、人口問題というか働く人口の大きな変化に対応していくために、今やれることを今からすぐにやっていこうというのが、働き方改革のごく大まかな趣旨だ。

 

残業の問題だとか、長時間労働だとか、裁量性の拡大とか枝葉末節がピックアップされているが、、あまり細かいことに目を奪われて本質を見誤りたくない。

 

少なくとも中小企業、特に小さな会社には関係のないことだなどと避けて通っていては、気が付いたら自社が渦中にいてもがいていることになりかねない。

 

そういうわけだが、今日は枝葉末節のことに触れていこう。それは残業についてだ。

 

中小企業にとって、社員の残業時間はストレートに人件費の増大、ひいては収益・利益に響いてくるウエイトが大きい。そこで、何か手を打たなければと色んなことを試みる。

 

かくいう私も、現役社長の頃には大いに悩み、次々にアイディアと称しては手を打ってきたものだった。何しろ私の会社は季節変動の幅が著しく大きくて、平均的な会社のやることがほとんど当てはまらなかったのだ。

 

詳細は省くが、色々とやった手の中で「ノー残業デー」というのもやった。週に一度、確かその時は水曜日にしたと思うが、その日は17時半の終業時以降に仕事をしてはならないとしたものだった。

 

閑散期は何の問題もない、というよりわざわざノー残業デーなど設ける必要もなかった。毎日みんな、定時には上がりだったからだ。1時間早めに帰ったもいいよ、とさえ言っていたものだ。

 

問題は繁忙期で、むしろこの時に実施したかったのだ。それは週に一度は定時に帰って、家でゆっくり身体を休めてほしいという趣旨だった。

 
ところが実際的にそれは無理な話だった。会社に居残りしなくても、パソコンとデータさえあれば家でもできる仕事が山のようにあった。しかも、超繁忙期の1ヶ月あまりは、会社でなければできない仕事が山積みになり、ノー残業デーはあっという間に崩壊した。


 
要するに見事に失敗に帰したわけだ。皆さんの会社ではどうだろう、ノー残業デーをやっておられますか?うまくいってますか?


 
20時になったら電気を元から落とす、なんてことをやっている会社もあるらしい。まさかそのあとも、蛍雪を頼りに仕事をしているとは思わないが。


 
色んな会社を見ているが、ノー残業デーが成功した事例は皆無に近い。少なくともその結果として人件費が節約でき、士気も上がり、社員の健康度も上がった、と言う話はほとんど聞かない。


 
ならば、ノー残業デーなどやめよう。敢えて残業しない日を作らず、残業に対しての制約条件なども全てやめてしまう。それこそ毎日「残業していい日」にしてしまえばいい。


 
それだけ自由度を確保した途端に何が起こるだろう。もしかしたら、社員一人一人が自ら工夫して仕事に臨み、結果的に目的が果たせるかも知れぬ。


 
大事なことはトップの気持ち、気概だ。『好きなだけ残業してよろしい』と宣言してしまえるか、あなたは。残業で増える人件費がどのくらいなのか、頭に入っていればいい。それを上回るMQ(粗利益)を稼げば済むのだから。


 
付加価値を社員のみんながつけてくれればいい。その付加価値に見合う価格で売れればいい。それが実現するようなしくみを作ればいい。


 
そんなことは分かっているとと言われる。分かっていれば、やってみることだ。やらないままに、ただ頭をひねくり回していてもしょうがない。少なくともノー残業デーなど無意味だ。

« 承和の変が起こったが死亡者はなかった | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(188) »

小さな会社のマネジメント」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107188/65635246

この記事へのトラックバック一覧です: ノー残業デーは無意味で成功しない:

« 承和の変が起こったが死亡者はなかった | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(188) »