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全部原価があなたの会社をダメにする(その5)

まずは素直に、そして単純明快に(前編)

 

「全部原価があなたの会社をダメにする」というテーマは、かつて中小企業経営の神様と称された一倉定先生(1999年没)が、セミナーの中で度々言われた言葉です。

 

私ごときがそれについて提言をするのもおこがましいですが、真剣に考えてほしい製造業や工事業などの経営者が、余りに無関心というか無知というか、それではいかんだろうと憤慨しているのです。Photo

 

もしかしてあなたの会社は赤字かも知れませんね、などと申し上げますと、何を言うのかこの若造!とにらみつけられた時期もありました。昨今は私もそれなりの年齢になりましたから、さすがに若造!とはおっしゃらなくなりましたが。

 

特に工事業者や、製造業でも公的機関の入札に参加される方々は、赤字会社では入り口のところで「入場拒否」されることもあるようですから、ゼッタイに赤字は出せないと強い思いをもたれているのでしょう。

 

しかし、そのことと正しい経営をすること、会社をダメにしないこととは少し次元の違う問題です。確かに入札に参加できないことも経営に少なからず影響しますが、会社がダメになっては元も子もありません。また入札は、一つの経営戦術に過ぎませんし。

 

そのことを事例を挙げて繰り返し申し上げたこともありました。全部原価の(黒字)決算事例を持ってきて、これを直接原価でやり直してみるとこうなります(赤字決算)と、目の前でやったこともあります。

 

なのに、なのにです。

 

あとは聞く耳を持たないと席を立たれてしまう方、決算書(全部原価)は黒字だからいいんだとつぶやく方まで。

 

せっかく、経営の改革(革新)をやっていくチャンスが目の前にあるのに、もったいなくも自ら掴まえずに立ち去っていかれるのですか!?今なら引き返せますよ!

 

素直になってみませんか、確かに公開している決算書は黒字ですが、実質(実際の会社の姿)を現している決算は間違いなく赤字なのですから。素直に肯いて、話を聞いていかれませんか。

 

全部原価の決算書、これは法律で定められたものですからそれでいいじゃないですか、ただしあくまで税務署用ですから、経営(管理)には使えません。社長用の数字ではないのです。

 

そのことをまずは素直に認めて、改めて直接原価でやりかえた数字を見てみましょう。それも、専門家さんが作ってくれる変動損益計算書なるまがい物ではなく、本当の「社長用決算書」です。

 

まずは素直に、そして単純明快に。次回はそのことをもう少し詳しく。

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