« 脳力開発は人間学であり行動科学です(174) | トップページ | 坂上田村麻呂は心温かな武人貴族だった »

会議を見れば会社の体質が分かる

今週から月末にかけては、上場企業を中心に3月期決算企業の株主総会が開催されます。今年は29日が集中日らしく、全体の約3割がこの日にやるようです。総務部を中心に、今頃はその準備に大わらわということでしょう。

 

私もいくつかの上場会社の株を僅かずつですが持っていますので、それぞれの会社から総会案内が届きます。多くが東京都内周辺ですが、わずわざ足を伸ばすこともないので、全てネットまたは書面での議決に代えています。

 

それは別として、私のクライアントさんは中小企業ばかりですし、株主総会といってもほとんどが身内の方や幹部社員さんが株主ですので、集まってお茶を飲むか食事をする、形式的な総会がほとんどです。

 

しかし総会はたとえ形だけでも最高意志決定機関ですから、その決定は重要な意味を持ちますし、取締役というのは役名だけではなく、責任の所在という意味も明白です。中小企業とはいえ、その辺りの自覚は必要でしょう。

 

さて、会社の意思決定といえば、その多くは「会議」の場で決められます。私も時々は、クライアント会社の会議に参加をさせていただきます。また、時にはご相談を持ちかけられた会社の幹部会議などに、オブザーバーとして出かけます。

 

先日読んだある本に、「会議を見ればその会社が分かる」という記事があり、我が意を得たりとうなづきました。これは自社の会議も含め、多くの会議に出た体験からも、その通りだと思うのです。

 

正確に言えば、その会社の体質とか風土、職場の雰囲気が分かり、問題点も見えてくるということです。しかもそれらは、会議に出席している経営者、幹部、社員には「当たり前」になっていて、余り自覚がないことが多いのです。

 

中小企業で最も多いのは言うまでもなく、社長(や有力幹部)の独演会です。こういう会社は現場の会議でも、ほぼ現場長が主導権を持って独走されています。

 

それは別として、会議のチェックポイントは2つあります。
 1) 発言は全員から出ているか、特定の参加者に偏っていないか
 2) みんながメモを取っているか、ホワイトボードなどを活用しているか
Photo_2
 

その他にも、ファシリテーター的な司会進行者が存在しているかとか、人の意見を否定批判する人がいないか、あるいは「難しい」とか「無理だ」などのマイナス言葉が出ていないか、そういうところを見逃さないことです。

 

一つの会議と思うなかれ、おそらく他の会議もほぼ同じ状況ではないかと仮定してみると、全社に同じ雰囲気が蔓延していることが分かります。ということは、現場の空気すなわち企業風土そのものがそういう状況だということです。

 

この体質を打ち破るのは容易ではありません。社長に尋ねますと、意見が余り出てこなくて会議が盛り上がらないことは気にかけておられます。そこで、「もっと意見を出せ」とか「いいアイディアはないのか」などと叱咤するのですが、効果がないとのこと。

 

ハイ、重症ですね、それは。『全治数ヶ月』といったところでしょうか。何しろ企業体質の根本を変えることが必要なのですから。

 

そのためには、一人一人の意識と習慣を変えなければなりません。とはいえ、全員を一気に変えていくことは生易しいを通り越しています。

 

しかしやれます。山は小さく崩していけといいます、一人が変わればそこからネズミ算的に変わっていくこともありますから。本当はまず経営者からですが、それは後でも良いでしょう。

 

どこか一部門からでも、また一つの会議からでも、革新していきませんか。ぜひ手遅れにならない内に。

« 脳力開発は人間学であり行動科学です(174) | トップページ | 坂上田村麻呂は心温かな武人貴族だった »

小さな会社のマネジメント」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107188/65427441

この記事へのトラックバック一覧です: 会議を見れば会社の体質が分かる:

« 脳力開発は人間学であり行動科学です(174) | トップページ | 坂上田村麻呂は心温かな武人貴族だった »