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憲法改正・アベの拙速に思う

大型連休明けの今週も後半戦、もはや休みぼけはないと思いますが、仕事のトップギアはちゃんと入っていますでしょうか。

 

その連休のさなかに、アベの憲法改正に対する思いがビデオメッセージで発表され、波紋を広げています。個人的な私感かと思ったら、どうも自民党総裁としての立場で述べたものらしく、しかして一国の総理としての発言ではないなどと、訳の分からぬ言い訳もしています。Photo

 

以前にもいいましたが、私自身の立場というか指向を明らかにしておきますと、改憲には慎重ですが反対はしません。しかし、「平和憲法」の原則は曲げてほしくないし、もう一つ、今の憲法がアメリカ(GHQ)から押しつけられたものという考えには与しません。

 

その立場で考えてみて、今回のアベ発言はやはり首をかしげてしまうものです。政権党の総裁としての発言だとして、確か憲法草案なる党の案が出されていたはずですが、それとの整合性はどうなのでしょう。

 

言いたい論点は3つです。

 

第一に、2020年までに改憲を実現したいと述べたこと。2020年というリミットにどんな意味があるのでしょうか。ご自身の総裁任期の間にというのは分かりますが、そんな「私的」なことで区切ってほしくはないですね。

 

東京オリンピックの前になどという意味合いがあるなら、これはもう笑止千万です。改憲と五輪との間に何のつながりも見いだせませんから。(共謀罪法案についても同様の理由で改正を急ぐ理由が分かりません)

 

第二に、憲法9条です。現行の1項と2項をそのまま残して、自衛隊(国防軍?)合憲化を図る意味で第3項を付け加える(加憲?)のだそうです。しかし、これは全く違う木を接ぎ木する(木に竹を接ぐという類です)かの如くで、何ともいい加減です。

 

「技術」的にも不可能だという声もありますが、私も同感です。1項と2項をそのまま残した場合、付け加わる3項は余りに唐突という感が否めないものになると感じます。護憲派、とくに9条を守りたい人たちに媚びているのでしょうか。

 
第三に、高等教育の無償化を憲法の中に明記するというもの。これまた、何だかいきなり出てきた感じですが、どう見ても維新の会かどこかに媚びたものとしか思えません。敢えて憲法に書く必要があるのかなと、これまた首をかしげます。

 
法律の改正あるいは新たな法律を作るだけでも、十分できることでしょう。その上、アベはと自民党は野党時代に、当時の民主党が作成した同様の法案に真っ向から反対した経緯がありますね。変身したのですか?

 
以上の3つの他にも「?」はいろいろありますが、とにもかくにもアベの「総裁メッセージ」には賛同できません。拙速を絵に描いた感じもあり、焦りがあるのでしょうか。もしかしたら、また体調を狂わせて正常な思考ができない?

 
それとも、「昭恵さん問題」から国民の目をそらせようとする高等戦術ですか?

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