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正しい商道を選ぶのは経営者自身だ

前回は「カラ(空)売上」のことについて書きました。もっとも、実際には物も伝票も動いていますので、外形上は「カラ(空)売上」とは言えないのかもしれません。商習慣上というか、毎年馴れ合いのように繰り返している例もあります。

 

しかし、やり方を間違えば「粉飾」になってしまうこともありえます。粉飾にならなくても、作られた財務諸表、作られたBS/PLであることは言うまでもありません。

 

もしそんなことが常態化していたら、経営管理もへったくれもありません。それは商道徳の問題であり、ガバナンスの次元です。経営者たる者、「それは現場が勝手にやったこと」などと責任逃れはできないのです。

 

物が動いているかどうかは別として、伝票が動いて売上が計上され、売掛金が上乗せされます。それが期末であったり月末であることが一般的ですが、それを翌期あるいは翌月にPhoto_2 返品受け入れする「手口」です。

 

もし相手先が毎月20日締めで請求を起こす先で、しかも先方の締めも同様に20日である場合、こちらからは20日を過ぎてから売上を上げます。そして翌月20日前には返品してもらいます。

 

これによって当期あるいは当月の売上は上がります。しかし翌月にマイナス売上となりますから、売掛金はプラスマイナスゼロ、請求の上乗せもありません。相手先もリベートや販促金をもらう形であれば、そのくらいの手心はしてくれるでしょう。

 

しかし、何度も言いますがこれは正しい取引ではありません。当然、そのような数字を盛り込まれた決算書が正しい会社を表しているはずもありません。

 

会計は英語でアカウンティング、これは「説明」というのが本義です。会社の状態を説明するのですから、正しいものでなければ意味がありません。社員はその数字で会社の現状を知り、良ければ奮い立ち、悪いければ良くしようと燃え立つのです。

 

ステークホルダーたちは、それぞれの立場で次の動きや姿勢を考え、実行することでしょう。上辺を飾ったものなど何の意味もない、やってはいけない「問題の先送り」をやれば、それを繰り返さざるを得なくなってしまうだけです。

 

どの道を選ぶのか、経営者は選び決定しなければなりません。節税(が悪いとは申しません)のための無理な処理なども含め、ぜひ正しい商道を進んでいかれますように。

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