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「士業」者よ、もっとしっかり学びなさい

少し以前のお話です。あることがあって、ふと思い出したので。

 

それは数年前、経営に関係する「士業」の方を対象にしたセミナーでした。税理士、公認会計士、中小企業診断士、販売士、FP(ファイナンシャルプランナー)など、色んな士業の方が参加されていました。

 

そこで講話をさせていただいたのですが、普通の話をしても仕方がないので、いきなり質問をぶつけてみたのです。このコラムでも何度か書いた質問です。

 

曰く、「ある企業の社長さんがあなたにアドバイスを求めてきました。経営不振、経営停滞で悩んでおられます。どうやったら利益を上げられるでしょうかと」。

 

参加されておられた方々は、それぞれにジャンルは違いますが専門家です。小さな会社(ばかりではありませんが)の社長さんにとっては、きっと経営のアドバイザーと思われているでしょう。

 
大半の方の答は、私の予想した通りでした。表現は少しずつ違っていましたが、要するに先ずは①売上を努力してあげましょう、そして可能であれば②コスト(あるいは仕入価格)Photo を下げましょう。そして③経費を見直して節減しましょう。

 
以上の3つ、私がいつも言っている「常識の答」が返ってきました。おそらく、実際に顧問をされている会社でもそのようなことを言っておられるのでしょう。

 
そこで、もう一つ「意地の悪い」質問をぶつけました。曰く、「良い会社にするとは利益を上げるということですが、いったいどの利益を上げたらいいのでしょうか」と。

 
これは少し意見が分かれました。でも多くの方が経常利益と答え、あるいは当期純利益を上げることだと言われました。ただ、答えに窮した方もおられたのです。

 
ここで一つ注釈です。経営者側はこういった経営に関連する士業の方を、経営の専門家として認識していますが、実は税理士は税務(処理)の専門家、会計士は決算(処理)の専門家といったように、それぞれご専門の分野をお持ちです。

 
厳しい言い方をすれば、専門分野以外の部分は「専門家ではない」ということです。もっとも、ど素人などとは申しませんけど。

 
しかし、専門家として見られたり、中には信頼して相談される経営者も少なくないはず。だからこそ、しっかり勉強してほしいのです。今日挙げた二つの質問は、経営の基礎の基礎です。

 
この二つくらいにまともに答えられないで、専門家を名乗ってはほしくないものです。でも世の中では、あなたがた「士業」の方を、士業ゆえに評価しているのですから。

 
「士」が付いているだけで、名刺にそう刷り込んであるだけで、少なくとも市井の”無銘”の私などよりは、はるかに信頼される可能性をお持ちなのですから。

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