« 聖武天皇と藤原不比等の子たち | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(127) »

箱根駅伝が箱根で終わることのないように

一昨日の箱根駅伝は、青山学院の3連覇&3冠達成で幕を閉じた。7区でちょっとしたアクシデントはあったが大事には至らず、その後は独走が続いて圧倒的な勝利であった。

私の娘の母校や、高校時代の陸上部顧問の母校は上位には入ったが、トップ争いにはほとんど関われなかった。当分はフレッシュグリーンの時代がつづくのであろうか。しかし、箱根駅伝に対しては様々な「異論」があることも事実らしい。東京オリンピックまで、残り3年(と7ヶ月)に迫っているが、男女ともマラソンのメダルが望める選手がいない。

元々箱根駅伝は、金栗四三翁が世界に通用する、オリンピックを目指せる選手を育てようと呼びかけたのがスタートであった。その目的は今もなお生きているはずだと思うのだが、Photo_2 残念ながらそれに見合う選手は育っていない。今回のリオ五輪に出場できた箱根駅伝現役選手は、たったの1人であったという。それもマラソンではなく、3千m障害だ。

箱根駅伝シンドロームではないが、「箱根」で燃え尽きてしまう、そんなことは余りないと信じたいのだが、OBたちはせいぜい実業団の駅伝で活躍できる程度で、マラソンに出場しても世界の強豪、とくにアフリカ勢には全く歯が立たない。日本人最高という程度で、満足してもらっては困るなぁと感じているのは、私だけではないはず。

その要因が箱根駅伝にあるなどとは言わないが、要因の一つ、あるいは遠因になっているかも知れないかとも感じる。大学駅伝というと、本来は伊勢路の全日本大学駅伝が頂上であるはずなのだが、イメージとしてではなく明らかに箱根が頂点に君臨している。全日本は、つい最近までTV中継がなかったくらいだ。

そのためでもなかろうが、全国各地の高校中長距離トップランナーたちは関東学連の所属大学をめざし、シード校を中心にスカウト合戦・優待入学も公然と行われていると聞く。私も高校時代は駅伝を走ったし、大学も当初陸上部に入り長中距離部に籍を置いていたが、関西の大学だったので箱根などは無縁の世界の話だった。

その結果として、全日本や出雲駅伝では関東以外の大学が上位に食い込むことさえ困難、という状態が続いている。しかし、箱根に出られるのはわずかに20校であり、多くの高いレベルの選手が「ザンネン」な気持ちに陥る(のかどうかは知らないが)。そこで燃え尽きずに、来年をめざす気持ちが維持できればいいのだが。

箱根出場20校の部内でも激しい競争がある、実際に本戦出場できるのは10人だから。競争それ自体はいいのだが、究極の目的を忘れないでもらいたいものだ。それは選手だけでなく、監督コーチ、あるいはOBたちや学校関係者に対しても警鐘を鳴らしておきたい。

まぁ、いずれにしても青山学院の3連覇は見事だった。大いに祝勝し、心から讃えたい。

« 聖武天皇と藤原不比等の子たち | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(127) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107188/64713682

この記事へのトラックバック一覧です: 箱根駅伝が箱根で終わることのないように:

« 聖武天皇と藤原不比等の子たち | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(127) »