« 頂点から一気に破滅した長屋王 | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(118) »

鉄路を守りませんかという訴え!

今日12月5日、北海道の一つのローカル線が廃止(運転は昨日まで)になりました。日本海側を走る留萌線の末端区間の留萌-増毛間。100円稼ぐのに4500円以上もかかるという、赤字のJR北海道の中で最も営Photo業係数の悪い路線でした。

留萌線はかつて本線の名が付き、石炭車をたくさんつないだ貨物列車が次々にに走っていたこともあります。それだけ沿線には炭鉱が盛業だったわけですし、留萌からはさらに日本海沿岸を北上する羽幌線が伸びて、札幌や旭川から準急・急行が直通していました。

今は沿線の炭鉱はすべて閉山、1999年には貨物列車もなくなって多くの駅が無人化されたほか、JR化に合わせて羽幌線も廃止になり、急行も快速化された後に廃止、1~2両編成の普通列車のみが走る路線になりました。

今回廃止の区間もかつてはニシン漁などで賑わった時期もあり、人は貨物の輸送の動脈となっていた時期もありました。しかし道路の整備も進んで、車時代に入って鉄道の存在意義が薄れてくるところに、最大のお客様である中学・高校生の人口減がとどめを打ち込んだ感じです。

JR北海道は、そのすべての路線が赤字であり、札幌周辺を除けば今後とも大きな赤字を計上する路線ばかりです。すでに石勝線の旧夕張線区間(新夕張-夕張間)の廃止が具体化されようとしているほか、多くの路線・区間で国や道などの支援がなければ廃止も検討せざるを得ないことが明らかにされています。

確かに車社会の現代、もはや鉄道は時代遅れという見方もありますが、しかしここにきて高齢運転手による高齢事故が相次ぐ現実を見ると、それでいいのかという気もします。また、自分では運転ができなくなって公共交通機関に頼らざるを得ない、いわゆる交通弱者も今後どんどん増えていくでしょう。

また、赤字であるがゆえに線路の保守にかける経費を圧縮する方向が進めば、安全に運転するという基本土台が揺らいでしまいます。すでにJR北海道の多くの車両が、近い将来耐用年数を超えたり、保守更新に多額の出費を余儀なくされることが明らかになっています。

しかし新車が投入されるのは、一部の優等列車用車両かもしくは札幌圏の通勤用車両だけに、なりかねない状況です。特急用車両ですら、新たな開発が中止されるような厳しい現状であり、増してやローカル用の車両は更新ができずに休車になり、その分列車本数を減らさざるを得ないことが現実化されています。

鉄道ファンだから、乗り鉄だから廃止に反対というのではありません。鉄道の使命はなんであるのか、高齢者や子供たちなど弱者にやさしい交通インフラの在り方などの中に、どうやって鉄道を活かしていけるのか、ローカルの人だけの問題ではないはずです。

鉄道が好きだから、心から訴えたいのです。鉄路を守りませんかと。

« 頂点から一気に破滅した長屋王 | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(118) »

VANちゃんの乗り鉄旅日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107188/64583038

この記事へのトラックバック一覧です: 鉄路を守りませんかという訴え!:

« 頂点から一気に破滅した長屋王 | トップページ | 脳力開発は人間学であり行動科学です(118) »