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真珠湾に出かけてなぜ会津には行かないのか

アベさんがハワイ、真珠湾を訪れてアリゾナ記念館で追悼の献花を行った。立派な演説も行われ、ハワイのみならず全米での評価も高かったようだ。

首相として初訪問かと思ったが、訪米の帰途などで(当時は飛行機の航続距離が短くハワイで給油が必要だった)、3人の首相が真珠湾の傍までは行ったらしい。吉田茂、鳩山一郎、そしてアベさんの祖父に当たる岸信介。さぞ、アベさんもご満悦だろう。

戦後70余年、真珠湾攻撃から75年を経過しての訪問、もちろんそれなりの大きな意義を認めないわけではない。対米的のみならず対外的に、評価も上がったことだろう。それはそれで良い、成果は素直に認めよう。

しかし、アベさん、いや、アベよ!(彼の方が年下だから呼び捨てもいいでしょう)

訪問して追悼、慰霊すべきところ、そして心から謝罪すべきところはもっともっと身近にあるんじゃないのかな。日本の国内に。それは会津だ、会津若松でしょう。

明治維新(本当は御一新というのが正しい)に際して、西軍とりわけ長州の奇兵隊と名付けられていた部隊の連中が、二本松でそして会津若松で何をやったのか。戦後の明治政府が会津藩に何をやったのか、歴史をきちんと理解するというのであれば、Photo そこのところもちゃんと学び知るべきだろう。

奥羽越列藩同盟の藩に加えられた、武士道の風上にも置けない仕業、それはハッキリ言って筆舌に尽くせないものがある。ようやく最近になって、色々なことが明るみに出て、表で語れるようになったことも多い。もちろん、一方からだけ見ることは危険だが、それにしてもひどすぎる。

だいたい長州藩(正確には藩とは言わない、防長毛利家かな)は、一時ではあれ朝敵であったわけだ。偽の密勅を画策したり、志士と称して今日の都でテロを行ったり、挙句には御所に大砲を打ち込んだ(届かなかったが)わけなんだから。吉田松陰を、志士という名のテロリストたちの親分だとまでは言わないが、あれは本当に正しい教育だったのか。毛利家重臣ですら持て余していた(が、明治以降は「先生」になった)。

伊藤(俊輔のちの博文)も井上(聞多のちの馨)、あるいは高杉(晋作)にしても品川御殿山の英国公使館に火を付けたり、松陰ご本人も幕閣要人暗殺を企てた。義弟の久坂(玄随)も禁門の変の主役なのだが、その松陰(長州では先生と呼ばねばならぬ)を尊敬してやまないアベ。

歴史から学ぶことが多いというアベなら、奥州鎮撫軍の参謀・世良修蔵がなにをやって、どういう末路だったかご存じだろう。そして会津若松に攻め込んだ西軍部隊が、どんなに卑劣だったかも。新政府とやらが、会津武士たちを斗南という寒冷不毛の地に「流刑」したことも。ちなみに斗南とは「北斗七星の南、すなわち地の果て」の意とか。

もうやめよう、年末の締めくくりにふさわしくなかった話題だ。しかし、なんとなく浮かれているアベや、その取り巻きや政府要人たち、そして西軍が模様替えした新政府とやらから今に引き継がれている「歴史教育」を、疑問にも感じていないあなたに、ちょっぴり辛口で迫ってみただけだ。

2017年が良い年でありますように。そして正しい歴史が伝わりますように。

脳力開発は人間学であり行動科学です(125)

ここまできて、もしかしたら誤解を招くかも知れませんので書いておきたいと思うのですが、決して概念や抽象的な言葉が悪いと言っているわけではありません。具体的に過ぎる、細かすぎる内容の理念では、全体を表せないこともあるでしょう。もっとも、イデオロギー的T_img_3398 な概念や、余りに広義で解釈に幅がある言葉、あるいはどこかの本の中から引っ張り出してきたような字句を羅列するのは、いかがなものでしょうか。こういうのを振り回すのは、害あって利なしです。

 大事なことは、いつでも概念や抽象的な言葉と、具体的な中身を共に出していくということです。両者のつながりの中で、考え実行できるようになれば、脳力が発揮されることになるのです。良い結果もどんどんと生まれていくことでしょう。(写真はある会社の脳力開発講座社員研修)

●実際知識の拡大

さて、脳力開発実践のポイントも後半です。今回からのテーマは『実際知識の拡大』ですが、その第一は「知識はすぐに使う習慣をつくろう」です。この反対は、「ペーパー知識や活字知識のまま孤立させる習慣」です。脳力開発では、脳において有効にまた有力に、縦横に使いこなされている材料(データ)のことを、実際知識と呼んでいます。何か事があるごとに、さっと自動的に使われて役立っている知識のことを指します。

 その反対に、具体的な日常行動の中ではほとんど有効に使われない、ハッキリ言ってしまえば役に立たない知識もあります。いわゆる「体験知識」とは前者の知識を指し、これは自分の血や肉として身に付いていて、瞬時に行動に活かされています。

「ジパング会員」証が届きました

この12月に65歳の誕生日を迎えました。世の中では、いわゆる(前期)高齢者というすみ分けに入ったわけですが、いくつかの特典も付与されるプラスの部分もあります。その一Entry102a つがJRグループの「ジパング倶楽部」です。

これまでも10数年間、JR東日本の大人の休日倶楽部ミドル会員でありましたので、JR東日本(一部北海道や北陸地区を含む)の特典チケットは利用できました。通常の乗車券(片道か往復で201㎞以上か)や特急券なども基本5%割引ですから、エリア内での出張遠征には便利でした。

これがジパングではエリアが全国に広がり、しかも盆や年末年始などを除けば30%割引になりますし、何しろ関西での仕事が全体の4~5割ですのでありがたいことです。もちろん、乗り鉄の立場としても嬉しいことで、時間の余裕があればもう少し足を伸ばそうかという気持ちにもなるわけです。

ところでこのジパング倶楽部、女性は60歳から入会資格がありますので、昨今は女性の列車旅が増えているというのもうなづけます。我が家のカミさんも、すでに会員になっており、来夏前には晴れて「家族会員」としての登録もできる予定です。

ところで、鉄道の他にも航空機にもシニア割引という制度があるということなので、こちらも利用前にちゃんとチェックしておくことにしましょう。自宅から新潟空港までは車で30分くらいですので、長岡時代よりも活用はしやすくなりました。また、東京と大阪・神戸便は毎月のように利用しています。自ら探すことが大事ですね。

そんなわけで、来年は旅の幅も広げて楽しんでいきます。その旅で観たこと、感じたことをこちらのブログにも書き散らかして参りますので、よろしくお付き合いください。

企業革命のスタートラインにつきませんか

今年も今日を含めて残り4日になりました。今日で仕事納めという会社もおおいでしょうが、金融機関は30日まで営業ですから、ギリギリまでがんばられる会社もあるでしょうし、サービス業では年末年始も営業というところも少なくありません。ごくろうさまです。

無事に年末を越すことができると、ホッと胸をなでおろしている経営者の方もおられるのではないかと思いますが、それでいいのでしょうか。来年もまた同じような繰り返しでは困りますよね、どのようにしたら良いかを少しは考えてから年を越しませんか。

というわけで、今年最後の「小さな会社のマネジメント」では、経営の基本中の基本を今一度書いてみたいと思います。

基本中の基本、それはMQ>Fということです。MGを学んでいる方には自明のことですが、「翻訳」しますと 粗利益(売上総利益)が必要(支払い)経費を上回っていること、という至極当たり前のことです。

コンサルティング&サポートで経営者と話をしていますと、とにかく利益が足りない、ナント000_1 カ利益を上げたいという話をされるのですが、その利益はいったいどの利益を指して話されているのでしょうか。損益計算書(PL)には5つの「利益」が書かれています。

上から①売上総利益、②営業利益、③経常利益、④税引き前当期利益、⑤当期利益(純利益)の5つですが、いったいどの利益を上げていきたいのでしょうか。言い方を変えればどの利益に目を向ければいいのでしょうか。そのことを分かっているのですか?

多くの経営者の意識としては、おそらく③の経常利益を言わんとされているのだと思いますが、それは経営者として当然のことです。しかし、翻って現場の人たち(社員さんたち)はいかがでしょうか。彼らの意識の中の利益は経常利益ですか?もし違っていたら、経営者との間にギャップがあるということですよね。

ハッキリ言いますが、現場の方にとっては経常利益は「分からない」のです。分からないものを「ガンバって利益を上げよう!」と声高に叫んでも、空回りをするだけです。しかし間違いなく、現場で利益を稼いでいるのは社員さんたちであり、必要経費を活用しているのも彼らです。

というわけで、現場でマネジメントできる、あるいはコントロール可能な利益にもっと目を向けること、すなわち粗利益を重視することに頭を切り替えられてどうですか。経常利益は、そこから経費を引いて出てくる計算の答にすぎません。しかも経費には、現場の社員さんには制御できない費用、例えば借入金利なども含まれるのですから。

今一度言います、経営者たるもの「必要経費を上回る粗利益を上げる」マネジメントに注力せよ。その方法はいくつあるか、ここでは詳しくは延べませんが、売価と原価そして販売数量(販売数や客数など)の3つの要素だけで考えても、25通りもあるのです。

それはどんな方法ですか、と興味を持たれた方は、来年はぜひMGセミナーを受講して下さい。1回だけでは腑に落ちないかもしれません、だまされたと思って最低3回は受けていただきたいものです。そうすれば、企業革命のスタートラインにつけるかもしれませんよ。

脳力開発は人間学であり行動科学です(124)

経営理念(企業理念・創業理念)のことを、少し書いてみることにします。本業(コンサルティング)の仕事がら、会社の理念づくりのお手伝いを何社もやらせていただきました。初めて理念を創る会社もありましたが、いずれにしても経営者と何度も面談を重ねます。その面談内容を整理して、そこから理念として掲げる言葉を経営者の方に案を練っていただきます。そこからまた面談を重ね、必要な場合は幹部社員の意見も聞きながら、仕上げていくことになります。時には半年以上の時間をかけることもあります。

 さてできあがった経営理念は、まだインデックスあるいは表札の状態であることがほとんどです。その具体的な中身をさらに面談を重ねて掘り下げ、社員の皆さんは元より、誰もがなPhoto_2 るほどと理解できる形に整えます。経営理念はできましたが、しかしこの段階ではまだ概念というインデックス、あるいは名札の状態であることが多いのです。全社の隅々に徹底し、社員の皆さんに日常行動の中で理念の下で動いてもらうには、具体的な中身もしっかり詰め込まねばなりません。

 そこで行動指針とかクレドとか、あるいは訓示といった形でより具体的な中身を表現します。そしてこれが重要なのですが、中身を踏まえて全員で「行動のつながり」を検討し合うような、ディスカッションをするよう勧めています。その中では、実際にどう行動すればいいのか、平凡でもいいからすぐに誰でもやれることを出し合うようにします。相互にやるべきことを共有して、実際行動にとりかかります。こうして、脳を使った成果が出てくるというものです。

年賀状も出し終えます

クリスマスの狂騒が終わり、今年も残すところ5日半くらいになりました。仕事も28日が納めの日というところが多いのでしょう。金融機関は30日までですので、会社によっては、ギリギリまで仕事をされるところがあるかも知れませんし、小売・サービス業は業種によっては書き入れ時ですね。

私の方は先週の19日にはコンサルティングやセミナーの仕事が完了し、次年度への準備があと少し残っているくらいになりました。もっとも年末が年度末ですので、決算や申告に向けての準備をボチボチ始めるじきでもありますが。

年賀状も書き終えて、今日には投函も済ませます。25日までに投函すれば元日に届きますとのCMが流れていましたので、何とか間に合いました。勤務会社の現役時代には相当Photo 枚数を送っていましたが、そのピークから言えば1/3くらいになったでしょうか。

昨今はSNSでの発信もやっていますから、直接会わない方でもつながりの深い方は少なくありませんが、毎年「マンダラ年賀状」を楽しみにしていただいている方もいらっしゃいます。しばらくは(相手の)手元に残る、ご家族の方も見るなどというのも、メリットだと思っています。

またメールでの年賀状発信も、年々増えていますね。画像も複数枚送れますし、中にはビデオレターなどもあるようです。お孫さんのビデオを実家に家族に送る、ということも若い人達の家庭では少なくないようです。

それでも私はアナログにこだわってしまうのです。表書きを筆で書いているとき、一言コメントを付け加えているときに、相手の(家族や会社の)ことを思い浮かべます。ぜひ会って一杯やりたいなと思うこともありますし。映像メッセージでも届きますが、文字から送られる情感がいいじゃないですか。

そんなわけで、今年も感謝を込めて送らせていただきました。

このひとりごとには天皇を書くことも多い

昨日は天皇誕生日、83歳になられたということですが、いつまでもお元気でいて下さいと願わざるを得ません。先日あるセミナーで、今の天皇(本来は陛下を付けるべきですが)は何代目ですか?と聞いてみましたが、一人も正解が言えませんでした。戦前の教育であれば、初代神武天皇から現代まで、すべて暗唱できた人も多かったのでしょうけど。

今上陛下は125代目ですね、もっともこの中には本来入るべき数名の天皇が数えられてはいません。現在の皇統はいわゆる「北朝系」のはずですが、南北朝時代に即位されていたPhoto 北朝の天皇はこの中に数えられていません。南朝の天皇が連綿と数えられていますが、これは三種の神器の有無によるものなのでしょう。

また、明治以前には数えられていなかった天皇が明治の代に追加されています。そのお1人はこのコラムでも以前書いた大友皇子、すなわち弘文天皇です。また、おそらくこの後に触れることになるであろ淳仁天皇(大炊王)も、その名は明治になって贈られました。

今後も歴史の人物を追って書いていく中で、当然に代々の天皇にも触れていくことになるでしょう。なぜなら、どんな時代にも天皇が中心にいらっしゃいました。政治には関わらずという伝統と仕組みが、特に平安時代以降には強くなっていきますが、たとえそうであっても常に天皇が世の中心でしたから。

天皇を描いていく中で、時には失礼な表現もあろうかと思います。先日も、今上陛下の発言された「生前譲位」という言葉を「(生前)退位」というマスコミ表現で書いてしまい、心ある方からチェックが入りました。もっとも、退位という言葉自体は歴史の中で正当に使われていますので、これからも書くことでしょう。

また、本来なら天皇のことを書くのであれば、敬語であるべきことも承知しています。しかし、このコラムはあくまで歴史の中の人物を、その行動で追いかけているだけですので、あえて敬語は使いません。しかし薨去だとかいうような、特別の表現は用いて参ります。

では、次回からいよいよ奈良朝の輝き時代、すなわち聖武天皇と光明皇后、そしてそれを取り巻く人たちの話に進めて参ります。

脳力開発は人間学であり行動科学です(123)

つづいて「行動のつながりで、具体的に考える習慣をつくろう」という指針についてです。脳の働きの最終出力は命令であり、行動してこその脳力発揮ということを、これまでにも何度か書いて参りました。さらに掘り下げてみたいと思います。たまに見るテレビ番組の中Photo に、討論番組があります。毎回色々なテーマを取り上げて数人から10人くらいの出席者が、口角泡を飛ばして激論をやっていて、時には面白いと感じることもありますが、概してかみ合わない議論をやっているなと感じます。(写真は本文とは無関係です)

 よくよく聞いていますと、中身のない概念ばかりの話が多いことに気付きます。例えば「国家主義」とか「愛国感」などという言葉は出てくるものの、それは一体どういう行動を指していっているのか、よく分からないという感じです。概念というものは、非常に広範囲な具体的内容を、無理矢理集約して抽象的に表現したものです。ですから、人によってその具体的内容が異なり、解釈にもバラツキが出ます。そこで、言葉尻を捉えたかみ合わない議論も生まれてしまうわけです。

 概念は、索引・インデックスや表札・名札みたいなもので、その概念をいくら並べ立ててみても、伝えたい中身がちっとも伝わっていないことが多いのです。経営理念(創業理念)も抽象的な文言が多いので、キチンと伝えなければなりません。では中身とは何か、それは具体的な行動が主軸です。インデックスや表札の中に、キチンと中身を詰め込んでおく必要があるのです。あるいは具体的な中身を例示することによって、誰にも共通のことが伝わってくことが大切なのです。

正しいキャッシュフロー経営を学ぶべし

年の暮れになり、大手企業を中心に冬のボーナスも支給されたようであり、クリスマスそして年末の商戦はそれなりの盛り上がりを見せている。大手の支給状況は前年並みか、やや多いという情報が伝えられた。

中小企業では支給が年末ギリギリというところもあるようであるし、その額も大手並みのところもあれば、支給額が給与の1ヶ月分に満たない会社も少なくない。それどころか、全体の4割近い企業は支給ゼロという予想もされている。

それどころか、年末に差し掛かって経営が行き詰まり、破たんに追い込まれたというニューPhoto_2 スも後を絶たない。週が明けて社員がいつものように出勤するとシャッターが閉まり、弁護士名の貼り紙だけが寂しく風に吹かれていたということもあるようだ。

世の中では会社がつぶれることを「倒産」という。しかし、倒産は法律用語ではなく、様々な状況を総称しているにすぎない。簡単に一言で言ってしまえば、「金が行き詰まる」すなわち「支払うべき金がなくなった」状態をいう。中には黒字倒産と言って、経営自体は(PL上は)利益が出ているのに、資金繰りに詰まって潰れることもある。

大半の会社は、PL(損益計算書)経営であり、CF(キャッシュフロー)経営を主眼にしているところは一握りに過ぎない。会社が常に上昇している、売上も利益も順調に伸びている内は、キャッシュフローをそれほど気にすることもなく会社が回っていることが多い。

しかし永遠に回り続ける独楽がないように、どんなに調子に乗っていても、必ずどこかで壁が迫ってくる。その前兆に気がついて手が打てれば、危機を躱すこともできるだろう。しかし、危機は一度だけやってくるのではない。繰り返して寄せる波のようなものだと、思っていた方がよい。

倒産すると、経営者自身とその家族はもちろん、社員とその家族、仕入先や会社を取り巻く様々な人たちに多大の迷惑をかける。企業の規模の大小で、その影響度合いも違ってはいても、迷惑をかけることには変わりがない。

それもこれも、正しい経営を続けていれば防ぐことができる。よほどの突発的事態に襲われない限り大丈夫なはずだ。私は一所懸命にやってきた、倒産した会社経営者のほとんどは口をそろえてそう言う。であれば、一所懸命さが足りなかったのだ。実にそこが肝心なところだ。

正しいキャッシュフロー経営を心がけ、日々現場での努力を重ねてほしい。それが経営者の役割であり、社員や仕入れ先や社会に対する責任なのだ。そんなことは分かっているよと、あなたは口を尖らせて言うだろう。そんな経営者に、私もたくさん出会ってきた。が、その内の何割かはすでに自分の会社を失っている、それが事実だ。

ぜひ、正しいキャッシュフロー経営を学んでほしい。それがどういうものなのか、ここで一言で説明することは難しい。しかし簡単に言ってしまえば、稼いだキャッシュ以上に支払うことのないようにすることだ。それはPL上の利益だけを追いかけていてはできない。

あなたの会社が未来に続いていくことを祈っている。

来年はもっと乗り鉄旅を楽しもう

一昨日の19日で、今年の仕事遠征もすべて完了しました。ということで、乗り鉄旅も一応の終止符です。いったいどのくらいの距離を、鉄道で移動したでしょうか。クライアントの会社訪問が多いので、一定の路線を利用するケースがほとんどで、暇を見つけてミニ旅を試みたり、時間の余裕があれば違う経路を通ることもありました。

移動時間を稼ぐための空旅も、月に1、2度、多くても3度程度ですが、来年はもう少し増えるかもしれません。東京から神戸へ(あるいはその反対)の移動が主で、もっぱらスカイマーク便を利用しました。予定が早めに決まるので、お得な料金を活用できますが、急な変更や天候急変によるドタバタもありました。

夜行バスも何度か使いました。若い頃のようにはいきませんが、時間の有効活用が必要な場合は重宝します。最近は3列シート・フルリクライニングや、コンセント付き、Wifi付きの車両もあるので、うまく使えば安い料金とともに魅力です。

そんなわけで、乗り鉄旅にはこだわらない1年でしたが、やっぱりのんびりと鈍行列車にゆT_img_2600 られる旅が一番であることは、言うまでもありません。来年はもっとうまく時間を使って、乗り鉄するだけでなく、途中下車して街歩きをたのしむことも増やしたいものです。やっぱり気持ちの余裕を持った旅が良いですから。

今年もJR北海道の留萌線末端区間(留萌-増毛)が廃止になったり、おそらく来年にはやはりJR北海道の夕張支線(新夕張-夕張)、やJR西日本の三江線(三次-江津)が廃止になるようです。そこまで足を伸ばすことは難しいでしょうけど、地方のローカル線にもできるだけ乗り鉄の旅に行きましょう。

かと思えば、新線も誕生します。厳密には復活ですが、広島県の可部線が二駅延伸されます。また、ここ数年の都市部の新線はなかなか乗る機会がなく、「未乗」l区間がいくつかありますから、これもできるだけクリアしていきます。

そんな乗り鉄旅のお話も、来年はもっとできればいいなと思っています。

脳力開発は人間学であり行動科学です(122)

評価の事例です。ある人が「Aさんは私からお金を借りて返そうとしないのです。Aさんはとってもだらしない人です」と言ったとしましょう。この中のどれが確定事実(要素)で、どこが確定的でない要素なのでしょうか。この中で確定事実は、あるひとが言ったということだけです。金を借りて返そうとしない、これも一見事実のように思えますが、ある人が勝手に言っているのかも知れません。確かめていませんから、確定事実とは言えないのです。
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 そして「とってもだらしない人」というのは、ある人のAさんに対する評価で、もちろん事実であるかどうかは不明です。例えある人が信頼に足る人であったとしても、Aさんに対する接し方はその評価に左右されてはいけないのです。

さて、評価について色々と書いてきましたが、要するに事実・客観情報と評価・主観情報とは切り離して考えるべし、ということに尽きます。しっかりと区別して、とくに後者に振り回されないことが大切なのです。

 今ひとつ触れておきたいことは、「知ったかぶり」ということです。会議などをしていても、「それは私も当初から考えていたんです」と発言する人がいます。あるいは披瀝された情報に、知ってる知ってると安易に肯く人もおられます。こういった「知ったかぶり」、あるいは勝手な決め込みなども脳力開発には大敵です。これらは、知らないとかっこ悪いという見栄や怠慢からくるもので、どちらも潰していかなければならないことは言うまでもありません。

利益が出たからベンツを買いに走る

「PL(損益計算書)は意見、キャッシュは現実」という言葉があります。PLで利益=経常利益がでていても、その金額のキャッシュは手元にはありませんよ、という警告でもあります。

先日のこと、ある友人経営者の奥様からお電話で相談が持ち込まれました。ちなみに、私の本業は経営コンサルタントですので、この手の相談事はたまにあるのです。かなり急いでおられましたので、こちらもすぐに出かけていきました。

駆けつけますと、お二人で待っておられたのですが、いきなり奥様から「とんでもないんですよ、この人は」と。どうしたんですかと尋ねましたら、「この人ベンツを買ったんですよ」と、Photo_2 さらに勢い込んで言われるのです。友人が前からほしいと言っていたのを聞いていたので、いいじゃないですかと言おうとしたのですが、それにしては雰囲気がおかしいのです。

それで友人の方に目を向けたのですが、彼はもじもじとするばかり。奥さんの方がさらに畳みかけます。「先日、税理士さんがおいでになって、『今期はかなりいい成績ですね。たぶん利益もかなり出ているようですよ』と言われたのです。」

それは良いことですね、と応じようとしましたがどうも様子が変ですので黙っていました。そうしましたら、「税理士さんのおっしゃるには、今期の利益が○○万円くらい出るので、納税を差し引いてもこのくらいの当期利益です」。そうしましたら、この人はなんとすぐに知り合いの車屋さんに走って行って、ベンツを予約してきたんです。

ようやく呑み込めました。その会社では奥様が経理を切り盛りされているのですが、おそらくキャッシュの状態(キャッシュフロー)がどうなっているのかを、よくご存じなのでしょう。友人は利益が出たので、その分のキャッシュがあると早飲み込みしてしまったのでしょう。

そこで、「じゃぁ彼を借りていきますね」と友人を外に連れ出して、奥様の言わんとするところを代わりに言って上げたのですが、納得するまでにはかなりの時間を要しました。

かくの如く、経営者の中にはPL上の利益分と同じだけのキャッシュが増えた、と勘違いされる方が大変多いのです。販売・流通業の方はもちろんですが、製造業の方はより大きな勘違いをされている例が少なくありません。

今回の「ベンツを買いに走る」のは極端な例かも知れませんが、似たようなことは個人経営ではたまにあるようです。あなたは、このような間違いをやってはいませんか?

書く気も起らぬが書いておこう

大きな期待などしてはいなかったけれど、終わってみたら「ああ、やっぱりなぁ」という感じがしたのではないでしょうか。たぶんこのようになるのだろうなと、考えていた通りに終わったのだから良し、とはいかないですよねぇ。

日ロ会談、「シンゾウ」「ウラジミール」と呼び合ったそうだが、それがなんぼのもんじゃい。半歩は前進したなどというつまらんアナリストもいるようだが、半歩前進どころか、ある意味Photo では後退したんじゃないか。譲歩や妥協を強いられていたのは、どう見ても日本の方であったし、外交下手の本性が見事に表れた感じで情けない。

日本の外交下手は今に始まったことではなく、おそらく古代からの伝統だと思うのだけど、とくに昭和以降はひどすぎないか。といっても、外交をつかさどる外務省とやらの連中には、蛙の面に小便のようだが。

もちろん、外交は外務省だけがやるのではなく、政府だけがやるものでもないのだが、頼りにならない政治家よりはマシだな、と思わせる力もないのはガッカリだな。

なんだかこれ以上書く気も起ってこない。それでいて、相変わらずアベ内閣の支持率が高いそうだ。そりゃぁそうだろう、民主党政権へのトラウマがそのまんまに放置されていて、後継の民進党やらは今回の国会でも醜態をさらけ出している。レンホーなどにも期待はしていなかったが、見事に期待を裏切らないドタバタぶりだ。

衆議院の解散はどうやら少し先になりそうだが、それとて「今選挙をやったら、(過半数を割り込むのではなく)2/3を維持できないから」といわれている始末だ。それだけバカにされても、ぐうの音も出ないだろう。

民間人は、社会の片隅で精いっぱい努力するのみだな。

聖武天皇いよいよ歴史の中心に

今上天皇陛下のご譲位についての論議が終盤を迎えています。皇室典範の改定ではなく、特例法の制定で落ち着きそうな雰囲気ですが、そうなると憲法の規定(天皇の地位と皇室典範の規定)との整合性が、問題になりそうですね。

ところで、生前譲位ということについては、奈良時代以降は(江戸時代までは)当たり前になっていきましたが、その最初は飛鳥時代の皇極天皇に求められます。以降、持統天皇を始め、元明、元正、そして聖武天皇も生前譲位をされています。こう見てくると、女性天皇による生前譲位が目立つのですが、「つなぎの天皇」とイメージをもたれる要因になっているのでしょう。

しかし、これまでも私感を書いてきましたが、この時代の女性天皇は決して「つなぎ」だけではなかったと思われます。持統天皇は、天武天皇の皇后であった時から政治の中枢にいらっしゃいましたし、太上天皇として譲位後も大きな影響力をお持ちでした。

元明天皇は、息子であった文武天皇が若くして亡くなられた後、孫の聖武天皇が成長されるまでという感じがありますが、実際にはすんなり譲位するのではなく、いったん娘(聖武かPhoto ら言えば叔母)を挟みました。おそらく当時の政権トップであった藤原不比等の構想とは、違っていたのではないかと思われますが、それを押し通す力がありました。

そしてようやく、元正天皇から聖武天皇への譲位が行われたのです。しかし、そこにはもう不比等の姿はなく、政権の中心は長屋王(長屋親王)であり、皇親勢力であったようです。長屋王の変は、そういう中でおこったわけです。

「藤原氏の陰謀」という説も有力です、確かに無実の罪らしい雰囲気はありますが、要するに権力闘争の敗北者であったのでしょう。足をすくわれる要因があった、ということなのではないでしょうか。これによって不比等の四人の息子が表舞台に出てきますが、そううまくいかないのが歴史の不可思議です。

さて聖武天皇といえば奈良の大仏開眼、あるいは遷都を繰り返した落ち着かないイメージが強いのですが、また母親は不比等の娘・藤原宮子、皇后もその異母妹の光明子というように、「藤原の子」という目で見られるのですが、果たしてどうだったのでしょう。次回よりその辺りをいて参りましょう。

脳力開発は人間学であり行動科学です(121)

ふたつ目の「確定的でない要素」は印象です。人や物に対する印象が多いと思いますが、これもまた感覚的、気分的な感覚を必要以上に膨らませたものです。しかも、印象は周りに伝わっていきやすいという特性も持ち合わせています。もちろん、印象を否定するわけPhoto_2 ではなく、印象から出発することも多いのですが、冷静に客観的に、さらには科学的合理性に裏付けられたものでないと、正しい認識や的確な判断にはつながっていかないということです。

 次に仮定です。「もしあの時このようにしていたら」とか、「もし私が大金持ちだったら」といったような類です。これはハッキリ言ってグチにしかならないのです。事実はそうでないのですから、こんな仮定は百害あって一利なしです。仮定や仮説を一概に否定するものではありません。科学的思考の方法として必要のあることもありますが、キチンと後から確認する作業を欠かしてはいけません。いずれにせよ、確定的要素からは切り離して考えるべきでしょう。

 さらには空想ですが、中には空想たくましく現実との境目が着かなくなる人もおられます。誇大妄想とか思い込みの類ですが、勘違いくらいなら笑い話で済むかもしてませんが、決め込んでしまう人に至っては判断の邪魔にしかなりません。最後にもう一つ、評価も確定的でない要素に当たります。評価、すなわち価値判断は人によってバラバラです。万人共通に判定が一致することがないのですから、「事実」とは全く種類が異なります。もう少し詳しく見ていきましょう。

障がい者雇用が切り札になるかも

先日、坂本光司先生(法政大学大学院教授)が主宰されている、「人を大切にする経営学会」のセミナー・講演会に行って参りました。講演では2つの企業の経営者の方が、実例を紹介され、いずれも大きな感銘をいただきました。

どちらの方も福島市に会社がある方で、5年半前の大震災のことにも少し触れられましたが、その中にも「人(社員)を大切にする」という心が溢れていました。そしてそのことが、逆に社員から会社が守られ育てられるのだなという感動がありました。

その中のお一方は、かつての私の仕事ともご縁があり(というよりライバル企業でした)、亡くなられた創業者ともお目にかかったことがありました。その会社の凄さは、130余名のPhoto 中のなんと36名が障がい者であるという事実です。

しかもその内11名の方は重度の障がい者ですから、障がい者雇用の割合が35%にも達します。法定雇用率が2%ですから、これは驚異的な数字といえます。この学会に入る際に推薦者を快く引き受けていただきました、新潟の会社はそれ以上だとお聞きしております。(グラフはNPO法人クリーエーター育成協会様のHPより転載)

世の中には法定雇用率に達せず、というより意図的に障がい者雇用をやらないで、障害者雇用納付金(不足人数×5000円/月)を払えばいいだるというような考えをしている会社もあるやに聞いています。もちろんいろんなハードルがあったり、業種や職種などで難しいこともあるでしょう。

それを割り引いて考えても、もっと積極的に考えるべきことではないかと思うのです。障がい者といわれる方もさまざまです。身体障害者、知的障害者そして精神障害者と分かれており、業種や職種でやっていただけることも少なくないはずです。

しかも、彼らの多くは作業訓練をして仕事に就けば、健常者に負けないくらいにこなせることもあるとか、あるいは集中力が素晴らしいとか、仕事は遅くても丁寧であるとか、それぞれの個性や特性を持っていることが多いと聞いています。

中小企業は近い将来、雇用環境の厳しさに直面するでしょう(すでに多くの企業で経験されているようです)。そんな時を想定して、障がい者雇用のできる環境・条件を作ることも考えるべきではないでしょうか。

お話を聴いた会社では、障がい者の中でも工場の「班長」を務める人がいるそうです。それも一人や二人ではありません。その方々は障がい者はもちろん、健常者の指導もこなされているのです。きっと日々生きがいを感じながら、仕事に打ち込んでおられるのでしょう。

そういう人をつくり育てる役割、あなたの会社でも挑戦していきませんか。大きな壁が立ちはだかるかも知れません。しかし、「人を大切にする会社」を目指すのであれば、ぜひ将来計画の中に盛り込んでいただきたい、そう思うのです。

プレミアムフライデーとかという堕落の道

プレミアムフライデーなどという制度を試行してみようという。2か月に一度くらい、月末金曜日を15時までの仕事で切り上げ、早く帰ろうということらしい。早く退社して、買い物をしたり飲食をしてその分個人消費を増やそうというのだそうだ。

確かに、GDPの60%を占めるとも言われている個人消費が、ずうっと伸び悩んでいることは承知しているのだが、こんな小手先のことで回復したり増えたりするなどと考えているのは、かなりお目出度いのではないのか。

まぁ、効果が全くないとは言わないけれど、どうもこの国の役人どもやトップ層の人間たちは、頭のネジが緩んでいるか、数本足りなくなっているのではないか。アメリカのブラック・Photo フライデーあたりを真似たのだろうけど、こんなキャンペーンで何がどう動く?

おひざ元の役所は喜ぶだろうな。ただでさえ、時間を超えて働くなどとはとんでもないと思っている階層だし、給料がそのままで仕事時間は僅かでも短くなれば、そいつは御の字だ。まず役所が率先してやってやろうとでも、考えているのだろう。

しかし、そうは問屋が卸すだろうか。月末の金曜日がどういう日なのか、愚かな役人どもは分かっているのだろうか。現場を知らない、浮世離れしている学者センセーや、自分の意思で働く時間がどうにでもなる財界のおっさんたちが、深い考えもなく決めようってんだろう。

例えば銀行屋さんなどはどうだろう。月末金曜日などは残業をしても、仕事に追い付かないのではないか。月末に走り回ることの多い中小企業の社長や社員はどうだ。16時までやっているはずの、郵便局も15時でやめちゃうのか。

とくにその日の次が土日で「今月は終わり」などとなったら、混乱が見えるようだ。何にしても「あんまり働くなよ」ということなのかどうかは知らんが、時間給とか日給月給の人たちはどうなるのか。

休日・祝日も多く、全世界的にも「働かない」日本人を、ますます働か無くして浪費だけさせようというのは、無理押ししているカジノ法案にも通じる精神があるやに思える。

おいらは働くよ。そして使う時にはドカンと使うよ。

脳力開発は人間学であり行動科学です(120)

では「確定的でない要素」とは、どんなものがあるのでしょう。例えば憶測や推測がそうでしょうし、印象や評価などもこれに当たります。あるいは空想などの思い込み、仮定的なことや、もちろん未確認情報も含まれます。しかし、確定的でない要素が全く無意味であると言っているのではありません。上のような事柄の中には、後から活用できるものや有効に使えPhoto るものも含まれています。憶測や推定を広げることで認識範囲が広がり、後付けで確定要素にもできます。

 ここは、とりあえず上記のようなことははずしておくと、いうことくらいで考えて下さい。まずは、確定的な要素だけで出発することが大事なのです。脳力開発的に言えば、二つをしっかりと区別することが土台であるということになります。では今一度整理してみることにしましょう。「確定的要素」から出発することが大切というのは、正しい判断を下し、的確な意思決定をすることができるかどうかの、大きな要になります。確定的要素とは、客観的に確実だと言える要素のことです。

 逆に「確定的でない要素」とは何か、それも合わせて考えてみることにします。まずその典型といえるものは、憶測と言われるものです。憶測とは、気分や感情をベースにして、自分勝手な想定や推論をするということに他なりません。ですから、客観的ではないし科学的な根拠が乏しく、周りがホントにそうなのかと疑いの感覚で見ることも多いのです。実際に、事実とは異なることも当然に出てくるわけですが、世の中には実に多い習慣でもあるわけです。(写真は本文とは関係ありません)

今日は65回目のアニバーサリー

おかげさまで、本日65歳の誕生日を迎えました。残念なことに最大の感謝をしたい両親は、もうどちらもこの世にはおりませんが、さらに遡ってつながる先祖の皆様を含めて、心からの感謝を捧げます。ありがとうございます。

さて、私が生まれましたのは1951年の12月12日。戦後6年とちょっとのところですが、まだ物資も足らない時代であったり、戦後の混乱状態こそ薄れては来ていたものの、まだまだ敗戦の痛手を引きずっていた時代だったようです。

生まれたのは大阪市のど真ん中、天王寺区にある病院でした。予定日よりも1か月近く陣痛が始まったそうで、本来なら1952年生まれとなるところが少し早くこの世に出て参りましT_img_3175 た。早産ゆえにかなりの未熟児であったらしく、すぐに保温器の中に入れられ、生きるか死ぬかの境目だったと聞きました。

幸いなことに、おそらくそういう運をもって生まれてきたのでしょう、病院には少し長くいたようですが無事に退院して、大阪市の東北、旭区にある父の勤め先の社宅に戻ることができました。幼児期から虚弱で、特に呼吸器が弱くて喘息症状に襲われることもありました。そんな私のために、父は好きなたばこをやめたそうでした。

いずれにしても、大阪で65年前に生まれ育ち、虚弱だった体も次第に丈夫になり、中学からは陸上競技をやって青春を謳歌し、大学卒業までは関西で育ちました。その後はいささか親不孝の人生だったかもしれませんが、30年前に父を、そして昨年は母を見送りました。

今は元気な孫にも恵まれ、やりたかった仕事にも邁進させていただき、たくさんの友人・仲間とのご縁をいただくこともでき、何よりも最愛の伴侶にも恵まれたのは、両親はじめ縁につながる人たちのおかげかと思っています。

そしてとうとう、統計上の「高齢者」の仲間入りをいたしました。今のところ、これと言って特別に悪いところもありませんが油断はできません。気を引き締めて、足をしっかり踏みしめて前に向かってまいります。今後とも、皆様との永いご縁をよろしくお願いいたします。

2017年の脳力開発セミナーはこれで

もう来年のことを言っても鬼は笑わない時期ですね。年間の人生計画マンダラも清書を終えて、キャッチフレーズも決めました。またブログで紹介することもあるでしょう。

その中の「仕事」項目の中には、脳力開発の公開講座も入っています。昨年と今年は、5回シリーズの未来に舵切る脳力開発講座を合わせて3回やってきました(3回目の最終回は来年の2月)。来年はどうしようかと考え、少しライトな講座を取り上げることにしました。

この夏から企業研修向けに企画しました3回シリーズ(ワンデー×3回)の講座で、人生を充実させる土台習慣作りをテーマに、「11の指針」の内の最初の3つをピックアップし、これT_img_3406 に「戦略と戦術」や歴史講話などを加え、さらにケーススタディ・バズセッションを組み合わせたプログラムで構成しています。

まだセミナー名称が未定なのですが、あえて指針を3つに絞ったのは、その3つ(精神的姿勢)がとくに重要なキーポイントであること、即実践につながり、しかも人生にはもちろん仕事にも大いに役立つと確信しているからです。

開催地はこれまでの5回シリーズと同様に、今のところ東京と神戸です。東京は神田のウィズアクトさん、そして神戸は元町のビーラブカンパニーさんに、引き続き会場をお願いする予定です。また、その他の地域でも開催可能なところを探してやっていこうと考えています。MG仲間の皆さんに提案をして、1つでも多くのところでの開催を目指します。

また開催日についてはこれから決めていきますが、隔月開催くらいが頭の整理もできたり、学んだことはすぐに実践してみる時間の流れとしても、適当かなと思っています。会場との調整もありますので、早くても4月以降のスタートになります。

そんなわけで、開催日時(時間は朝10時~夕方18時を予定)が決まりましたら、年明けの1月中頃から告知させていただきます。ホームページやフェイスブック、こちらのブログの他一部企業様にはDMでもご案内いたします。

とくにMGを学ばれている方、企業様には脳力開発をぜひ学んでいただきたいと思っています。MGのプラグラムや学びの中に盛り込まれている脳力開発のエキスを、深く体得していただきたい。その思いで開催してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

得意絶頂の長屋王陰謀に散る

長屋王の変、729年の出来事ですが、この事件にも謎が多く諸説がたくさんあります。日本人というのは、謎解きの好きな民族なんだなと思わせるところです。でも、意外と単純な事件だったんじゃないかと思うわけです。

歴史家、あるいは歴史学者と言われる人たちの場合は史料、すなわち裏付けがないといけないわけですが、私のような素人にはそんなものは不要で、要するにこうじゃないかと勘で推測すればいいのです。常識的に考えていけばいいわけですからね。

そこで当時の状況を見れば、724年の聖武天皇の即位に続いて長屋王は朝堂のトップ、左大臣に任じられます。藤原氏は不比等が720年に没し、その4人の兄弟たちはまだ若く、長屋王に対抗していくには力不足でした。しかし、徐々に力を付け職位も上っていきます。

しかしまだ長屋王の力は強く、皇親勢力が政権を担っているわけです。何しろ長屋王は天武天皇の孫(天武の長男・高市皇子の子)であり、妻は元明天皇の娘であり元正天皇の同Photo 母妹である吉備内親王。その2人の息子たちは、いずれも皇太子になれる資格を有しています。もちろん政治能力も一流だったのでしょう。

しかし、人間は絶頂になると危機に気が付かぬものです。それに対して足元を固め、腹心たちを育てておればいいのですが、長屋王もおそらくそれを怠っていたのではないかと推察されます。よほど自分の力に自信を持っていたのでしょう、だから足元をすくわれる結果に陥ったのです。

727年聖武天皇と光明子(藤原不比等の娘、母は橘三千代)の間に、基王が誕生しすぐに皇太子に指名しますが、翌年満1歳を待たない間に病死します。聖武と光明子の嘆きはいかばかりだったのでしょう。そこに付け入ったのが藤原一族、と考えるのが常識的感覚ではないですか。

729年に入ると密告が届きます。「基王の死は長屋王の呪詛(左道)のせいだ」というのです。なぜ、時間が経ったこのタイミングでというところにも、仕組まれた出来事のような気がします。当然聖武は激怒します、当然ですがまともな精神状態ではなかったはず。その意を汲んで藤原4兄弟がすぐに行動します。

長屋王の屋敷はすぐに多くの兵で取り囲まれ、訊問使が訪れますが、その直後に長屋王や吉備内親王、その息子たちは首をつって自裁するのです。余りに速やか過ぎて、誰かがシナリオを書いて実行した、そう感じませんか。

誰が事件の後に最大の利益を得たか。言うまでもありませんね。

脳力開発は人間学であり行動科学です(119)

さて、脳力開発では「自分の立場」の点検を勧めています。なぜなら、あなた自身も必ず何らかの立場に立っているはずですから。家にあっては夫であり父であり、会社では社長であり、別の組織の一員であったり、様々な立場を持っています。ある立場が前面に出すぎて、すなわち偏ってしまって、自分の気付かない内にものの見方を誤ってしまうこともありまPhoto す。客観的な見方をしなければいけないのに、冷静さを失ってしまうといったこともあるようです。注意しなければなりません。

 よって、今の自分はどの立場でモノ(事実)を見て判断し、行動しなければいけないかを、常に点検することが大事です。無意識の内に流されてしまうことのないように、また、常にその立場ともう一方の立場の対比で考えることも意識しましょう。

確定的要素から出発して考える習慣をつくろう

さて、次のテーマは「確定的要素から出発して考える習慣をつくろう」です。先日論評を加えたさる家具屋さんの事例も、実はホントに確定的要素かと問われると、残念ながら私自身が株主総会に出たりしていないので完璧ではありません。ただ、確度丙のマスコミ情報でもそれが大多数一致し、また映像がリアルタイムで流していた情報だけを取り上げたつもりです。そこでまず確定的要素ですが、これは確定事実、確定的法則、そして確定的可能性の三つを指しています。

 定義としては、客観的に確実であると言える要素のことで、万人に共通する事柄、あるいは万人がそうだと認める事実などがこれに当たるでしょう。事実系の情報でも、まだ確実・確定的でない情報は「確定的でない要素」に分類して考えるのです。

カジノ法案をホンマに通してしまうんか?

アイアール法案ってなんや? ええっと、、、Integrated Resort の略やそうな。どう訳す?統合型リゾート(法案)ちゅうらしいで。いったい、なんや、それって。複合型観光集客施設とでもいうのやそうやで。

なんでも横文字にすれば良いってもんじゃないない上に、どうもその目玉というか、何で儲けるかというとカジノらしいんやな。それならスンナリ「カジノ法案」と呼びゃあエエもんを、わけのわからん横文字でごまかしやがって。

その法案が衆議院(の委員会と本会議)で強行採決されたとかで、またえろう揉めてるみたいやな。この間はTPPで揉めて、次は年金の改正(改悪?)とかで揉めて、まだあるんかという感じやけど、カジノ法案じゃ通りが悪いわけやな。

確かにマカオやシンガポールにはそういうのがあって、えらい繁盛してるとは聞いてる。マカオには、もうだいぶん前になるけどカジノに行ったことがある。シンガポールに行った時Photo にはまだできてなかったのかな、なんでもその統合型施設の中では収益の80%がカジノやそうやないか。

日本でもそのつもりなのかな。大阪の松井知事はんがえらい熱心に推進を叫んどるそうやけど、地盤沈下した大阪をナントカ盛り返そうと言うんやろうな。その主旨は買えるけど、カジノを大々的に政府や地方自治体公認で作るいうんはどないやろな。

要するにカジノっちゅうのは博打場やないか。平たく言えば賭場(どば)やろう、パチンコも似たようなものやが、動く金の量が天地の差やろなぁ。賭博を奨励するっていうわけなんかいな。すでに都会には、そういう施設ができるを見越して、たとえばルーレットのディーラー養成学校なるもんも、できとるんやそうな。

まぁしかし、そんな学校行きたい言うて生徒が進路指導の先生に相談したら、先生はどう答えたらエエんやろかいな。

カジノはどうやって儲けるんや? ありていに言えば「負ける人がぎょうさんおるから儲かる」ってわけなんやろ。カジノが金を発行しているわけやないから、誰かの金が誰かに流れていく、前者が多数で後者はほんの一握りで、その流れの中に手を入れて儲けを掬うわけやろ。

そうまでやって、発展をしたいんか、松井はん!「3年待ったんや、急いでるんやない」とうそぶいとるが、そうやこの法案は以前に一度廃案になったんや。それがまたゾンビのように生き返って、その上に強行採決や。本会議もその伝でいくんやろな。

公明党もだらしないな、創価学会は反対しとるで。自民党には若手議員も、母親議員もいてるはずやけど、健全な若者の未来を思うたら賛成できるんかい? しかも今回法案は骨格だけや、中身はこれから議論するやて。どうせ、世間知らずの役人があれこれごった煮にして「ハイこれ」って、出してくるんやろな。

あぁあ、日本の未来は暗~いわ。。。

今年最後のCFMGは神戸で来週末開催!

今年最後の主催セミナーは、17~18日(土日)に神戸で開催するキャッシュフロー・CFMGです。会場はビーラブカンパニーさんのセミナールームでの開催です。

キャッシュフロー・CFMGは、通常のMGに売掛と買掛を加えたものですが、もちろん西研MGに完全準拠(西先生の監修済)したMG研修です。通常のMGの第5表・マトリックス会計表にも「キャッシュフロー計算表=間接法簡易版=がありますが、これをキチンと正確に学んでいただきます。

ところで、このキャッシュフロー・CFMGは歴史は古く、1988年ごろに名古屋で活躍されていた、(株)マスト21の横田真さんによって提唱・開発されて、各地の西研グループの中で実施されていました。ポケコン用にCF-STRACも開発されて、MGシニア研修でもポケコImg_1797 ン入力の中に組み込まれていました。

このあたりの具体的なことは、西先生の著書「人事屋が書いたCFの本」に詳しく紹介されていますので、ぜひそちらを手にしてご覧ください。

その後公開セミナーとしては開催がなくなりましたが、2010年ごろから西先生にご相談の上でヴァンガード経営研究所としての、企画・開催を始めた次第です。小さなところから少しずつ広げていこうということで、既存のMG用紙を使ってやることにしましたが、西先生始めMG仲間たちのアドバイスを得て、完成形に近づいていると思っています。

通常のMGの原則から極力外れないように心がけ、基本ルールも大幅な変更をせずにやっていますが、キャッシュフロー・CFMGならではのルールも若干付加しました。時々さらにリアルにしたらどうかと言う声もいただきますが、本質を変えないということで現在のルールで良しと考えています。

来年も東京と神戸を中心に、各地での開催を予定しておりますが、皆様の地域や企業でもやってみたいという思いがありましたら、ぜひご協力したいと思っています。お気軽にお声かけ下さい。

では、今月の今年最後のCFMGへのご参加、お待ちしております。
(ヴァンガード経営研究所のホームページからもお申込みいただけます)
http://www.vanken.jp/mgEntry/

脳力開発は人間学であり行動科学です(118)

立場の衝突問題、直近の実例で余りに見事なものがありましたね。そう、大塚家具の会長と社長、実の親娘の対決はマスコミにも大きく取り上げられました。結果は娘である社長側の提案が通ったことになりましたが、骨肉の争いには首をかしげました。報道では「戦略の対立」と伝えられていましたが、内容は単なる戦術上の対立に過ぎません。それも私から言わせれば枝葉末節の手段・方法で、社員や家族だけでなく世間を巻き込むほどのことではない、そう思いましたよ。

 会社を発展させるという戦略に違いがないのなら、もっと早くに妥協を図れたはずなのに、争いの長期化で失った、あるいはこれから失うであろう部分の大きさを思うと、非常にバカバTv カしく感じたのは私だけだったでしょうか。人は立場によって、意識的に、あるいは無意識的に一面への偏りを持つようになってくるものです。前の例で言えば、新社長は張り切る余り、また自分の力に自信を持つが故に、新企画に気持ちを入れ込みすぎてしまい、それが先代に不安を与えたのです。

 ですから、自分の立場の点検をいつも忘れないということが大切なのです。自分がどれかの立場に偏りをもって流れていることに気付かない場合が意外と多く、それによって判断の誤り、意思決定のミスにつながる恐れを招いてしまうのです。世の中には、こういう立場の衝突問題がゴロゴロしています。国会の論戦などでの意見衝突や、TVの報道番組でも見られます。それを見て、一方はどのような立場か、もう一方はどうなのかと考えてみるとトレーニングになります。

鉄路を守りませんかという訴え!

今日12月5日、北海道の一つのローカル線が廃止(運転は昨日まで)になりました。日本海側を走る留萌線の末端区間の留萌-増毛間。100円稼ぐのに4500円以上もかかるという、赤字のJR北海道の中で最も営Photo業係数の悪い路線でした。

留萌線はかつて本線の名が付き、石炭車をたくさんつないだ貨物列車が次々にに走っていたこともあります。それだけ沿線には炭鉱が盛業だったわけですし、留萌からはさらに日本海沿岸を北上する羽幌線が伸びて、札幌や旭川から準急・急行が直通していました。

今は沿線の炭鉱はすべて閉山、1999年には貨物列車もなくなって多くの駅が無人化されたほか、JR化に合わせて羽幌線も廃止になり、急行も快速化された後に廃止、1~2両編成の普通列車のみが走る路線になりました。

今回廃止の区間もかつてはニシン漁などで賑わった時期もあり、人は貨物の輸送の動脈となっていた時期もありました。しかし道路の整備も進んで、車時代に入って鉄道の存在意義が薄れてくるところに、最大のお客様である中学・高校生の人口減がとどめを打ち込んだ感じです。

JR北海道は、そのすべての路線が赤字であり、札幌周辺を除けば今後とも大きな赤字を計上する路線ばかりです。すでに石勝線の旧夕張線区間(新夕張-夕張間)の廃止が具体化されようとしているほか、多くの路線・区間で国や道などの支援がなければ廃止も検討せざるを得ないことが明らかにされています。

確かに車社会の現代、もはや鉄道は時代遅れという見方もありますが、しかしここにきて高齢運転手による高齢事故が相次ぐ現実を見ると、それでいいのかという気もします。また、自分では運転ができなくなって公共交通機関に頼らざるを得ない、いわゆる交通弱者も今後どんどん増えていくでしょう。

また、赤字であるがゆえに線路の保守にかける経費を圧縮する方向が進めば、安全に運転するという基本土台が揺らいでしまいます。すでにJR北海道の多くの車両が、近い将来耐用年数を超えたり、保守更新に多額の出費を余儀なくされることが明らかになっています。

しかし新車が投入されるのは、一部の優等列車用車両かもしくは札幌圏の通勤用車両だけに、なりかねない状況です。特急用車両ですら、新たな開発が中止されるような厳しい現状であり、増してやローカル用の車両は更新ができずに休車になり、その分列車本数を減らさざるを得ないことが現実化されています。

鉄道ファンだから、乗り鉄だから廃止に反対というのではありません。鉄道の使命はなんであるのか、高齢者や子供たちなど弱者にやさしい交通インフラの在り方などの中に、どうやって鉄道を活かしていけるのか、ローカルの人だけの問題ではないはずです。

鉄道が好きだから、心から訴えたいのです。鉄路を守りませんかと。

頂点から一気に破滅した長屋王

720年に藤原不比等が没し、翌年に長屋王が朝堂のトップに立ち(右大臣)ます。長屋王の父は天武天皇の長男である高市皇子で、持統天皇の治世では太政大臣を務めています。母親が皇親ではなかったので皇位には就けませんでしたが、朝堂の重鎮として信頼を得ていました。

その息子ですし、天武の皇孫に当たるわけですから、不比等亡き後の政治の中心になることには、周囲の納得も十分にあったことでしょう。また、母親は天智天皇の皇女(御名部皇女)であり、元明天皇の同母姉でもありましたから血筋も抜群です。もちろんその実力も、抜きんでて優れたものだったのでしょう。

近年長屋王の屋敷跡が発掘によって明らかになり、膨大な木簡が見つかり、その中に「長Photo_2 屋親王」と記したものが多数ありました。女帝である元正天皇に代わって、政治分野を総覧したものと考えられます。見事なタッグマッチ、しかし不比等の子である藤原四兄弟や、首皇子の后である光明子にとってはどう映っていたのでしょうか。

ちなみに藤原四兄弟とは、不比等の子である武智麻呂(むちまろ)、房前(ふささき)、宇合(うまかい)、麻呂のことで、上の3人が同母の兄弟です。また首皇子の母・宮子は異母姉、光明子は異母妹になります。

724年、ようやく首皇子が聖武天皇として即位します。同時に長屋王は左大臣となり、名実ともに朝堂のトップに君臨します。この頃から長屋王と、藤原四兄弟の対立が次第に表面化してきます。しかし、皇親系の支持は絶大で長屋王はますます権力を強めます。かなり強権的であったのかもしれません。

そしてついに藤原四兄弟の逆襲が始まります。それが歴史的には、長屋王の変と呼ばれる政変です。詳細は書きませんが、きっかけは聖武と光明子の間に生まれた基皇子が、数え年2歳で急死してしまったことです。基皇子は生まれてすぐに皇太子となっていますが、これも史上初めてのことでした。

その死をめぐって、長屋王が左道により呪詛したと密告され、翌日には王を始め妻子が自裁して幕を閉じるのです。果たして誣告であったのかどうかはともかく、これによって藤原四兄弟が朝堂の中心に立ったことは明らかです。「最も利益したものを疑え」ならば、大いに怪しいとしか言いようがありませんが。

こうして藤原氏中心の世の中がやってきたかに見えますが、そううまくいかないところが歴史の「事実は小説より奇なり」というところです。

2017年に向けて助走を一気に

2016年も最後のカレンダー、12月に入って今日はもう3日目です。今年の締めくくりを意識し始める季節であるとともに、来年の企画・計画を練る時期でもあります。すでに先月から新しい年の「人生計画」づくりを始めていますが、1年を総括する佳い言葉がなかなか決まらず、悩んでいるところです。

その辺りをスッキリさせながら、当社は12月末の決算ですので、それも意識しながら仕事を進めていきましょう。おかげさまで仕事の二本柱、企業コンサルティング&サポート、そして公開セミナー共に予定通りの結果を残せましたし、企業研修についても新たなつながりができるとともに、来年につながる種まきもできました。

未来完了形で考えて企画を作る、決めたものはあらかじめスケジュールを書き込んでいく。この仕事スタイルを今年も貫くことができ、来年に向けても思いをカタチにしていこうと強く決意しております。

しかしながら、新たな年を単なる今年の延長ではいけないなとも感じています。延長線上には答えは見いだせないよとは、私自身がクライアント先にいつも言っていることです。自分自身が、自社がその重要なポイントを実行していかなければ意味がありません。また、主体的に動くということでは、まだまだ具体的な動き方が足りないと感じています。

Photo さて、新しい動きに目を向けていこうということでは、最近注目が集まっているAI(人工知能)について、最低限の知識を持つことを目指しています。今後の中小企業サポートの中では、労働問題とくに雇用の確保が大きな課題になりますが、合わせてAIの発展拡大による「仕事の変化」にも目を向けていきたいのです。

おそらくAIの普及はまだ少し先のことかもしれませんが、部分的にはかなり浸透してくるのではと感じています。その時の企業研修の在り方は、当然今とは違ってくるはずで、より知的労働に向かう姿勢づくりが大きな課題になることでしょう。

私自身もそういう時代に「現役として」活きているかは何とも言えないのですが、少なくとも対応できる精神的姿勢(土台意識)だけはしっかりしておきます。ともあれ、あと10日足らずでまた一つ年をとり、いよいよ統計上の高齢者に仲間入りします。しかし、心は常に未来を見据えています。

それを踏まえた来年方針を、早く具体的なことで表現します。

脳力開発は人間学であり行動科学です(117)

ある会社の社長から相談がありました。この社長、70才になられたお父上から社長の座を譲られたのでした。数年前から予告はされていましたので、彼自身も準備を着々と進め、社長に就くと同時に自分の建てた企画を展開していくことにしました。父である会長も引退後は「お前に任せる」と言ってくれ、実際に当初はすっかり任せてくれているようでした。ところPhoto_2 が途中から色々と口を出すようになってきて、時には父の部下だった部長を通してブレーキをかけるようになったのです。

 当然彼は反発し、会長に噛みつきましたが、その度に現場の部長が会長側に回るので新たな企画の推進は停滞し、不満が溜まりました。そこで私に相談を持ち込んだのですが、私はよくあるケースだねと軽く受け流しましたので、それも不満げです。不満顔の社長に私は、「あなたは会社を今以上に発展させようと思っているんだよね」と尋ねました。彼は胸を張ってもちろんですよと大きくうなずきます。「じゃぁ、会長は会社を潰そうと思っておられるのですか?」

 まさかそんなことはあるはずないですよと社長は答えます。「それじゃあなたの戦略と同じですよね」、戦術の違いで衝突しているだけじゃないですか、だったらお互いにしっかり話し合って、妥協点を探ればいいだけのことじゃないですか。衝突、すなわちぶつかり合いの具体的な内容を整理して、戦略のぶつかり合いならば徹底的に意見をぶつけ合うことも必要ですが、戦術上の衝突なら、問題の中心点を明確にしてお互いの一致する点と、妥協できるポイントをつかめば簡単に解決に向かいます。

大口得意先に対する決断(その2)

A社長はついに断を下し、Z社に「取引の停止」を通告しました。現在の売掛残高分が完全に入金されない限り、新たな出荷はしないこと。もしどうしても必要な商品があれば、現金と引き換えに納品することを、担当者であった営業部長から伝えました。

部長によると、売り場の担当者は激怒したそうです。しばらく待つように言われ、待っていると先方の社長が現れたそうで、「どういう気なんだ」と強い口調で詰問されたそうです。しかし部長も歴戦の強者、しっかりとこちらの意思を伝えたとのことでした。

しばらくは音沙汰のない日が続きましたが、ある日FAXでの急ぎ注文が入り、追いかけて売り場の担当者から電話が入りました。お客様からの注文が入りどうしても出荷しろと、あくまで高飛車に言うのですが、応対した女性もベテラン中のベテラン、きちっと社長からの厳命を伝え、相手の返答を待たずに社長と変わる旨を申し述べました。

A社長はここが肝心と丹田に力を込めて、会社としての意思を明確に伝えました。そして最後に、「お客様に迷惑をかけることは残念だが致し方ありません」と付け加えました。叩きつけるように電話が切られました。

またしばらくして営業部長に電話があり、支払いをするので来てほしいとのこと、しかし出向いた部長からの電話で残高不突合金額を差し引いた金額で、しかも手形での支払いだPhoto ったのでどうしたらよいかとのこと。受け取りを拒否するように言い、明日社長自身が出向くことを伝えてもらいました。

手形で集金したのでは、売掛金が受取手形に科目が代わるだけで、「売上債権」額自体は変わりません。さすがに経営の勉強を一緒にやっている部長だけに、そこのところはきちっと理解していました。

翌日訪問しての話し合いは、予想通り最初から平行線です。むしろこちらから返品の受け入れを申し入れ、他の地域で売れる見込みのある商品を主体に、返品伝票を切りました。それでも不突合を含めてまだ多額の売掛残高が残りましたが、A社長は腹をくくりました。預かっている手形が期日に落ちることだけを祈っていました。

幸い手形は事故なく決済されました。Z社からは何度か現金での取引依頼があり、それに対しては対応しましたが、それ以外の支払いは滞ったまま1年後、Z社は破産手続きを取りました。A社長は、決断のおかげで傷を小さくできたと胸をなでおろしました。

Z社と切れたおかげで、二・三番店クラスながら地域の中堅店数店との取引が始まり、時間はかかりましたが従来以上の成果を上げていくことができました。

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