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必ずやり抜くという気概をもって取り組む

世界一の広告会社・電通の問題が、クローズアップされています。過重労働だけでなく、様々な要因が引き金になって「2年目女性社員の自殺」となったのでしょうが、残業問題が独り歩きをしているように見えています。

残業が「月に100時間」は確かに大きな問題ですが、それは多くの会社の現実でしょう、と感じられた方も少なくないと思うのです。もちろん、いいことでは決してありません。大変なことになる前に、手を打たねばならかった問題であることも言うまでもありません。

Photo だからこそ、そこだけがピックアップされてしまうのには、私などはどうしても違和感を感じてしまいます。怠け者の私でも、現役時代は毎日毎日残業をしておりました。残業した分は給料も増えますから、妻もあまり文句を言わなかったようです。

それがある時役職者(管理職)に昇格したら、残業手当がつかなくなって、役職手当分だけでは逆に給料が減るという事態となり、「なぜだ!」と叫んだかもしれません。仕事が減ったわけでもなく、逆に増えてもいたわけで、後から考えればこれがサービス残業かと気づかされました。

それでも、管理者としては残業をしないでも仕事をこなせるようにならないかとか、無駄な仕事をやってはいないかとか、前向きに考え手を打っていたようです。小さな会社の小さな組織だからできたことかも知れませんが。

そして自分が経営者という立場になった時には、季節変動の幅の極めて大きな会社でしたので、どうしても繁忙期の残業時間は半端ではなく、経営者も管理職も社員さんたちも、一緒になってがんばっていたようです。

言いたいことはお互いにあったかも知れませんが、「お客様のために」という共通の目標に向かって全力投球していましたし、時に愚痴をこぼすことがあっても、とにかく仕事をやり遂げようと一所懸命でした。

繰り返しますが、過重な残業は絶対にいけませんし、サービス残業もNGです。しかし、現実にはそれに支えられている会社も少なくありません。ダメだからと言って、人を増やせばいいとか、管理職にもすべて時間外手当を申告のままに支払っていては、成り立たない企業も出てくるでしょう。それが現実です。

企業も精いっぱい知恵を絞りましょう。無駄な仕事はないか、もっと効率的にやることはできないか、ワークバランスはどうなのか、やるべきことをやった上で、ルールに沿った待遇についてもきちんとやる。その前提となる企業利益は、キチンと確保する。それを社会に、世の中に認めてもらうような商品やサービスのレベルを上げていく。

あくまで自分の、自社の努力が第一です。甘えてはいけません。ですが、自分たちだけではどうにもならないことがないとは言えません。それをいかに突破していくのか、「社員を大切にする」心を保ちながら、さらに知恵を巡らし実行してまいりましょう。

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