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反原発の主張を県民は良しとしたぞ

新潟県知事選で、野党系候補の米山(隆一)さんが、告示前の予想を覆して当選した。泉田前知事が四選を断念したところで、与党系の森さん(前長岡市長)が圧倒的有利と言われ、民進党は候補擁立を断念、他の3党(共産・自由・社民)に推された米山さんが、民進党を離党して立候補したが出遅れは否めなかった。

何しろ森さんは、長岡市長17年の実績、特に町の中心部活性化に腕力を発揮し、全国市長会会長も務めていたし、県議の大半が支持、自民・公明が推薦という圧倒的有利の中で、当初は間違いなく独走していた。

米山さんは北魚沼・旧湯之谷村の出身で、灘高校から東大というエリート、医師であり弁護士でもある。かたや森さんも長岡高OBで官僚(旧建設省)出身でもあり、地元での知名度ははるかに高い。私はどちらもよく知っているが、会った回数から言えば森さんの方だ。

米山さんはこれまでも何度か選挙に打って出たが、その都度所属政党が違っていたし、全て落選の憂き目を見てきた。次の衆院選挙では、民進党から立候補することも決まっていたが、現職には敵わないという見方が強かった。

それが急遽の立候補で、野党3党が推薦したとはいえ、おひざ元の民進党は自主投票を早々と決め、また連合は森さんを推薦した。しかし告示後、じわじわと支持の差が詰まってT_img_3081 いくのを感じた。投票日1週間前には、大接戦ということにまでなった。最後の最後にレンホウが、米山サイドの応援に駆け付けたのは、まさか「バスに乗り遅れるな」ではなかっただろうな。

与党側は大詰めに党の大物を送り込んできたが、実際には予想以上の大差(6万票余)がついた。新聞やテレビが報じたように、それは「柏崎刈羽原発再稼働に対する姿勢」の差だった。森さんも終盤「原発再稼働には慎重に対処」と言い出したが、泥縄だった。米山さんは、前知事の姿勢を継続することを当初から言い続け、それを県民の多数が支持した。

選挙戦当初は、「原発は争点にならない」という声が多かった。もちろん、選挙のプロや政治評論家どもの言葉だ。しかし、投票するのはシロウトの大衆なのだ。どっちかを選ぶだけのことなのだ、そんな単純なことがプロには見えてない。

正直言って、米山さんに投票したわけではないというシロウトも多いはずだ。森さんではいずれ再稼働に舵を切りそうだという思いが、次善の投票行為となった。AでなければBしかない、という選択だったかもしれない。

先だっての鹿児島県知事に当選した三反園さん、そして今回の米山さん。原発立地県の大衆の思いを読み間違えると、大きなしっぺ返しに合う。すべてがそうだとは言わないが、せいぜい政治家センセイは心してかかってほしいものだ。

今回のことも一地方のことに過ぎない、国政の方向には影響しない、などとは決して思わぬことだ。第一、方向というが、明確な国家戦略が見えていないのに何を言うかって感じだ。これから、米山さんの一挙手一投足に、それに対する政府や与党の反応に注目していこう。

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