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経常利益率で一喜一憂するのはやめませんか

年度決算期が3月末の企業は、9月の末が中間決算期になります。今月には早いところから中間決算の発表が、TVや新聞紙上を賑わすでしょう。その際に取り上げられる数値の一つが「利益率」ですが、主として経常利益率(または営業利益率)のことですね。

正確には「売上高経常(営業)利益率」のことですが、要するに経常利益なり営業利益なりを売上高で割ったもの(%)です。あなたの会社でも、毎月出される試算表にはこの数字がPhoto 出ているはずですし、決算期ごとに税理士事務所さんから渡される資料の中にもありますし、顧問の先生から「利益率がねぇ」なんて言われたこともあるでしょう。

ある企業を会社訪問したことがありますが、そこでは経営目標(年度目標)の中に利益率目標が明示されていて、社長室にもパネルに堂々と「目標経常利益率〇〇%」と大きく書かれていたのが、すごく印象的でした。しかも、その会社ではほぼ毎年、その目標を達成されていると聞いて「すごいなぁ」と感じたものでした。

まぁ、日本の会社の8割が赤字だと言われている昨今ですので、利益率が高いということは胸を張れることなのでしょう。でもね・・・と、アマノジャクの私は、すぐにイチャモンを付けたくなるのです。なぜならそんな数字、いくらでも作れるのですから。

いや、もちろんその会社が粉飾決算しているとか、そういう意味で言っているのではありませんよ。高額納税者としてしっかり税金も払っておられるのですから、文句のつけようもありません。でもね・・・と言っているわけです。

つまり、「利益」と称するものは引き算の答えにしか過ぎないってことを、言いたいわけなのです。損益計算書つまりピーエル(PL)の中に、「利益」と名前の付くものがいくつあるでしょうか。数えてみてください、通常は5つありますね。上から順に売上総利益、営業利益、経常利益、税引き前当期利益、当期利益(当期純利益)の5つです。

それって、上から順に引き算していくのですね。例えば営業利益は、売上総利益から販売費・一般管理費を引き算します。その営業利益から、営業外損益をプラスマイナスしたものが経常利益です。というように、みんな「引き算の答」でしょう。

何を引き算するのか、そこのところが適当に(とは言いませんが)調整できる、あるいは調整しているのです。その調整項目が妥当・正当であろうがなんであろうが、そんな引き算の答を売上高で割り算した数字に、一喜一憂するなんてアホらしい。

こんなことをあちこちで言うから、専門家の先生から目の敵にされるのでしょうね。でも、経営にとって必要な数字は「経常利益率」ではありません、これは断言できます。そんなものに振り回されずに、自社の数字を正確に見つめてみませんか。

大事なポイントはそこではありません、ということが言いたいだけなのですから。

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