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他社の成功事例を自社に採り入れるには

社員のモチベーションを上げたい。上げるにはどういう手を打ったらいいんだろうか。というわけで、色々なところでセミナーが開かれています。おそらくそういうセミナーの中では成功事例が多数紹介されるでしょうし、中には成功した経営者が直接お話しされることもあるかと思います。

いやぁ、いい話を聞いたなぁ。問題はその次です。ようし、うちの会社でもできそうだからやってみるかと思うのか、それともあれはあの会社、あの社長だからできたんだと思うかです。後者はもちろん論外です。

ではできそうだと思ったあなた、第一関門は突破されたようですが、その次が問題です。話の内容によっては、そのままストレートにやってみてもやれることがあるでしょう。しかしたいていは、そのままでは導入が困難だというのが普通です。何故なら、お話の会社の環境条件と、あなたの会社の環境条件が異なるからです。

基本的な組織や仕組みも違うでしょうし、現在の社員さんたちの状況も全く違います。そういう現実を無視して、ただただ「いいことだからやってみよう」と始めたら、かなりの確実で挫折し、失敗するのではないでしょうか。思い付きレベルの実施では心許ないですね。

こんな事例がありました。ある会社で「ありがとうカード」、すなわちサンクス(感謝)カードで社員のPhoto_2 モチベーションが高まったという話を聞いて、早速自社でやってみられた社長がいらっしゃいました。やり方からカードそのものまで真似をして、名前だけを「ありがとうカード」としたのですが、結果はどうだったでしょうか。

幹部会議を通じて部課長に伝え、朝礼の場で全社員に参加を呼び掛けてスタートしました。部課長やチームリーダーが率先して書くように命じ、週末に提出状況を集計し、グラフで貼り出すなどで高揚を図りましたが、1ヶ月経過しての結果は思わしくありません。

さらに1ヶ月2か月と様子を見ましたが、カードの提出件数はむしろ下がっていく感じ。部課長に発破をかけて数日は効果が出るのですが、すぐに下火になります。結局半年経って効果がなさそうだと、やめてしまいました。やめて「ホッとした」という課長がいた、と後日談で耳にしました。

さて、この社長は何を間違われたのでしょうか。他社の成功事例を真似することは悪いことではありません。むしろ積極的にやるべきかと思います。しかし、自社の現状をよく見極めること、何のためにやるのか、目指すところを明確にすることを忘れてはなりません。その上で、一気呵成に勢いをつけてキックオフすべきです。

貴社のご成功をお祈りします。

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