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あなたの会社の有休消化率は?

前回このカテゴリーでは、「時間外労働をなくすのは健康のためです」というテーマで、残業について書いてみました。健康は体も心もという意識だったが、自分の過去を振り返ってみると、そのバランスには微妙な組み合わせが存在しました。

つまり、心も体も辛い残業、心は辛いが体は辛くない残業、体は辛いが心は辛くない残業。そしてどちらも辛くない、生き生きとできる残業がありました。特に最も辛いはずの繁忙期の残業は、しかもたいていは非常に遅くまでやるにもかかわらず、充実感を伴っていました。

そうは言っても、いくら充実していて達成感があっても、連日連夜では体が悲鳴を上げてきます。しかも、休日もまともに取れないくらいの最繁忙期間は、たとえ半日とか、数時間の休暇であっても安らぎを感じることができました。
 
休暇は所定の休日(公休)のほかに有給休暇がありますが、皆さんの会社ではその消化率はどのくらいでしょうか。労基法39条で、付与すべき有休日数が定められていますが、当然に付与日数が就業規則に明示されているはずです。実際に取得した日数を、その付与日数で割ったものが消化率です。

Photo 日本の消化率は他国に比べて非常に低く、全体としては40%に満たない(ワーストワン)と言われています。実のところ、私自身も一般社員時代に有給休暇をとったのは、風邪などの病欠の時を除くと、娘が生まれた時や父が亡くなった時(忌引きにプラス)くらいだったでしょうか。★最近の調査では50%に達し、最下位は抜け出したとも。

今から思うとちっとも自慢にならないことなのですが、休暇も取らずに仕事に打ち込んでいるなどと、うそぶいていたわけです。時代が変わり、今は有休がキチンととれる会社であることが、いろんな意味で「いい会社」の条件になってきました。

しかし、小さな会社では仕事の担当もぎりぎりの中で割り振っていますし、代替の効くことと効かないこともあって、それほど自由に取るわけにもいかないのが実情です。有休を申請する側にも、後ろめたい気持ちやためらいがある、しかしそれは正常ではありません。

仕事の在り方や仕組みを見直せば、いわゆるワークシェアリングあるいは多能化といったことも、実現がやりやすくなります。小手先の見直しではなく、根本を変えていくことが必要になるかもしれません。しかし、半日休暇なども活用しながら、取得率を少しでも上げる工夫が望まれます。

今後ますます人材の確保が難しくなっていく中、有休の消化率も一つのポイントになってくるかもしれません。休暇が取りやすいということは、働く者同士の互恵感や相互共助が定着していて、佳き職場風土であることの証明にもなるでしょう。

頭から難しいと思わずに、経営者と社員が一体で見直しをしてみてはいかがでしょうか。

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