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脳力開発は人間学であり行動科学です(99)

さて、現状打破の姿勢の中で重要な要素は言葉やイメージの管理ということです。私たちは『明元素(めいげんそ)言葉』と呼んでいますが、明るく元気で、そして素直な言葉を使うことを習慣にしましょうとお勧めしています。明元素言葉は、いつも前向きで積極的な心を表すものですが、その反対の、後ろ向きで消極的な言葉のことを『暗病反(あんびょうたん)言葉』と呼んでいます。暗くて病的で、そして反抗的な言葉のことです。

 日本ではとくに、言葉には言霊が宿っているといいます。そうなのです、言葉は気分にも強い影響を与えるものなのです。とくにマイナスの言葉は、影響の度合が強いだけでなく、周りの人にも同様なPhoto マイナスの影響を与えてしまいます。脳力開発に出会う前の私は、いや出会ってからも気が付くまでは、非常に暗病反な人間でした。日常使う言葉が、「疲れた」「難しい」「面倒だ」「しんどい」「忙しい」の連発でしたから、きっと周りの人たちもいやな男だなと感じていたでしょう。

 少しだけ変わりましたが、でもまだ明元素にはならず明元反であったと思います。素直という言葉、純粋倫理の世界では「純情」と書いて「すなお」と読みますが、あるがままに受け容れるということに他なりません。天気であろうが苦難であろうが、たとえいやな感じであっても、そのままに受け容れて前向きに対処していく。それに気が付いて実践し始めて、やっと明元素になれました。朝起きて、「今日も生きている、ありがとう」の笑顔から1日が始まります。

春過ぎて夏来るらし白妙の

春過ぎて夏来るらし白妙の 衣干したり天の香久山
百人一首でもおなじみの持統天皇御歌ですが、のどかな飛鳥の風景を詠ったもの、という解釈が一般的であり、私もそのように教えられて参りました。(万葉集では「夏来るらし」ですが、百人一首では「夏来にけらし」です)

でも、よくよく考えてみれば変な歌だという気はしないでしょうか。春が過ぎたら夏が来るのは当たり前じゃないか、ということは別にして。

Photo 天の香久山は大和三山と称される三つの聖なる山の一つで、あとの二つは畝傍山と耳成山です。いずれもそんなに高い山ではありませんが、大和盆地の南に位置する美しい山です。三つの山を結ぶ三角形の中心に、飛鳥の宮すなわち岡本宮や飛鳥浄御原宮、そしてそれらを統合した藤原宮が位置しています。

藤原宮(藤原京)は、持統天皇の代に着工され一応の完成を見ますが、10年くらいで平城京に遷都されます。それ故にさほどの規模とは見られなかったのですが、昨今の発掘を通じてかなりの規模であったことが分かってきました。

それはそれとして、そんな聖なる山の一つである香具山に、白い衣を干すなどというのはあり得ない所業ではないですか。おそらく宮から眺めた光景であれば、1枚や2枚の衣ではなかったはずです。ずらりと洗濯物が並ぶ? ありえないと思いませんか。

というわけで、いろんな方が諸説を述べられているのですが、私も単なる情景描写の歌とは思えない一人です。一説には、この衣というのは「天の羽衣」のことで、それは天女の衣ですから高貴なものであり、また高貴な位を表すシンボルであると。それが1枚干してあるのは、自らが天の下で唯一無二の存在であると歌ったものだと。

あるいは、その衣は天皇自身が手に入れたもので、天女から奪い取った、すなわち天下を制したのは自分であると誇示する歌なのだと。

なるほど色々と解釈もできるものですが、持統天皇の生涯、とくに天武天皇崩御の後を見ていくと、そういう解釈もあるのかなとうなづかされます。結論的に言うと、持統天皇は夫である天武とは違う意識を持たれていたのではないか。すなわち、天武系の天皇ではなく実は父である天智系の天皇だったと。

次回からは、その視点で事績を眺めてみることにしましょう。

あなたの会社の有休消化率は?

前回このカテゴリーでは、「時間外労働をなくすのは健康のためです」というテーマで、残業について書いてみました。健康は体も心もという意識だったが、自分の過去を振り返ってみると、そのバランスには微妙な組み合わせが存在しました。

つまり、心も体も辛い残業、心は辛いが体は辛くない残業、体は辛いが心は辛くない残業。そしてどちらも辛くない、生き生きとできる残業がありました。特に最も辛いはずの繁忙期の残業は、しかもたいていは非常に遅くまでやるにもかかわらず、充実感を伴っていました。

そうは言っても、いくら充実していて達成感があっても、連日連夜では体が悲鳴を上げてきます。しかも、休日もまともに取れないくらいの最繁忙期間は、たとえ半日とか、数時間の休暇であっても安らぎを感じることができました。
 
休暇は所定の休日(公休)のほかに有給休暇がありますが、皆さんの会社ではその消化率はどのくらいでしょうか。労基法39条で、付与すべき有休日数が定められていますが、当然に付与日数が就業規則に明示されているはずです。実際に取得した日数を、その付与日数で割ったものが消化率です。

Photo 日本の消化率は他国に比べて非常に低く、全体としては40%に満たない(ワーストワン)と言われています。実のところ、私自身も一般社員時代に有給休暇をとったのは、風邪などの病欠の時を除くと、娘が生まれた時や父が亡くなった時(忌引きにプラス)くらいだったでしょうか。★最近の調査では50%に達し、最下位は抜け出したとも。

今から思うとちっとも自慢にならないことなのですが、休暇も取らずに仕事に打ち込んでいるなどと、うそぶいていたわけです。時代が変わり、今は有休がキチンととれる会社であることが、いろんな意味で「いい会社」の条件になってきました。

しかし、小さな会社では仕事の担当もぎりぎりの中で割り振っていますし、代替の効くことと効かないこともあって、それほど自由に取るわけにもいかないのが実情です。有休を申請する側にも、後ろめたい気持ちやためらいがある、しかしそれは正常ではありません。

仕事の在り方や仕組みを見直せば、いわゆるワークシェアリングあるいは多能化といったことも、実現がやりやすくなります。小手先の見直しではなく、根本を変えていくことが必要になるかもしれません。しかし、半日休暇なども活用しながら、取得率を少しでも上げる工夫が望まれます。

今後ますます人材の確保が難しくなっていく中、有休の消化率も一つのポイントになってくるかもしれません。休暇が取りやすいということは、働く者同士の互恵感や相互共助が定着していて、佳き職場風土であることの証明にもなるでしょう。

頭から難しいと思わずに、経営者と社員が一体で見直しをしてみてはいかがでしょうか。

脳力開発は人間学であり行動科学です(98)

批判や忠告あるいはアドバイスが出ないのは、むしろ何もやっていないことを示していると言えます。何かをやれば、何らかの反論や批判、またはもっとこうやってはどうかといったアドバイスが、出てくるものではありませんか。せっかく出された自分への批判は、嫌がって耳をふさいでしまうのではなく、少しでも自分の利益(プラス)になるように活用した方が佳いのは明らかです。アドバイスだけでなPhoto く、反対意見や欠点の指摘であってもです。

 脳力開発では、むしろ積極的に進んで受けるくらいの気持ちを保っておいた方が良いと教えています。批判などをプラスに活用するのと、聞く耳持たずと活用しない人とでは、後々で格段の違いが出てくるものであることは言うまでもありません。中には、人の意見を遮って自分の主張ばかりをする人がいます。いつだったか、あることについて教えてほしい、アドバイスをいただきたいという経営者のところに出かけたことがあります。資料を揃えてお見せしながら解説を始めました。

 そうしたら、10分も経たない内に「なるほど、おっしゃっていることはよく分かりました」と言われ、そのあと滔々とご自身の考えていることを語られました。あっけにとられて、相槌を打つのも忘れるほどでした。実はこういう方も、基本が「現状に甘んずる(現状維持の)姿勢」の方なのです。話されている内容は、何となく現状打破に聞こえるのですが、そもそも人の意見を聞かない根本姿勢があるのですから、参ってしまいます。

2017年マンダラ手帳はボトルグリーンで

9月も残り僅かになってきて、次の日曜日はもう10月、今年も残り100日を切りました。朝の空気も涼しくなり、もう少ししたら高い山から紅葉始まるの便りも聞かれそうです。

そんな中で、早々と来年の手帳が届きました。もう20年近く使い続けているマンダラ手帳、来年の表紙の色はボトルグリーンを選びました。届いてすぐに、まずは奥書を記入し、今朝T_img_2930_2 は「ありがとう」シールを表紙に貼りました。

え、早いですね、まだあと3か月もあるのにと思われる方も多いでしょうね。でも、カレンダーだって夏の猛暑の時から来年版が店頭に並び、手帳もすでに始まっていますよ。すでに今年いっぱい、3か月先までの予定はほぼすべて確定していますし、来年1~2月のスケジュールも決まってきています。

というわけですから、そろそろその先の予定も固めていかなければならない時期ですし、固まったものから記入していかなければなりません。手帳なんかではなく、PCやスマホなどのスケジュールを使えばいいじゃないか、とおっしゃる方もおられますね。

ハイ、それらもみな使っています。PCにはマイツール(MT)で日程管理表を作り、決まったものや未定のものでも次々にスケジュール・データ入力しています。合わせて、スマホのスケジュールにも半年先くらいまでの書き込みは終えています。

でもやっぱり手帳なんですよ。まず書き込むのは手帳、確定したらPCとスマホです。手帳も、真っ先に書き込む先は年間予定表です。マンダラ手帳はこれが3年分あり、将来予定やいつかやりたいことを次々に、まず書き込むのです。書き込むと、いつまでに本当に確定しなければならないか、準備をいつから始めるかが分かります。

これはPCやスマホでは見えないところです。しかも私の手帳には、マンダラメモ帳も挟んであって、企画の思い付きや必要事項を頭に思い浮かぶままに、書き込んでいきます。そんなわけで、マンダラ手帳が必須のツールなのです。

さて、10月に入るまでにまずは、この年間予定表を書き写していきます。そのあとは月間予定表(タイムスケジュール)、12月分から書き込めますし、週間予定表は11/14分から使えますので、11月末には完全バトンタッチです。

さて、気分も一新して残り3か月余を全身全霊で駆け抜けていきますか。

新しい相棒はMacBook Airですねん

今月9日から新しいパソコン(PC)を使い始めました。半年くらい前から、使っていたマシンにストレスがたまり始めたのですが、キーボードエラーがあったり、BUSY時間が長かったり、あるいは電源オンからの立ち上がりが遅い、そして重量が重いなどでした。で、NEWを検討していたのですが、7月の末にエイヤー!で意思決定。

それも、これまでのWindowsマシンではなく、今回はMacBook Airを選択しました。MGの仲間たちの何人かが使っているのを見ていましたので、いくらかためらいはありましたが、一気に決めてしまいました。ディスプレイは11インチ、これまでの15.4から小さくなりましたが、キーボードタッチもよく、何より軽いのがいいです。

Img_2890 MG仲間の中島マヒマヒさんにセッティングをすべてお願いし、MacですがWindows10上で仕事ができるようにしていただきました。

当初は、それまでのマシンを自宅で(デスクトップのように)使い、新PCをモバイル使用で遠征に持って出る予定でした。データなどは、USBやクラウドを使って互換することにして、準備を進めていました。ところがところが・・・

何と、遠征に出る14日の朝、それまでのマシンの電源を入れようとしたら入らないのです。正確に言うとバッテリーで立ち上がっているので、確認をしましたらAC電源がマシンに差し込めない状態、つまりマシン側の損傷なのでした。慌てました、両方のマシンを持って出る予定でしたが、メインはあくまで旧PCです。

バッテリーが1時間ほどしかもたないのは分かっていましたので、慌ててデータのコンバートを行いました。全部は無理なので、どうしても必要なものに絞って行いましたが、後日確認すると少し漏れがありました。これは旧マシンの損傷を直してもらって後の対応です。

DVDビデオを使う予定でしたが、これは新しいソフトをダウンロードして試験もOK。ただ不安でしたので、さらに古いノートPCを一緒に持ち出しました。これは正解でした、というのはやはり慌てていたので、VGAアダプターを入れ忘れて出かけてしまったからです。

そんなバタバタはありましたが、遠征中のセミナーも無事に乗り切れ、その間に新PCのセッティングも少しずつ整えていくことができました。まだ100%とはいきませんが、ほぼ90%くらいは支障なく使えるようになったと思います。

いよいよ来月初めの遠征からは、新PCを携帯してまいります。すでに使っている方にも会えれば、いろいろと教えていただくこともあります。

数えてみると自分のマシンを初めて持ったのが1988年、以来これで10代目くらいになろうかと思います。人生最後の相棒とは言いませんが、当分の間は仲良くやっていきたいものです。よろしくな、相棒!

セイカツヒの不正受給はまだまだ広がる

セイカツヒというのだそうだ。本当の名は政務活動費で、文字通り地方議会議員が政務調査研究活動をするために支給される費用のことである。議員報酬とは別に支給される。以前は政務調査費といい、使途が調査に限定されるようなイメージだったが、その他の活動という項目も加わって名前が変わった。

どういう使途の活動に対して支給するかは、それぞれの地方公共団体が決めていいそうだが、決めるのは議会だろうから、使う議員自身が(自分のために)決めている。金額は20万円くらいから60万円くらいだが、もちろん月額だ。

Photo_2 2014年にくだんの「号泣」兵庫県議が、カラ出張で不正に政務活動費をもらっていた問題が起こり、世間の目が厳しくなったのではと思っていたのだが、ここにきて富山市議会が異常な事態になっている。すでに9人の議員が辞表を出す事態になっている。市議会議長もだし、与野党ともにという異常さだ。

それもまぁ、幼稚なやり方ばかりで、レベルの低さにあきれ返るを通り越して、悲しくなってしまう。つまり白紙の領収書をもらって水増し金額を記入するだとか、金額を書き換える(1文字加えたり数字の改ざんなど)とか、ありもしない集会をあったようにみせかけるなど。

一般企業でも時おり見かける手口だが、企業の場合は自分(自社)の懐の範囲内なので、まだ(許せはしないが)しょうがないなと思える。しかし、議員の場合はその受け取るセイカツヒはもちろん税金、古ぼけた言い方だがケツゼイだ。そこが極めて許しがたいところだ。

新しい情報では、海外視察に政務活動費を使っていても、議会への報告義務がある市町村はたったの3割だとのこと。企業なら報告を怠れば叱責どころか、下手をすれば懲戒ものだよなぁ。報告書を出さないと、出張旅費を出さないところまであるくらいなのに。

号泣県議以来、セイカツヒに対する市民の見る目が厳しくなって、該当の兵庫県などはかなり規程も改善されたらしい。そうだとしたら、あのバカ者もそれなりの役割を果たしたのだろうか。実は、あのN君は私の高校の後輩でもあるのだが、とんでもない野郎だと今でも思っている。

それ以下のろくでなしが、まだまだ全国各地にいるらしい。しっかり首を洗っておいて、不安の日々を送ればいいが、この際潔く不正を認め自らの進退を明らかにしたがよい。かけたくはないが、「武士の情け」もあるかもしれないからな。

脳力開発は人間学であり行動科学です(97)

もう一つ、見栄とか虚栄という大ブレーキのことにも触れていきましょう。見栄というのは、言い方を変えると「現状の出来具合を良く見せる」だけに過ぎません。そのために背伸びをしたり、余計な飾りをつけるわけです。これが表に現れている姿だとすると、裏返しは何か。それは、将来の進歩発展にPhoto ついては重視していない、あるいはどうでもいいと考えていることになります。その上に、実際以上に自分を良く見せようとしていますが、化けの皮がはがれたら?

 実は見栄を張れば張るほど、かえって実際の姿は、あなた本来の姿よりも低く見られてしまう結果を招いてしまいます。こうなると、見栄や虚栄は脳力開発の大敵であると言わざるを得ません。自分を等身大に見せる努力が必要ですね。見栄、自分を良く見せようとする人は、どうも他人の欠点や短所をに目が向いてしまうようです。それはその欠点を「あばく」ことで、自分にはその欠点がなく優位に立てるという潜在意識によるものです。

 こういう人は、周囲から自分の欠点を忠告されたり、アドバイスを受けることをとっても嫌がります。あるいは表立っては逆らわないまでも、指摘されたことを無視してしまいます。ですから、せっかく自分を変える機会を失ってしまうのです。せっかく出された批判やアドバイスは、自分にとって少しでもプラスに使った方が、明らかに自分の利益になります。それに対して耳をふさいでしまうのは、とってももったいないことです。素直に耳を傾ける習慣をつくりましょう。

持統天皇・鸕野讚良は「鉄の女」だった

今の天皇陛下は125代ですが、ここまでで女性天皇はたったの8人・10代(2人が重祚)です。8人もいらっしゃったのかと思われた方もおられますか? 少し以前に女性天皇の是非が話題になったことがありますが、第117代後桜町天皇以後240年以上、女性は天皇位に就かれておりません。今後も現行法律(皇室典範)上は現れることがないでしょう。

最初の女性天皇は推古天皇でしたが、3人目がこれから話題に取り上げる持統天皇です。歴史上「鉄の女」と呼ばれたのは、イギリスのサッチャー元首相ですが、ある意味ではこの方もそう呼んでいいのではないかと思うのです。

さて、この方は天智天皇の娘としてお生まれになります。そして、天智の同母弟(と日本書紀には書いてあります)の天武天皇(大海人皇子)に嫁ぎます。もっとも、天智の娘は4人とも天武に嫁いでおり、しかも鸕野讚良(幼名)皇女にはお姉さんがいて、この大田皇女もまた天武に嫁いで一女一男(大津皇子)を上げています。

Photo 鸕野讚良にも男の子(草壁皇子)が生まれますが、もし大海人皇子が即位したとしても、順序として大田皇女が皇后になることでしょう。ところが壬申の乱が起こる以前に、大田皇女は亡くなってしまわれましたので、鸕野讚良は、壬申の乱に勝利して即位された天武の皇后になるのです。

ところで鸕野讚良皇女の父は天智ですが、母は遠智娘(とおちのいらつめ)で、その父は蘇我倉山田石川麻呂です。石川麻呂は蘇我馬子の孫にあたり、中大兄皇子(天智)には乙巳の変で協力しますが、後に中大兄の誣告によって自害しています。天智の崩御前には、大海人皇子とともに吉野に隠棲しています。

そういう環境で少女~娘時代を育ちましたから、強い心に育たれたのかもしれません。書記を読む限り、天武の奥さんで吉野に付いて行かれたのは鸕野讚良だけ、その意味では肝の据わった方だったのかも。

さて時代が一気に下り、在位13年余りで夫・天武天皇が崩御されます。この時点での皇太子は草壁皇子、しかしすんなりと引き継がれたわけではありません。その辺りに、何か大きな謎が潜んでいるようです。

時間外労働をなくすのは健康のためです

連日のように報道の話題になっている東京都、その中で小池知事から出されたという提案にちょっと驚きました。それは、都庁の残業を減らす(なくす)ために、庁内の電灯を20時には落としてしまうとのことでした。

驚いたのは「電気を消す」ということよりも、「20時に」ということでした。まさか定時(5時半なんでしょうね)から20時までは、残業ではない、手当はつかないなんてことはないのでしょうからねぇ。おそらく、しっかり残業代をいただいている職員も多いことでしょう。

小さな会社でも、残業すなわち時間外労働の問題は決して小さな課題ではなく、様々な問題を内蔵しているといえます。ところが、この問題を取り上げるときに気にかかるのは、多くの経営者が残業削減を利益問題、つまり残業代という人件費を減らすことによって、経費を節減して利益を増やすという次元で考えられていることです。

Photo_2 確かにその通りではあるのです。中には、残業を減らして、もし定時でみんなが仕事を終わらせるためには人員を増やさねばならない、それではかえって経費を増やして利益を減らしてしまう、といった意見をされた方もいらっしゃいました。

時間外労働の問題を会社の利益面でとらえてしまうと、そういった議論になってしまうこともうなづけます。でも果たして、そのことが問題なのでしょうか。

私自身も経営者として、正直に言いますとそういう次元で残業代をとらえていたことがありました。残業代を払わなくてもよい階層を増やせば、「サービス残業」からも免れて経費の圧縮になる、と言われた経営者に首をかしげても、それもありかななどと思ったり。

それはハッキリと間違いです。時間外労働は、社員の健康という次元でとらえるべきと、今ならハッキリと申し上げられます。毎日遅くまで残業を続けておれば、やがては健康を損ねてしまうでしょう。若いからとか、体力があるからとか、そういうことではないはずです。仕事への責任感からやむなく、といったような状況は決して長続きしません。

結局疲れを溜め込んでしまい、定時間内の仕事の効率が落ちてしまう。時間内に負えられないから、またやむなく残業してしまう。あなたの会社では、そんな悪循環に陥ってはいませんか。業務の見直しも必要でしょう、やらなくてもいい仕事をやめたり、パソコンなどの道具を使ったり、仕事の集中を避けたり、いろんなやり方があることでしょう。

しかし、まずその前に「社員の健康のために」という大前提を経営者自身が示し、全社に徹底すべきでしょう。社員が会社のためにいるのではなく、会社が社員のためにあるのだという意識を持ちたいものです。

健康を損ねて、とくにストレスを溜めて心を病んでしまっては、会社も大きな損失ですが、何より社員本人やご家族にとって非常に不幸なことになります。そうならないように、みんなで知恵を絞って、仕事は原則として時間内に終わらせ時間外労働は「やらない」ことを、実現していきましょう。

少数ではありますが、実現している会社もあります。社員が健康で明るく元気に、積極的に仕事に取り組んでいれば、利益などというものは自ずと生まれてくるものです。少なくとも、経営者はそれを信じて参りましょう。

脳力開発は人間学であり行動科学です(96)

脳力開発では対比思考で考えるといいましたが、物事もうまくいくこととまずくいくことの対比で考えるとよいのです。双方とも実践的に体験することで、本当に正しい把握ができて、それによって行動が磨かれより良いものができてくるのです。むしろ大いにミスをすべしとまでは言いませんが、小さなミPhoto スは役立つものになっていくことが多いのです。また致命傷になるようなミスはしないようにするためには、小さなミスを早めに見つけて対処していくことも大切です。

 もちろん、同じミスを何度も繰り返すのは前進とは言えません。「仏の顔も三度まで」ですから、同じ誤りを防ぐ努力はしなければなりません。また、企業風土としても「失敗を許容する」雰囲気が必要であるとも言えますね。失敗を恐れるのは、失敗をすると自分に対する評価が下がるのではないかという気持ちがあるからだと言いました。確かに、一時的には評価が下がるかも知れません。しかし、それは現在の自分がどう思われているのか、ということに過ぎません。

 明日の自分の価値評価は、失敗を乗り越えて向上していけば、むしろ上がっていくのではないでしょうか。現状は、あくまでこれからの出発点にしか過ぎません。出発点における評価より、これからの進歩への努力の方が、より大きな価値があるはずです。進歩への努力、それこそが最高の評価の対象とする、そんな企業風土をつくることがトップの役割だとも言えます。こうして、自分の中にある内部ブレーキ要素を自ら潰していくと、自分も周囲も驚くような成果が生まれてくるものです。

特定特急券という自由席券は予約で買えない?

その昔、特急は文字通り「特別急行」列車で、大幹線しか走らず本数も停車駅も少なく、まさに高嶺の花でした。庶民が乗るのはせいぜい急行か準急までで、貧乏学生は鈍行列車に揺られるのが通常でした。急行に乗るのは、当時あった「均一周遊券」を使う時くらい。

その当時は当然ながら特急は全席指定、急行の中にも、また準急の一部にも全指定の列車がありました。準急が急行に統一され、準幹線かローカル線にも特急が走り出すと、自由席の連結が始まり、やがて「L特急」という名が現れて自由席も一般化されました。

T_img_0987 新幹線も全指定から、少しずつ自由席が増えていき、「のぞみ」にも自由席が登場。そんな中で、JR東日本の「はやぶさ」「はやて」「こまち」、そして「かがやき」は原則として全席指定で運転されています。在来線でも、一部の特急ではこれに近い存在もあります。

しかし、例えば東北・北海道新幹線の盛岡以遠では全指定の列車しかなく、「こまち」もまた同じ状況です。そこで、この区間では特定特急券(立席承知)が発売されていて、座席が空いていれば座れるという寸法です。もちろん、その席の指定券を持っている方が乗ってくれば、すぐに譲らなければなりません。

それはそれとして、JR東日本の特急券は「えきネット」で予約ができるのですが、この特定特急券(立席承知)はできません。自由席のある列車には、「自由席」をクリックすれば予約ができるのですが。みどりの窓口へ行けば事前に購入できますが、そのためにわざわざ出かけるのもねぇ。だって他の切符はネット予約しているのにです。

まぁ切符の性格上、すぐに乗る時に買うものだろうという考えをされているようですが、私などはすべての切符は事前に予約確保することを前提にしていますので、これは誠に不便です。なんだか、JR東はいつまでも殿様商売だなぁと思ってしまいます。少なくとも、庶民目線には立っていませんね。

来月は、ようやく北海道新幹線にも乗車できて、未乗車区間を少し減らすことができる予定です。そういえば函館も10年ぶりくらいでしょうか。

脳力開発(セミナー)のすすめ

台風がまた近づいてきています。今度は16号、1号が発生したのが遅かったと思ったら、なんと一気に次々と発生してきていますね。16号はどうも、日本列島を西から東へ横断していきそうな感じで要警戒です。せっかくの三連休の方も、ちょっと勢いを削がれそうです。

さて、今回の短い遠征は幸い台風の影響を受けることなく、無事に終わりました。今月はこれでおしまいで、月末までは自宅事務所でデスクワーク、10月の声を聴くと同時にこちらも列島横断の遠征になります。

T_img_9255 その10月は2008年の独立時から、毎年開催していただいている九州での脳力開発セミナー(写真)ですが、こちらは今回がらラストセミナー、締めくくりの講座になります。当初の原点に戻ったプログラムで、「脳力開発の基礎」編を主体にカリキュラムを組み立てます。

ずっと企画開催・運営を担っていただいた博多シーガルクラブさん、とりわけ河合製氷冷蔵の河合専務さん、そして担当していただいた小澤さんに心から感謝です。そして、今回はもちろん、これまで参加いただいた多くの皆さんにも御礼を申し上げます。

締めくくりを迎えるセミナーがあれば、今月からスタートしたのが秋田での脳力開発セミナー。こちらはビッグフレックというスーパーを展開されている、秋田の中央市場さんからオファーをいただいた社員さん主体の講座。

基礎講座をベースとした3回シリーズ(月1回)で、脳力開発の土台習慣づくりの中の「3つの精神的姿勢」を取り上げ、毎回1つのテーマを深掘りするプログラムです。学んだことをすぐに生かして使うことを目的とした、ケーススタディのバズセッションは、これまで九州での脳力開発セミナーでも毎回やってきました。

バズとは「小鳥のさえずり」とも言われ、みんなでワイワイガヤガヤと気軽なディスカッションをグループで行います。ブレーンストーミング同様、他人の意見を批判しない、むしろそれらを自分の中でさらに昇華してもっと良い案を出す。さえずりですから、みんなが発言するのが大事で、長々と場を占領しない。

中には、会社のミーティングにもこのバズ手法を取り入れて、成果をあげられている会社もあるようです。そのほか、フィンランド・メソッドカルタ(PMC)や戦略マンダラなども、ツールとして取り上げて活用していただきます。

今回の秋田セミナーでは、PMCによる自己紹介をやっていただきました。次回は11月ですが、ここでは戦略マンダラを取り上げる予定です。いずれにしても、実戦ですぐに活用できることがポイント、またそれが脳力開発の目標である、「学んだこと・知識はすぐに使う」指針につながっているのです。

皆さんの会社、あるいは地域でもやってみられませんか。

社内評論家は邪魔で要らない

一昨日は、ある会社の社員研修で脳力開発セミナーを行いました。全員の方が初めて受講されたのですが、とっても熱心で前のめりくらいの意気込みでしたので、講師としては非常にやりやすかったです。

色々と自分の中に意見や思いはあるでしょうけど、まずは素直に受け容れる、そういう気持ちがにじみ出ていましたので、こちらも「よしもっと大事なところを話そうか」という、気持ちになって参ります。

それはともかくとして、この日のテーマは「自分で主体的にやる姿勢をつくろう」でした。脳力開発セミナーでは、対比思考といってテーマの反対を常に考えるのですが、こちらは「人頼りの姿勢」ということになります。

Photo つまり、人頼りの姿勢の何たるかを知って、その反対をやるように意識し習慣化していけば、自ずと目標とする姿勢になっていく(なっている)わけです。そこで、人頼りの姿勢の現象的な特徴、典型的な実際行動にはどういうものがあるかを検証します。あるいはまた、自分を客観的に見つめることのできる点検シートで自己分析をします。

かつて私の会社でも、そして私自身も何度もこのシートで自己点検し、人頼りになりそうな状況を感知すると、それを改めるよう今一度意識をリセットしたものでした。

さて、そんな人頼りの姿勢の中で、一見するとそうでもないような行動があります。その一つは「社内評論家」と私が名付けている人たちです。彼らは会議でも積極的に発言し、しかも革新的な意見、目新しいアイディア、他社などでやっていてうまくいっている事例などを、披露してくれるのです。

それはとってもいいじゃないか、どこが問題なんだ(どこが人頼りなんだ)とおっしゃるでしょうね。そうです、ここまではいいのですが、その後が問題なのです。お判りでしょうか、実は彼らは「言うだけ」なのです。実行はあなた任せ、誰かがやってくれればいいという姿勢なのです。私考える人、あなたやる人、といった感じです。

しかも、やった人がうまくいかないと「意見やアイディアは良かったのになぁ」と批判を口にしたり、だれも手を上げない場合は「そんなことだからダメなんだ」とこき下ろします。では自分が手を挙げてやればいいじゃないか、でも絶対にやりません。自分の役割はそうではないと考えているのです。だから「社内評論家」なのです。

小さな会社には、こんな社内評論家は不要です。つまらない意見でもアイディアでも、まず自分から実行する人間が必要なのです。あなたの会社には、こんなタイプの社内評論家はいないですよね。

天武天皇と持統天皇は仲が良かったか

さて天武天皇です。かつてというか、今もなお通説として語られているのは、日本書紀は天武天皇の正当性を裏付けするために編纂されたということです。すなわち天智天皇から、その息子である大友皇子(弘文天皇)への継承を遮り、その座を簒奪したのではない。あるいは大友皇子の自裁には責任がないと。

ですが、「簒奪」した事実は間違いのないことで、もちろん理由付けはいろいろとあるのでしょうが、壬申の乱の位置づけは日本書紀も詳細に記しているのです。ただこの中では、尾張系の豪族の活躍や蘇我系の豪族・官僚たちの動きについては、さらりと流しています。

Photo その辺りが天武天皇の正当性をしっかりと語る、というにはいささか不適当ではないかと指摘する声が少なくないところです。また、書紀に記されている神話の「主人公」は、天照大神です。天武天皇の正当性を主張するのであれば、なぜ女神なのか、男神ではないのか。

私は歴史の専門家でも何でもありませんから、勘でしかものが言えないのですが、天武天皇の後が女帝の持統天皇、そしてその後奈良時代には3人の女帝が即位します。しかも、その即位の経緯は今昔見回してもいささか「異常」な感じです。とすると、それを正当化するための書紀ではなかったか、と疑ってしまうわけです。

つまり通説のような理由ではなく、日本書紀は持統天皇の正当性を主張しているのではないか。次回からはそんなところを考えていこうかと思っています。で、「鴛鴦夫婦だった」と言われる天武・持統天皇ですが、ホントはどうだったのでしょうか。失礼ながら『仮面夫婦』ではなかったのかとも。

万葉集にお二人の歌は載っていますが、相聞歌は一つもないのです。ホントに仲が良かったら、一つくらいあってもいいと思うのですが。そんなところから、次回より持統天皇、その周りの人間像にスポットを当ててまいります。

脳力開発は人間学であり行動科学です(95)

「いつも進歩発展を目指す姿勢」、すなわち現状打破の姿勢を妨げるものは、他でもない、実は自分の中にこそあります。それも相当強烈な妨害要素だと言えるのですが、その中でも最も大きなものは「失敗への恐れ」です。またそれとも非常に関連があるのですが、今ひとつは「自分に対する他人の評価へのこだわり」です。評価を気にするからこそ、失敗をしてはならないという気持ちも強く働きます。時には見栄とか、虚栄といったものもあるでしょう。

201301  こうした自分の内部にある妨害要素に負けていると、現状維持である「現状に甘んじる姿勢」がいつも表に出てきます。そうなると、かなり意識して現状打破を目指さなければなりません。ではまず失敗への恐れを見ていきましょう。
さて、「失敗への恐れ」についてです。ベースにしてほしいことは、失敗は悪いことではない、けしからん悪事にあらずということです。つまり「失敗」についての考え方を改めて、悪いとかけしからんことではないと考えることです。

 最近は、失敗に学ぼうという「失敗学」などが前面に出てきましたが、それでもなお失敗は良くないことだという姿勢が見え隠れしているのは残念です。脳力開発では、むしろ失敗は役立つもので、前進のワンステップだと考えるのです。それどころか、つまずきやミスなどは、大きな進歩発展には欠かせないものだと捉えています。何もつまずかない、ミスをしない人がいるとしたら、実はその人は何もしていない人ではないかと考えるくらいです。

新豊洲問題は対岸の火事には非ず

T_ 東京都の「豊洲新市場」問題が、連日ニュースや報道番組を賑わしています。新しい事実が次々に明らかになり、その内容にあきれるやら暗然とするやら、まさにびっくりポン!です。都民ではないので、直接の影響はそれほどありませんが、それにしてもねぇ。

で、これら一連の問題を「(小さな会社の)マネジメント」という観点から見直すと、私たちに重大な警鐘を鳴らしてくれる事柄がけっこう詰まっています。何よりも、こんな極めて重大な事実が何年も経たないと明らかにならなかったということではないでしょうか。

本来やるべきことと違ったことが事実としてやられていたこと、おそらく誰も知らなかったはずは100%ありませんので、そのことを誰も表に出して問題にしなかったことに、この組織(つまり都を取り巻く組織)の体質はいったいどうなっているんだと考えざるを得ません。

もしあなたの会社で、本来やるべきことと全く違うことが為されていて、それが長い間隠されたままであったとしたら、トップであるあなたはどうしますか?

それをやった(当時実行した)人を責めますか、それとも頬被りをしてきた人(たち)を責めますか、いやこれまで明らかにしなかった組織やシステムを問題にしますか。私なら、この組織体質・企業風土を真っ先に取り上げることでしょう。責任論でいえば、そんな体質・企業風土にしてしまっているトップの責任です。

そんなこと、ちっとも知りませんでしたでは済まされません。しかし、企業の大小にかかわらず、こういう問題は多かれ少なかれあります。たまたま今回の都の問題のようにピックアップされたから大問題になっていますが、ハインリッヒの法則のように、もしかしたら「1:29:300」の隠れた問題が内在しているのかも知れませんよ。

この大きな問題を1とすれば、その陰に29の表れそうで隠されている問題がある。さらには300の沈黙の壁に見えない問題がある。現場はどこまで知っているのでしょう、少なくとも29の範囲内までは把握しておく必要があるでしょう。そうできる体質・企業風土を創るのはトップの責任であり、義務です。

巨大な都という組織の、またいくつもに枝分かれした組織では難しいことですが、小さな会社ならば、企業の体質・企業風土を見直していくことは、「革新の意識」さえあれば十分にやれることです。この意識こそが現状打破につながるのです。

思い立ったが吉日、今が最良の時です。

脳力開発は人間学であり行動科学です(94)

難しいと感じる気持ちについて、もう少し掘り下げ見ることにしましょう。大きく全体で捉えていると、例えば仕事の量が多そうに見えたり、複雑に絡み合っているように見えたり、あるいは時間がかかると思うと尻込みするようです。そんな時には、具体的な細かい動作に分解してみると良いのです。動作とは「手と足と口の使い方」のことであり、人間なら誰でもやれることです。そうしてみると時間やエネルギーがかかるだけで、質的には易しいことに気が201302 付くはずです。

 難しいと感じて手をつけない、やり始めない、そして結局やらないのと、易しいと感じてすぐに始めるのとでは、当然ですが結果に大きな差がつきます。どちらが得なのか、自分にとって良いのかは自明の理だと思いますがいかがですか。物事は易しく分解してとは言いながらも、やはりなかなか難しそうだと感じることもあるでしょう。そんな時には、易しそうなところから手をつけていくことを心がける、すぐにできそうなところからまず始めることがポイントです。

 要は「自分にはできそうもない、難しい」と感じることこそ、最大の壁であり妨げの要素なのです。脳力開発ではこれを、「一歩ずつ歩むべし。一口ずつ食べるべし」と教えています。どうせ、それ以外にはやりようがないのですからね。テーブルの上に、ごちそうがずらりと食べきれないほどに並んでも、一気に全部を口に運ぶことはできません。どこから箸をつけるか、食べやすそうなところから、あるいは自分の好きな食材から手をつけるのではないですか。同じことです。

「青春18きっぷ」の旅ができなかった

例年と今年とで大きく違っていたkとが、一つだけあります。それは、この夏何年かぶりに「青春18きっぷ」を使わなかったことです。いつもの年なら5回(5日間)使える18きっぷを駆使して、遠征の途中の旅を楽しむのですが、今夏は結局そういう時間が持てませんでした。

 
8月の遠征が前半の6日間に限られ、しかも仕事のスケジュールがおかげさまで詰まっていたことや、すべて京阪神地区内だったことで、18きっぷを使うまでもなかったのです。新潟からの往復には、航空便を使って時間を節約することになりましたから。
18
例年なら、往復に北陸路や中央本線経由の普通電車の旅を組み入れたり、あるいは東京での仕事が入って、東西間の移動にも18きっぷを使うことが多かったのですが、今回はそういうタイムスケジュールを組み込む余裕日もありませんでした。

通用が9月の10日までですから、先々週からの1週間余りの遠征に使うことも考えましたが、しかも東京から大阪への移動もあったのですが、これもまた余裕時間を生み出すことができませんでした。とっても残念なことで、次の機会(冬か春)には実現したいものです。

それにしても、昨今はこの「青春18きっぷ」も使い方が難しくなりました。整備新幹線の開業で並行在来線のほとんどが「3セク」化されてしまい、その区間が乗れないという状況が生まれてしまっています。救済する特別な切符が販売されたり、特例のある場合もありますが、不便になったものです。

個人的な理由ですが、長岡に住んでいた時には近くにチケットショップがあって、通用期間の半ばを過ぎると、端数使用の「中古」きっぷが出回ることがあります。1回とか数回使うだけの場合はそれを活用できたのですが、今の住まいの周りにはそんな便利な店もなく、やはり5回使えるスケジュールを組まないともったいないということになります。

それでも、のんびり旅は旅の原点。これからも使える限りは、18きっぷの旅を楽しもうと思っています。

社員研修における「どこの誰、なぜ来たか」

毎日のように、セミナーや勉強会、講習会の情報・案内が、インターネットメールで送られてきます。そういう専門サイトもあり、百花繚乱、様々なジャンルの色んな階層向けのイベントが並んでいます。商工会議所などに参りますと、案内チラシのオンパレード、どれを選ぶかと悩んでしまわないか心配してしまいます。

中小企業の人たちの学舎でもある、各地の中小企業大学校でも、ありとあらゆる業種・業態に向けてのカリキュラムが組まれ、毎日多くの企業人が押しかけています。私も何度か講師を務めさせていただきましたが、頭の下がる熱心さの方も少なくなかったですね。

T_img_1847c さて、MG研修では初日の昼休み(昼食時)に自己紹介の時間をとりますが、そこでは「なぜ(この研修に)来たか」もスピーチすることになっています。スピーチでは言ってはいけない言葉があります、「会社の命令で(来ました)」と「社長の命令で」、そして「業務命令で」の3つがNG言葉になっています。

例え本当はそうであっても、何か別のことを言わなくてはならない、そこに知恵を使うということが試されているわけです。もしかしたら本音が出てくる、本当の意識に気が付くことがあるかも知れません。しかも例え人数が多くても、全員がスピーチします。50人いれば、1時間近くかかることもありますが、そこにも学びがあるという考えです。

あなたの会社でも、色んな研修に社員さんを送り出しておられることでしょう。彼らは、いったいどういう意識で研修に参加していっているのでしょう。確かめたことはありますか?

研修に出て戻ってきた社員さんに、報告レポートを書かせたり、直接面談をして報告させておられる会社も多いことでしょう。それはそれで必要なことですが、本音がどれだけ書かれているでしょうか。「きれい事」の報告が並んでいる、などとは申しませんが。

私ももう長い年数、MGだけでなく脳力開発や、その他の社員研修をやらせていただいてますが、どの研修でもほとんど必ず「なぜ来たか」のスピーチをやってもらっています。社員さんだけの社内研修でもです。小さな会社なら、全員が毎日顔を合わせているところもありますが、それでもキチッとやります。

だからこそやる、と言っても佳いかも知れません。それがホントのコミュケーションの始まりです。普段知り尽くしているはずの仲間の、違った側面が見えてきたり、共に学ぶポイントに気付いたり、思いや考えの違いに気が付くといったこともあるのです。

今週も、ある会社の社員さん中心の研修があります。もちろん、そこでもやりますよ、「どこの誰、なぜ来たか」を。

西郷がどう描かれるのか余り期待できない

いや、別に怒ることでもないのですが、どうもねぇって感じなのでこのカテゴリーで書いてみようかと。つい最近発表されたことなんですが。

Photo 2018年のNHK大河ドラマが「西郷(せご)どん」に決まったとのこと。原作は林真理子さん、脚本は「花子とアン」の中園ミホさん、原作を読んでいないので内容をどうのこうのと言うつもりはありません。

ただ、なんで西郷隆盛なの?って感じなんですよね。そして、もし描くのであればきちっと正の部分だけでなく、負の部分も描いてほしいと思うわけです。もちろん、小説もドラマもフィクションの世界ですし、描く人たちの思いや主張もありますから、それはそれでいいのです。

ただ、西郷を描けば当然に明治維新での「勝つ組」がクローズアップされ、その対照として佐幕側の会津や長岡などの「負け組」がより色濃く描かれるかと思うと、そんなのは見たくないなと。歴史は勝ち組史観で描かれても、逆にフィクションはより公平にやってほしいものです。

西郷は新潟・長岡藩とはほとんど関係がありませんが、西郷の弟は北越戦争に従軍してきて長岡藩と戦い、戦死しています。西郷自身は庄内藩との戦いに出向き、庄内藩にとって幸いな方向で開城させることに成功しています。山県(有朋)ではなく、西郷が長岡藩と戦っていたらナンテ考えてしまいます。

西郷を描くのであれば、謀略家である実像にもちゃんと迫ってほしい。もしかしたら、倒幕に障害となりそうな坂本龍馬を暗殺した黒幕だったのではないか、といったところにも切り込んで・・・はくれないでしょうね。

また、そうやって成し遂げた明治維新・明治政府はどんな位置づけで描かれるか。背を向けた西郷が向かった先は、本当に正しい道だったのか。

それにしても、山田方谷とか河井継之助を取り上げてくれるのは、いつのことでしょうか。

脳力開発は人間学であり行動科学です(93)

 脳(大脳)の働きを復習してみましょう。脳には体のあらゆる器官からの情報が集まってきます。集めた情報、さらには記憶している情報を元に判断し、何をどうするという意思決定を行い、必要な体の器官に命令(指令)を発します。その脳の中では、プラスの刺激(興奮)とマイナスの刺激(抑制)の二種類の組み合わせですべてが動作されています。コンピュータのオンオフ、0と1との切り替えや組み合わせと似ています。例えばオンが「やる」で、オフが「やるな」になるのです。

Photo  そこで脳の働き自体で言えば、「やる」という指令が出ようと、「やるな」という指令が出ようと、同じようなものであると言えます。言ってみれば、どちらを選ぶのかというそれだけの違いであって、使うエネルギーも大して変わらないということです。
現状打破か現状維持かの選択で見てみますと、現状打破すなわち進歩発展を目指す方向で行動を進めるのも、現状維持つまり現状に甘んずる姿勢で行動するのも、行動を細分化して考えてみるといずれも大差はなく、単純で易しい行動の組み合わせだということが分かります。

 確かに目標(到達点)に達するためのエネルギー総量は違います。あるいはかける時間も変わってきます。そう、量的な要素は多少違ってきますが、質的面では大差がないはずです。あるいはただ単に、易しいか難しいか、楽か大変かの感じ方の違いに過ぎないのかも。ところが、ここが非常に重要なところなのですが、この差異は結果の違いになって自分に還ってくるのです。事を成し遂げ成果を上げるのか、それとも何もなさないまま現状通りか、極端に言うとそれだけの差になって現れてくるものなのです。

社内MG研修の戦略をしっかりつかんで

台風から変わった温帯低気圧、むしろこれから発達しそうな勢いだそうで、進路に当たる地域では油断はできないそうですね。それにしても、相次いで襲う台風群、不安定な天候の裏には地球温暖化という大きな要素があるとのこと。根本原因を究明しないと、ホントに有効な手は打てません。

さて、話題は変わって「社内MG研修」です。昨日と今日、神戸のS社さんの社内MG研修が開催され、インストをやらせていただいています。最近、西研MGの周りではインストラクターコースでもあるMGシニア研修に参加して、資格を得る方が増えています。そして、自社Img_2855 での社員研修を指向される方も少なくありません。

28年前の私もその一人でありましたし、資格(インストラクター免許)をいただいたあと、社内の各部門ごとに研修を行い、MGや戦略会計の考え方を浸透させていくことに努めました。究極は販売会社に出向して、「毎日がMG」と言われるほど、実際の経営に活かしていきました。

MGの開発者である西順一郎さんは、常々「MG参加者の向こうにその会社を見る」ことを心がけるよう、私たちに言われてきました。社内インストラクターは、実際に会社に在籍していますから、それがリアルにできる立場にあります。そいうより、その原則的な土台を忘れてはいけないと思うのです。

当社ではMGを通して何を目指していくのか、つまり戦略をしっかり持たねばなりません。経営者自身がインストラクターを務める場合は当然のことですが、もし部門のリーダ-の方などが務める場合には、まず社長たちとのすり合わせが不可欠です。MGは戦略(目的・目標)実現のための手段の一つ、その意識を忘れないでいただきたいものです。

残念ながらそうでない会社の姿も、これまで少ない例として見ることがありました。MGのゲームの側面にばかり目を向けてしまい、もっと大きな目的があるのに、もったないなと感じてしまいました。

振り返って今日明日の社内MG研修、私も以上のことを頭に置いて進行していきます。その効果がどういう形で表れていくのか、とっても楽しみです。なぜなら、参加している社員さんの顔が、笑顔がとっても素敵だからです。社長が最もニコニコ笑顔かも知れません。

これが第1回、そして今後も不定期的にではありますが、続いていくことでしょう。私も今回と次回はお手伝いさせていただく予定です。道筋がキチンと敷けたら、あとは社長はじめ皆さんにお任せです。だからこそ、正しいやり方でメリハリを大切にして、締めくくりまで氣愛を込めてやります。

さて、今日もいい笑顔に会えますように。

天武天皇はなぜ独裁を行ったのだろうか

古代史を語る際に気を付けなければいけない点は、そのややこしい系図・係累です。一人の天皇(大臣)や豪族に複数の妻は当然として、その間の近親婚がややこしく、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまうこともあります。

もっともこの辺りのことは、現代の常識で考えてはいけないわけで、極力「古代人の意識」や立場に立って眺めてみると、なるほどなと妙に納得できるから不思議です。別に古代日本が(性とか婚姻に)大らかであったわけではなく、要するにそういう社会だったということに他なりません。あえて、現代常識を当てはめる必要はないわけです。

Photo そこで天武天皇ですが、即位されたのは前回書きましたように673年(天武天皇2年)で、即位の地は飛鳥浄御原(あすかみよみはら)宮であったと伝えられています。そして皇后に立てられたのが鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)、後の持統天皇です。鸕野皇女は、天智天皇の娘であり、母は蘇我倉山田石川麻呂の娘。

実は同母姉に大田皇女がおられ。先に天武に嫁いで一男一女をもうけていますが、天武即位前に亡くなられています。そこで鸕野皇女が皇后になられるわけですが、これが後の大津皇子の悲劇にもつながっていきます。なお、天武の妻はもっとたくさんいらっしゃいますので、当然ながら皇子も数多くおられます。

さて、天武天皇は独裁的な親政を目指し実行したと言われています。この以前は、蘇我氏やさらに以前は物部氏、あるいは大伴氏など豪族の力が強く、ある意味合議制で朝廷が運営されていたようですが、乙巳の変以後蘇我本宗家の力が衰えるとともに、天皇(大王)の力が相対的に高まったと言えます。

とはいえ、豪族が全くいなくなったわけではないわけで、天武としても大きな目的のためには天皇としての力をもつことを、必要としたのでしょう。それは律令制度の整備、あるいは当時の唐にならった都づくりでした。朝廷の組織を革新することもあったでしょう。

律令の完成は大宝律令と言われますが、その土台となる飛鳥浄御原律令(令)が681年に出されます。そして、鸕野皇女との間の子、草壁皇子が皇太子となります。ただ、そのことが果たして天武の強い意思であったのかどうかは疑問です。2年後に、大津皇子を朝廷の中心に置いた(太政大臣?)とも言われます。

すでに天武は体調を崩されており、晩年に向かって気懸かりも多かったのだろうと推察されます。時代は一気に流れていきます。

脳力開発は人間学であり行動科学です(92)

 自分は「組織の歯車」にしか過ぎないと思われている皆さん、視点をちょっとずらしてみませんか。あなたが歯車なら、周囲の同僚や上司も、あるいはまた専務や社長だってそうではありませんか。ならば、自分も含めてみんな活用すべき条件ではありませんか。自分を動かせるのは自分の意思、言い方を変えればあなた自身の脳力です。同様に、周囲の条件を活用していくのも、自分が本来持っているはずの脳力に他なりません。自分の給料はもちろん、社長の給料もオレが稼いでいるくらいのハラがまえを持ちましょう。
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 最後になりますが、人頼りの姿勢と自分で主体的にやる姿勢とは、互いに裏表の関係にあります。ですから双方は決して両立しません。つまり、どちらの姿勢をとるかはあなた自身の選択、意思決定にあるのだということを忘れないで下さい。

いつも進歩発展の姿勢をめざそう

 さて、「精神的姿勢の確立」のその二に参りましょう。次は『いつも進歩発展の姿勢をめざそう』ということです。例によって対比思考で考えると、この反対は『現状に甘んずる姿勢(をやめよう)』になります。前者を現状打破、後者を現状維持とも言います。これまた、第一の姿勢と同様に相反する、決して並び立つことのない姿勢です。いや、もっと大きく生き方の選択と言ってもよいかも知れません。そのくらい重要なテーマなのです。ですからこの選択を誤ると、人生そのものが全く別の方向に進んでしまうのです。

 現状のままのほほんとして生きる方が楽だから、とおっしゃる方も少なくありません。これまでやって来た通りにこれからも進んでいく方が易しく、間違いがないではないかということです。しかし実際のところ、どちらが易しく楽なのでしょうか。

脳力開発思考で新しい佳い流れに

9月の第2週目がスタートしましたが、今週も台風の動きが気懸かりですね。先週の10号台風は前代未聞の動きをしながら、観測史上初の東北太平洋岸からの上陸、そして5年半前の大震災被災地にまた大きな被害をもたらしました。

大雨そして水の恐ろしさ、「あっという間に水かさが増えて」という言葉に、その恐ろしさが凝縮されていました。若い頃水かさの増えた川を横断しようとして、余りの流れの速さに恐怖して立ちすくんでしまったことを思い出しました。でもそんなものではなかったことでしょう。

Img_2822 さて12号の方は長崎県に上陸して、西九州を北上しているとのこと。これから、私も西へ向かうのですが、台風接近前から雨風の余波は各地にありそうですね。幸いフライトは予定通りとのことなのですが、少し揺れることは覚悟しておきましょう。

今日は午後からの仕事で、1つは今後に向けての企画打合せ。新しい切り口で、ドメインを拡げていくことを考えているのですが、今日の打合せがその第一歩になるかと胸ワクワクしています。タイミングを失わずにスタートできるか、気持ちを込めて取り組みます。

また、この土日のCFMGに参加していただいた会社から、社内でもやってみたいという打診をいただくことができました。具体的なことはこれからですが、こちらもよい方向で進んでいくように氣愛を入れていきましょう。

こんな風に流れの佳い時には、その流れにキッチリと乗っていくことが大事です。その分、氣を引き締めて油断をしないこと、しっかり足元を固めながら、主体的に進歩発展的にという脳力開発の基本、さらには「自分もよし、他人もよしの姿勢」を貫いていくことを、心に戒めて参ります。

では今週も前向きに、いつも笑顔で過ごしていきます。

脳力開発の目的は人生の幸福と企業の発展

今週も週末の土曜日曜は主催研修、今回は東京でのキャッシュフロー・CFMGを開催し、インストも務めています。3卓15名、体験者が各卓に数名、そしてCFMG初体験者が混じっImg_2822 て、程よい人数構成です。

CFMGは、通常のMGが全て現金のやりとり(現金主義=発生主義)なのに対して、仕入が原則買掛購入、売上も売掛販売になるゲームで、「発生主義」による記帳トレーニングにもつながります。その分、リアルな経営に近いわけで、キャッシュや売掛回収(集金)の重要性や在庫の持ち方など、学べることも多いです。

さて、私が開催している研修講座はこのMG・CFMGと、もう一つは脳力開発のセミナー・脳力開発講座です。脳力開発は、土台習慣のチェックと見直しとも言うべき実践研修で、自己点検を通じて足りないところを知り、自らの行動で自己変革を試みることが狙いです。

そこから人生の幸福、あるいは企業の発展を目的として、主体的に行動して進歩発展を自力で実現していくことが目標になります。

人間は普段の生活の中では、僅か2~3%しか「意識的行動」をしていないのだそうです。確かに朝起きて歯を磨き顔を洗うのに、いちいち一つ一つの行動を意識して、例えば歯ブラシは右手に持って左手で歯磨きを○グラム押し出し、などとはいちいち考えてやらないはずです。

その習い性(習慣)が、多くの行動にも反映されていて、本当ならしっかり意識して行動すべきところをやらないで済ませている結果、得られる成果を取り逃がしていることも少なくないのです。

では、もっと意識して行動できないのか。できます、本来できるようになっています。それが生まれ持っている『脳力』であり、もったいないことにその大半を活用していないのが実際なのです。だからこそ生き方、すなわち行動を変えてみませんか。

ちょっとしたことで、実は簡単にできてしまうのです。意識を変えること、考え方の方向を少しだけ変えてみるだけで、大きな成果を得ることができるでしょう。それこそが人生の幸福の実現であり、企業発展の一歩一歩になるのです。

10月からの未来に舵切る脳力開発講座、東京と神戸で毎月1回5ヶ月間開講します。詳細とお申込は、ヴァンガード経営研究所のホームページからどうぞ。
【東京】 http://www.vanken.jp/news/noukaiNews/entry-30.html
【神戸】 http://www.vanken.jp/news/noukaiNews/entry-32.html

「2・6・2の法則」を今一度考える

以前にも書いたことがある「2・6・2の法則」について、もう少し書いてみたいと思います。これはどんな組織においても、「人材」がこの能力構成比に分かれるというものです。

すなわち、2割は優秀で積極的であり仕事の効率も高く成果を上げる。その反対の2割は逆に能力が低く、消極的傾向があり仕事の効率が低く成果も余り上がらない。その間の6割はそのどちらでもなく、力の強い方に引っ張られる傾向があるというのです。

そこで、経営者は上位の2割に属する人材を懸命に集めようとします。採用試験でも成績優秀で、面接にもはきはきと答え、事前研修にも喜んで参加してくる、そういう学生を採用することに務めます。中途採用でも、他社で実績を上げた人材を引き抜いたり、応募者のこれまでの実績を見て決めます。

かつて、あるプロ野球球団が他の球団ではクリーンナップを担うような選手を、金にものを言わせてかき集め、顔ぶれだけ見れば「最強」の軍団をつくりました。しかし、結果はどうなったでしょう、優勝したという話は記憶にありません。

Photo 企業でもそんな人材ばかりを集めているところがあります、ベンチャーではよく見かけます。しかし、それが成功したという話は余り耳にしません。なぜでしょう、簡単なことです。ここでもやはり、ちゃんと「2・6・2の法則」が働いてしまうからです。

あるビジネス評論家の方はこの三層を、「人財・人在・人罪」などと名付けていましたが、下方の2割の方には失礼な話です。決して能力ややる気が低いわけではなく、組織の中で活かされないだけとか、そういう組織に背を向ける性向があるだけかも知れません。

実は私自身、企業組織の中ではおそらく「人罪」といった存在であったと思うわけです。上司には反抗的とはいいませんが、自分が納得できないものに対してはそっぽを向く、いわゆる天邪鬼あるいは一匹狼的な社員でした。

その代わり、自分がこれと思った仕事については、例えそれがかなり困難で面倒なことであっても、全力で取り組んだようです。もっとも、周りを巻き込んでとか利用してといったことは苦手でした。それでいいじゃないか、と開き直っていたようです。

経営者や管理者の中には、このような下方2割の「人罪」を切ってしまおうとされる方が見られます。何しろ扱いにくい社員です、自分の思う通りには動いてくれないばかりか、もしかしたら足を引っ張られそうな気がするのでしょうか。何しろ、せっかく火を点けても燃えようとはしないのですから。

もちろん、「人の火を消して回る」ような悪質な社員は切った方が佳いかも知れません。でもそうでなければ、この人罪も活用してやろうと思った方が佳いですよ。とにかくフツウの人材とは違った発想や行動をやってくれる可能性を秘めているのですから。

それに人罪を切ってしまっても、たとえ上位2割に属するような人財を集めた気になっていても、やっぱりまた「2・6・2の法則」に従って三層に分かれてしまうんですよ。まして小さな会社なら、今いる人材をいかに教育し活用するか、個性を活かす方向をとっていくことが至極当然だと思いますが、いかがでしょう。

脳力開発は人間学であり行動科学です(91)

 少し冷静になって、自分を見つめてみませんか。会社・組織の中で自分が置かれているポジションも、周囲の人たちや組織のルールも、すべてのことは「現状時点での条件」に過ぎないことが分かります。それはあなたにだけ与えられた条件でしょうか。スポーツ、例えばサッカーでも雨の中の試合がありますが、自分(たちのチーム)だけが雨に打たれているわけではありません。相手のチームも、さらには審判もサポーターや観衆も雨という同じ条件下にあるわけです。それを自分だけの不利と嘆きますか。

 その条件が例えば悪条件だとしても、たまたま現在の出発点であって、自分の力で作りかえて新たな条件にすることが、創造的な仕事と言えるでしょう。だから面白いし、「困難を楽Photo しむ」のだと明るく胸を張れることなのです。最初から条件が揃っていて、ただそれに乗っかっているだけであれば、かえって面白くも何ともないのでは? 仕入れた商品を店頭に並べれば、並べただけであっという間に売れていく。売れたことは嬉しいけれど、やりがいや充実感が得られるでしょうか。

 どうやって売ろうかと頭をめぐらし、店頭のPOPを工夫し、チラシを作ったりホームページやブログなどでアピールする。その効果が出て仕入れた商品が売れていく、時にはなかなか売れなくて、さらにアイディアをひねり出して実行する。売れないからと言って、誰かが販促や宣伝をやってくれるだろうと手をこまぬいていても、現状は何も変わっていかず、売れない局面にも変化が起きません。そう、自分が推進のリーダーにならなければ、現状打破には向かわないのです。

長月は新たな気分での遠征からスタートします

月末の怒濤スケジュールを乗り越えて、9月長月がやってきました。台風一過で、朝晩は少し涼しい風を感じられるようになりましたが、日中はまだまだ残暑が厳しいようです。蒸し蒸し感がなくなってきたのはありがたいですが。

T_img_1825 8月末は長岡OA大会、そして毎年恒例の長岡MGと主催セミナーが続いて、さすがに心地よい疲れ感を感じました。でも、皆さんからの温かい言葉の数々や、「とても良かった」という感想文をいただき、今年もやって良かった、ようし来年もやるぞと気持ちが高揚しています。

今年も北は青森県から、南は熊本県までたくさんの方にお越しいただきました。参加者の郵便番号でなかったのは「700」番台だけでした。ありがとうございました。あらためて心より感謝を申し上げます。セミナーや交流会、二次会などで使わせていただいた会場の皆さんにも重ねて感謝です。

月末の3日間で、セミナー関連のお支払い(振込)も全部済ませることができました。「お払いするものはすぐに支払う」ことが実践できましたので、スッキリした気持ちで新しい月に入ることが出来、そして明日からは少し長めの遠征です。

前半は東京、大阪そして神戸に8日間。その間にMGのセミナーを2つやらせていただき、顧問先様のコンサルティングや社員勉強会も3つ、先のお打ち合わせがもう一つと盛りだくさんです。さらにもう一つ、PCの入れ替えも行う予定です。これは新しいことへの挑戦でもあり、気持ちもワクワクです。

心配は今日発生した台風12号ですが、自然のことは人知の及ばぬこと。5日に東京から大阪への移動がありますが、それが無事に乗り切れることを祈るばかりです。さて、また新しい出会いと学びのある遠征になりますように。

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