« 脳力開発は人間学であり行動科学です(88) | トップページ | 日本書紀は天武の正当性を主張してはいない? »

移動平均値をチェックしていますか?

毎月コンスタントな売上・利益のある会社でも、月によってバラツキがあります。俗に「にっぱち」と言いますが、今月8月などはお客様の動きも停滞するのでしょうか。2月の方は、新年商戦と新年度前商戦の狭間ですので、何となくそうかなとも思えます。

実は私のかつての会社は、8月の方は谷間の底のような感じでしたが、2月の方はピークの一歩手前と言ったイメージでした。実際には3月がピークで、そこである8月の売上だけを比べてみますと、何と25倍から30倍という凄まじいものでした。

こんな極端な会社は稀ではありますが、数倍から5倍くらいの振れ幅なら、多くの会社でもあるでしょう。こんな会社でも、月々の固定費(経費)の方はそれほど大きな差がなく、それが故に固定費と言われるわけです。

さて、私の会社ほど極端な季節変動ではなくても、上記のような振れ幅は存在するでしょうから、月次の管理をどのようにしたらよいのか、悩みも多いことでしょう。そこで指標として登場するのが、移動平均(MAV=ムーブ・アベレージ)、あるいは移動平均を12倍した移動年計といわれる数字です。Photo

私の会社では、毎月必ず移動平均あるいは移動年計を試算して、その動きを克明にチェックしていました。もちろん、その数値が常に上方に推移しておればいいのですが、ただそれだけでは足りません。少なくとも2つのMAV数値が必要です。

つまり、「12ヶ月MAV」(A)と「24ヶ月MAV」(B)です。
例えば、先月までの「12ヶ月MAV」は、2015年8月から2016年7月までの数値(売上など)を合計して12で割った数値になります。1ヶ月ずつ前後をずらせて計算するわけです。

「24ヶ月MAV」について言えば、2014年8月から2016年7月までの数値を合計して、こちらは24で割った数値です。この2つの毎月の数値を、グラフ化して比べてみるのです。AとBとの折れ線が並行してゆるやかに上昇していく、これが理想的ですが、実際には時々交差します。概してAの方が変動幅が大きく、Bの方がやや緩やかです。

Aの折れ線がBを上方に追い越す点をゴールデンクロスと呼び、逆にAがBを下方に追い越していく点をデッドクロスと言います。とくに後者には要注意です。デッドクロスを発見したら、すぐにでも手を打たなければなりません。この発見が現状把握です。

その次が原因究明と対策検討です。注意すべきは、いきなり対策すなわち戦術検討に入らぬことです。現状の把握、とりわけ事実をキチンとつかむこと、その事実が起こっている原因(条件ではない)を、正しくつかむことです。次はもちろんアクションですが、アクションを全社に徹底させるためにも、裏付けが欠かせないわけです。

« 脳力開発は人間学であり行動科学です(88) | トップページ | 日本書紀は天武の正当性を主張してはいない? »

小さな会社のマネジメント」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107188/64103634

この記事へのトラックバック一覧です: 移動平均値をチェックしていますか?:

« 脳力開発は人間学であり行動科学です(88) | トップページ | 日本書紀は天武の正当性を主張してはいない? »