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どんな時でも支払いは早うせぇや!

「ウズク」という言葉を聞かれたことはありませんか。「ウズク」は「UZK」と書きます。ちなみには売掛(正確には売上債権)のこと、は在庫のこと、そしては買掛(正確には買入債務)のことです。この3つ、実はキャッシュフローすなわち資金繰りにもろに影響を与える要素です。

そして経営者にとってはこの3つの要素が、直接には会社の懐具合に、間接的には社長の気持ちや胃の調子に相当の影響を与え、まさに「ウズク」のです。しかし逆に言えば、この3つをキチンとコントロールできればさほど疼かないで済むのです。

UとZはやたらと増やさぬことです。減らせればそれに越したことはありませんが、企業の成長期や繁忙期のように売上の上がる時期には増えがちになります。そこで、経営者からは早く集金してくるようにとか、在庫を売り切るようにと指示が飛びます。

しかし、現場の部隊は売れ筋商品を切らすとは何事かと、在庫をしっかり積むように要求します。また売上には熱心ですが、集金には売上に向けるほどの熱意は示さないことが多いようです。とにかく売ればいいんだろうと、売上は確かに上がりますが、つれて売上債権とくに売掛金が増えていきます。高額の集金をしてきたかと思うと、それが手形だったり。

ある1ヶ月ということでこのUZKを捉えますと、必要キャッシュの増し分は、「売上債権の増加分」に「在庫の増加分」をプラスし、そこから「買入債務」の増加分をマイナスして求められます。UU+ZZ-KK=WWという計算式です。このWWが必要キャッシュの増し分になります(W:Working Capital)。

こういうと短絡的な経営者はすぐに、ならば買入債務の支払を可能な限り遅らせようと考えます。確かに計算上はそれが成り立ちますが、現実の経営ではどうでしょうか。自分の会社の売掛は早く回収(集金)しようとするでしょう。買入債務先、つまり仕入先だって同じ思考を持つのは当たり前です。

支払を遅らせる、あるいは長いサイト(期日)の手形を切る、一見有効な手段のように見えますが、そんなことが長続きできるはずはありません。いずれは支払わねばなりませんし、決済しなければいけないものです。ならば、むしろ早めに払ってしまいませんか。

Photo 「出入」と言います。出すのが先なのです。人間の呼吸もそうですね、吐く(呼)のが先で吸うのは後でしょう。深呼吸もまずは肺の末端の空気まで絞り出すと、新鮮な空気が一気に取り込まれて活性化します。支払だって同じことです。

思いきって支払は可能な限り早めにしましょう。もちろん手形を切るなんて言語道断です。故一倉定先生も「手形は悪や」とおっしゃいました。手形の怖さを実務の中で体験した私が言うのですから、間違いありません。

そんなことを言っても「会社が苦しいので」と言われるあなた、そんなに苦しくなったのは実は出し惜しみしてきた体質にある、経営者の資質にあると腹をくくって、銀行から借金してでも買入債務(K)をきれいにしましょう。

そうしたところ、思わぬ取引先から売掛残高全額の振込があったとか、新たなしかも支払条件の良い得意先ができた、あるいは仕入の条件が良くなった、そんな話は山ほどあります。ウソだろうなんて疑う前に、やってみてはいかがですか。
(写真はイメージ)

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