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誰も辞めない会社を目指していく

企業は人なり、とは本当に重い言葉です。その割に、人を「経営資源の一つ」としか考えていない経営者が、余りに多いことを不思議に思います。

確かに経営書には、経営の三資源あるいは三要素として、「ヒト、モノ、カネ」の3つを挙げています。中にはキチンと、ヒトが最も大事な資源であり、残り二つはヒトが使うものと記した本もあります。それにしても、やはりヒト(人)は資源の一つなのでしょうか。

昨今はAI(Artificial Intelligence)、すなわち人工知能が注目されていますが、その内経営の意思決定もAIがやってしまうような時代が来る、そんな予測も浮かんできます。すでAi に何十年も前に、手塚治虫さんがマンガの中でそういう時代を描いています。これなどは、人も経営資源の一つという考え方の、延長線上にあるような気がします。(写真はイメージとしてHPより借用しました)

さてそれはともかくとして、社員がやめない会社と、社員が(よく・頻繁に)やめる会社の2つがあります。ホワイトとかブラックとかそういうことではなく、単純に考えてその2つにハッキリと分けられるということです。あなたの会社はどうなのでしょう。

社員がやめてもすぐに補充ができるというのは、人も資源の1つという根本思考につながるものですが、現実的にそういうことができる時代にはなっていかない事実に、しっかり目をむけていかねばなりません。人の配置転換でしのげる大企業でも、もはやそんな簡単にはいかない時代がやって来ています。

ましてや小さな会社では、社員がもし辞めたら、たちまち誰がその仕事を補っていくのか。いや、辞めなくても病気で倒れたり、精神的な病に出社しなくなったり、あるいはまた出産や子育てという状況が、いつやってくるか分かりません。

かといって、小さな会社では人員の余裕を持つ、などということはほとんどできない相談です。しかし、能力(技能や知識)の余裕、あるいはバッファを持つことは可能かも知れませんね。多能化という言葉もありますが、どうもこれも人は資源という考えに近いのかと思ってしまいます。

会社が仕掛けていくのではなく、社員自身が(もちろん経営者自身も)自ら目指していくのはどうでしょうか。そのための会社の環境、あるいは条件を整備していくことが、経営者の大きな役割です。具体的な手段方法は、それぞれの企業によって異なるでしょう。しかし根本的な考え方は、「社員(とその家族)を大事にする」ことにあります。

お題目ではなく、実際行動で会社を変えていきましょう。誰も辞めない会社にする、これがこれからの大きなキーワードになるはずです。

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