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脳力開発は人間学であり行動科学です(44)

 一人一人の立場が違い、観点が違いますと、判断の評価基準もそれぞれ異なってきます。そこで多くの人たちが共通の判断、つまり一つの戦略・方向性をもって行動するためには、各人が大体において共通した判断基準をもつことが必要になります。共通した基準とは普遍性のある、誰もが納得できる、なるほどその通りだと肯ける基準でなければなりません。Photo そのためには全体的な様相をつかまえて、総合的な観点から共通性がほとんどであるという状況をつくることが求められます。

 つまり一方の側面だけを強調したり、周りに押しつけていてはいつまで経っても納得は得られません。そこでみんなの捉える側面を合わせてみて、そこから何が大事なのかを議論し、その上で総合的な共通認識をつくり出していくというわけです。総合的な共通性は「主流」とも言い換えることができます。どれが主流で普遍性を持っているかという共通認識ができれば、多くの人の共同行動が実現できます。どれが主流かという認識を誤ると、間違った戦略や誤った方向性をとることになり、判断が狂って失敗につながります。

 主流と支流(あるいは枝流)という分け方について、脳力開発の提唱者・城野宏先生は、いつも「浅草の火事」という例を挙げて説明されました。浅草の何番地で火事があったという報道記事は、どういう事実(情報)を表しているのかと質問されるのです。つまりこの報道記事は、その火事に遭った家が焼けたという事実を表していますが、同時に、浅草の何番地以外の浅草の家は、あるいは火事現場以外の東京の家は燃えていなくて安全だという事実も表している、そしてそちらの方が主流だと言うのです。

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