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夜行列車の旅は庶民には遠くなる

1ヶ月後、来月26日のJR各社のダイヤ改正、主として北海道新幹線開業に伴うものですが、団体の企画列車や一部の季節臨時列車を除いて、ついに時刻表から夜行客車列車が消えてしまいます。

Photo 現在走っている夜行の客車列車は、企画列車、季節列車をのぞくと、特急では「カシオペア」(実はこれも週3~4回運行の臨時扱い)と、急行「はまなす」のみです。それも3/21が最後の運転日になってしまいます。「カシオペア」は企画列車として残り、もしかしたら青函トンネルをくぐる可能性も出て来ましたが。

そして旅客列車としての定期運行夜行列車は、「サンライズ瀬戸・出雲」(電車特急)だけになってしまいます。昨年は「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」が廃止され、その際には使用する客車の老朽化が理由とされました。しかし、「カシオペア」に使用されている客車は1999年製のE26系で、内装はやや古くなってきましたが、まだまだ大丈夫です。

一番の問題は青函トンネルで、この区間の電圧が2万Vから2.5万Vに変わり、現在ここを牽引しているJR北海道のED79形機関車が使えなくなるということ。しかし、JR貨物はこの区間を走れるEH800形を製造(20両)しており、実際に春以降「カシオペア」もこれを借りて臨時運行するようです。

私の青春時代、特に60~70年代は夜行列車が全国津々浦々に走り、当時の均一周遊券を活用して乗り鉄の旅を満喫したものでした。特急は高嶺の花でしたが、夜行急行は深夜の乗り継ぎも可能でしたし、普通夜行列車も何本もありました。

それが80年代から徐々に廃止が始まりましたが、その理由は車両の老朽化、新幹線の開業で需要が減った。最近は航空便の充実と格安運賃、高速バスの急増が廃止に拍車をかけています。また、国鉄の分割民営化で複数社に跨がる運転調整が難しい、深夜の要員確保も大変だというのです。

これらは半分本当で、半分ウソです。最大の理由は、お客様の求めるものに合わなくなったことで乗客が減り、そして合理化という美名の下に鉄道側の都合で切り捨ててきたということです。実際、「サンライズ瀬戸・出雲」や数年前に廃止された「あけぼの」や「きたぐに」はサービス内容の違う多様な車両で、けっこう高い乗車率です(でした)。

深夜の要員についても、実際には現在も幹線には多くの貨物列車が走っています。サンライズのような電車を交直両用で製造する、JR貨物から機関車を運転士と共にリースするなど、運転対応も不可能ではないはず。お客様ニーズも、夜行高速バスの隆盛を見ればあるはずです。しかも大量輸送や安全性は、バスをはるかに上回ります。

要は「やる気」ですね、JR各社の。一部の富裕層だけのものにしてほしくないですね、夜行列車・寝台列車の旅を。

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コメント

カシオペアの車両は旧新潟鉄工車両工場(現新潟トランシス)で作られていました。僕が見たのはもう何十年も前のことだったのでしょうか?

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