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箱根駅伝、実はローカル大会なんですね

今年の箱根駅伝(正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走)は、青山学院大学の圧倒的な完全優勝、二連覇で幕を閉じました。一区から一度もトップの座を明け渡さない走り、10区間中6区間が区間賞という走りは見事で、原監督の手腕が名実ともに認められた大会結果と言えるのでしょう。

Img_1571 二位には東洋大学、三位には駒澤大学という下馬評も高かった常連校が入り、ここ数年の箱根のみならず、三大駅伝にはほとんどこの3校が上位に入り、指導者の力量や選手層の厚さを示しているようです。

私も高校時代は駅伝を走っていました。と言っても何しろ50年近く前のこと、それも全国高校駅伝の大阪府予選のレベルで中位校でしたが、顧問監督は箱根駅伝を走られた方(順天堂大学OB)でした。以来、まだ駅伝がポピュラーではなかった時代から、たまにTV放映されるとじっと見入っておりました。

箱根駅伝が、かつてオリンピックのマラソン代表だった金栗四三さんの発案で実現し、大正9年が第1回、その時の参加校はたったの4校だったそうです。世界的に通用する選手を育て輩出するという、大きな目的が掲げられています。実際、箱根駅伝からオリンピックや世界陸上の代表が多く出ています。

ただ、箱根駅伝が実はローカルな大会であり、主催する関東学連所属校以外は参加できないことは余り知られていません。しかし全国の駅伝選手には、ある意味最も大きな大会であり、高校駅伝界の主力選手が関東の大学に流れていることも事実です。

結果として、東高西低のレベル状態がますます顕著になっており、その結果全国大会である出雲駅伝や全日本大学駅伝(伊勢)でも、関東以外の大学が上位に食い込む例は非常に少なくなっています。

また、関東の大学でも箱根駅伝に偏重する余り、金栗翁が目指したトラック長距離界の選手を育てるという目的が、置き忘れられているようにも感じます。マラソンを目指す選手は少なくありませんが、それ以外のトラック競技では選手層が薄く、また世界ではかなり見劣りしています。

さらには、「箱根駅伝燃え尽きシンドローム」なるものがあるとも言われています。いくつかの例が紹介されて、箱根駅伝不要論も出ていますが、どうなのでしょう。反対に現在のマラソン日本最高記録保持者・高岡寿成さんは、箱根とは無縁、マラソン以外でも一時長距離種目の日本記録を次々に塗り替えていました。

これでいいのか!? 関西人としては、箱根駅伝を関東学連以外の大学にも門戸を開くべき(記念大会などでは特別枠参加あり)だと思うが、いかがでしょうか。とはいえ、青学の優勝を心よりお祝いいたします。

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