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8月長岡MG・残席僅か

昨日の夜から「戻り梅雨」とでもいうような天候です。南の暖かい空気と、北の冷たい空気がちょうど新潟県の上でぶつかっているのか、時折り烈しい雨、さらには雷に見舞われています。

来週に入ると1日から長岡まつりが始まり、2日と3日の夜は恒例の大花火大会です。週間予報では、週が明ける頃から夏空が戻ってくるということですが、これまでにも雨に降られた年が一度や二度ではありませんから気がかりです。

もっとも天候のことは気を揉んでみてもどうもしようがありません。花火の3日に夏季セミナーを企画していて、セミナー後参加者(20名)で信濃川河川敷に繰り出します。その際の雨への備えを、いかにするかだけのことですね。まぁ多分大丈夫でしょう。

さて、8月はMGセミナーを2つ開催します。21日の三条MGワンデーセミナーと27-28日の長岡MGです。前者の方はFacebook仲間の主催運営ですので、私は道具を揃えて体を運ぶだけなのですが、長岡MGの方は準備から運営まで全部やらなければなりません。

こちらはスタートが1991年の夏、以来年2回開催の年もありましたので今年でちょうど20年、27回目の開催になります。毎年、MGの開発者である西順一郎先生をお招きしています。

今回も早めからエントリーをいただいて、今日現在で確定参加者は私を含めて30名(5卓)に達しました。3年前から最大6卓ということにしましたので、残席が5名になっています。月末の東京でのセミナーなどで最終の呼びかけをしますので、それで満席になりそうです。

東北から九州まで各地から集まっていただけますので、異業種情報交流もさらに盛り上がることでしょう。準備段階で当初からの予定変更も出ましたが、せっかくお越しいただく方に楽しんで、そして学びを深めていただけるようしっかり務めていきましょう。

まずは、参加の皆さんへの「確認書」送付を間違いなく。

【税務会計にはなくてMQ会計にあるもの(その1)】

中国で、高速鉄道の衝突(追突)事故が発生しました。日本では1964年の開通以来、新幹線では鉄道側に責任のある死亡事故は一度も発生していません。それだけ優れたシステムであるということは、大いに誇るべきことです。

それに比べて中国の「高鉄」の歴史は僅かに3年、日本の新幹線、フランスのTGV、ドイツのインターシティなど各国の最新技術を導入して造られていますが、何だか『安全』に対する根本思想が彼我では違うということを、まざまざと見せつけられています。

私も鉄道ファンの端くれで、それなりに鉄道技術の知識を持ち合わせているわけですが、それにしても事故からたった40時間足らずで、現場の「片付け」が終わったら運転を再開するという事実には、とっても驚かされました。

日本だったら、最低でも1~2週間、あるいは数週間は事故原因の解明で運転は休止、それから現場の完全復旧を行って運転再開は1ヶ月から2ヶ月先というのが、常識的な考えでしょう。お国が違うというのか、やはり安全意識の差なのでしょうか。

その安全意識ですが、かつて強風で特急が脱線転覆した事故はまだ記憶に新しいわけですが、その後JRでは強風への安全確認が厳しくなりました。その「おかげ」で先週木曜日に、新潟から秋田に向かう特急電車が途中駅で運休になるというハプニングがありました。

事故があった同じ羽越本線、しかも同じ車両(モハ485系3000番台6両編成)でした。結局新潟県の中条駅から山形県の酒田駅までは代行バスで送られ、そこから先も代行バスの予定でしたが、たまたま秋田行きの普通電車に間に合ってそれに乗って目的地に向かいました。

結果としては当初の予定から4時間遅れで着くことができましたが、この例なども安全に対する彼我の意識の違いなのか、と考えさせられたところです。

さて、本日は宇野Proさんのマトリックス通信をお届けします。
http://archive.mag2.com/0000158409/index.html

これなどは、さしずめ通常の企業が税理士さんにお願いしている税務会計と、私たちが西研MGを通じて学んでいる戦略的なMQ会計との差。ある意味では経営に対する意識の差、を的確についている内容ではないかと思います。ご一読下さい。

充実の7月最終週

早いもので7月も最終週、台風迷走の先週後半から朝晩が涼しくなり、寝苦しさからは少し解放された感じです。もっとも、まだまだ蒸し暑さはつづくとのことですので油断は大敵です。

さて、そんな先週の金曜日(22日)は横手市(秋田県)で脳力開発セミナーでした。地元の(有)中央市場さんの新入社員研修としてワンデーセミナーを採用いただき、そこにMG仲間たちが参加して23名での開催になりました。

仲間たちは、遠くは九州・福岡から、他の方々も地元をはじめ神戸や東京からの参加でした。 メインは新人さんたちですが、内容をそこに特化するわけにはいかないので、グループセッションだけ新人グループをつくりました。

その分キチンと大事なポイントが新人さんたちに伝わるかどうか気に懸かりましたが、結果は上々だったようです。単なる仕事の効率アップといった部分にとらわれるのではなく、仕事への姿勢や自分自身の生き方までキチンと(自分な りに)理解されたようでした。

これからじっくりと感想文を読ませていただくのが、とっても楽しみです。

さて、8月は広島での脳力開発セミナー(8/6-7)、神戸でのワンデーセミナーと続くほかに、月の後半8/21には三条のMGワンデーセミナー、西順一郎先生をお招きする長岡MG(8/27-28)を開催します。

その他、8/3にはMUG新潟夏季セミナーで、Facebookのお話をさせていただきますので、その準備も今週中にやってしまわなければ。充実の1週間になりそうです。

在庫は滞留し不良化する(1)

今日は猛烈に暑い日です。東海や関東では台風の影響で雨風が大変なようですが、左回りの熱風が山越えして吹き付ける越後新潟はフェーン現象で気温がうなぎ上りです。昼のニュースで既に36度を超えているところが多いようで、さすがに今日はクーラーを点けました。

さ て企業のキャッシュフローに大きな影響を与えるのは、売上債権と在庫、そして買掛(仕入)債務の三つです。前2者は必要キャッシュを増 やす方に働き、最後の1つは逆に減らす方に作用します。それぞれの頭文字(U/Z/K)を取ると次のように表されます。

  W=U+Z-K   ※W=Working Cash 必要資金(キャッシュ)のこと

この辺りの詳細についてはまた項を改めて書こうと思っていますが、いずれにしてもこの3つの要素をしっかりコントロールすることが大事なことを、まず頭に入れておいて下さい。

さて、今日は在庫です。在庫も、製造業と流通・小売業とではとらえどころが若干異なります。また、サービス業では在庫のない商売も存在します。例えば私のような経営コンサルタントは、言ってみれば「在庫ゼロ」の業種業態です。

流通・小売業における在庫は、そのほとんどが製品(商品)在庫です。店頭に並んでいる商品はもちろん、バックヤード(倉庫)に多くの商品が蓄えられています。製造業では、製品(完成品)の他に、材料(主材料と副資材)在庫、中間品(仕掛品)在庫が加わります。

私は会社のコンサルティングをお願いされた時には、必ず倉庫とトイレを見ます。トイレの話は今日の主題ではないので省略しますが、敢えて言えば「トイレが汚い会社」は願い下げです。

さて倉庫ですが、整理整頓されているかはもちろんですが、ホコリを被っているかどうかや包装などが古くなっていないかも注意して見ます。そして必ず奥の奥まで見せていただきます。なぜなら、その辺りに滞留在庫が置かれているケースが多いからです。

在庫を管理する担当者の気持ちとしても、あるいは仕入・販売の担当者としても、よく動く商品は手前の管理しやすく出荷にも便利な手前側、通路側などに置きたいものです。反対に動かないもの、古くなってきたものはどうしても後方に下げてしまいがちになります。

後方に下げることによってますます目に付きにくくなり、やがては滞留してしまいます。根が生えて動かなくなると言うとさらに分かりやすいでしょう。そう なってしまった商品は、帳簿上は「お金」と同等の価値を与えられていますが、もう金輪際「お金に変わる」ことがなくなります。

そうなってしまった滞留商品を「不良在庫」と呼ぶのです。繰り返しになりますが、不良在庫もちゃんと金額でその価値を表され、BS(貸借対照表)の左側に載り続けることを忘れてはなりません。

第1回CFMG東京勉強会

先週16日に、キャッシュフロー(CF)MG勉強会を東京で開催しました。通常のMGの経営シミュレーション(ゲーム)はすべてが現金決済ですが、CFMGはこれに売掛(売上)と買掛(仕入)を加味するものです。

この2つの要素を加えるだけで何が学べるか、私自身は20年近く前に当時企画されたCFMGを受講したことが数回ありますが、今回参加された方々はもちろん初の体験です。最初はさすがに戸惑いもあったようですが、そこはMGの体験期数の多い方の集まり、意思決定もだんだんとスムースに進められたようです。

もっとも、それでも中間の仕入(買掛)決済でお金が足りない事態になったり、期末資金の読みが違っていたりということもあったようです。セミナー後の感想の中では、非常に面白かった、あるいは要素が1つ加わるだけでまた違った難しさがある、という意見が出ておりました。

また、通常のMGセミナーの中では時間が取れなくてなかなか使えないシート、第6表(キャッシュフロー計算書)も「間接法」の方をキチンと 使ってみることで、簡易表の中身への理解も深めていただけました。

総じて、これからも機会を作って勉強したいと言うことが語られました。企業経営には利益管理だけでなく、資金管理も重要な要素であることをキチッと分かっていただけたようです。

今回のゲームルールはまだ試験的な部分もあり、次回にはまた少し改良を加えて、より学びやすい形を整えていきます。いずれにしても、キャッシュフローが企業の血液だということを体得していただくのには、MGそしてCFMGの学びが効果有りということを実感しました。

次のCFMG勉強会開催予定は10月(10/3)の神戸ですが、今後各地で少人数の勉強会を企画開催していきたいものです。

不良化する流動資産

さて、いよいよBS(貸借対照表)の中身についてです。BSというのはバランスシートの略ですが、これはご承知のように左右が同じ金額になるというところからきています。正確に言うと、同じ金額になるようあるところを調整するのです。

そのことはまた後にして、貸借対照表というと何ともいかめしい名前で、会計を学ぼうとするとこの名前だけで虫酸が走る人もいるようです。簡単に言いますと、ある時点での会社の資産つまり財産がどのくらいあるか、その資産をどういうお金で賄っているのかを表した表のことです。

ですから「残り表」という別名があって、こちらの方が貸借対照表と言われるよりはずっと分かりやすいのではないでしょうか。また「ある時点」と申し上げましたが、これはどの時点でも、例えば今日という時点での残り表も作れます。決算書では、決算期末日を基準にしています。

左側が資産です。その多くが目に見えるもので、例えば現金や預金、商品をはじめとする在庫、土地建物、機械や備品、車などの運搬具などが代表です。その他、売掛金や受取手形などの売掛債権、貸付金、仮払金、前払金、目には見えない権利的な財産など多岐に亘っています。

目に見えるものですから、本来管理がしやすいものです。在庫品、細かく言えば材料在庫、工場などにおける仕掛品在庫、そして商品在庫、販促品などの貯蔵品在庫なるもがあります。これらはそれぞれの倉庫や棚、店頭などに、キチンと整理しておかれているはずです。

また売掛金や受取手形なども、昔は台帳(売掛帳や手形帳)、今はコンピュータで日々の残高や手形期日が管理されているはずです。割引や取立に回った手形も、キチンと目に見える形になっているはずです。

ところで、こういった現預金や売掛債権、在庫などは流動資産と呼ばれています。資産全体が本来現金化できるものですが、流動資産は「すぐにも現金化が可能」ということが前提になっています。

ところが実際には、すぐには現金にならない流動資産が存在します。在庫で言えば「売り物にならない」在庫品です。言葉を換えると『腐った商品』なのですが、別名不良在庫とも言います。流行遅れで売れる見込のないもの、傷物、文字通り腐ったものなど様々です。

在庫だけでなく売掛金にも、不良売掛金すなわち集金に行ってもなかなか払ってくれない金額が存在します。お互いの帳面に差異があって、こちらの方が売掛が多く、先方が(買掛が)少ないとその差異は払ってくれません。その分がこちら側からすると不良売掛金になります。

手形が期日が来ても現金化されない、これを不渡り手形と言います。前日までは「お金」と同等の価値がありましたが、不渡りになれば単なる紙切れです。不良手形と言っても良いでしょう。その他、不良貸付金、不良仮払金などなど。

そう、流動資産は油断をするとどんどん不良化していくのです。不良化した資産は99%現金化されない、と考えておく方が良いでしょう。そういったものがBSの左側に溜まっていくとどうなるのでしょうか。左右はイコールですから、右にもまた「何か」が増えていくのです。

そうです、その分負債すなわち「借金」が増えるか、もしくは実体を伴わない(単なる計算上の)「利益」が増えるのです。

決算書のBSは『パンの耳』

標題の「BSは『パンの耳』」という言葉は、私が1987年から MG(MQ戦略ゲーム)を学び始めてしばらく経った頃に、MGの先輩の方から聞いたものです。

通常会社の良し悪しを判断する時には、業績が良いか悪いか、すなわち利益(多くの場合は経常利益を見ます)が出ているかいないか、多いか少ないかを見て決めます。世間にありがちな売上の多寡で判断することは、ハッキリいえば意味がありません。

MGの開発者・西順一郎さんがその著書などでおっしゃっているように、「売上高は役に立たない」わけですので、同業種間での背比べとしては意味があっても、それ以上のものではありません。中には、会社史上最高売上高を達成した翌年に倒産した、そういう会社の例も少なくないのですから。

さて、では経常利益という業績は決算書のどこに書いてあるのでしょうか。言うまでもなく、それは損益計算書(PL)の中に明記してあります。PL上の5つの利益、売上総利益(粗利益)、営業利益、経常利益、税引前当期利益、そして当期利益(次期繰越利益)の内でも最重要な科目です。

また、損益計算書はその会社の(原則として)1年間の経営活動をグロスの数字で表しています。ですから損益計算書は、企業の経営活動を「正確に」表していなければなりません。ですが、この正確にというところにはいくつもの問題点が隠れていることがあります。時にはウソも。

有り体に言ってしまうと、PLは計算上の数字を並べたものに過ぎません。計算結果を書いてあるだけで、確かに表面的な判断はできるでしょうが、恣意的に操作することも可能なのです。

よってPLは食パンで言えば、フワフワとした中身だということができます。小さい子供たちだと、パンの耳を捨ててフワフワしたところだけを食べてしまうかも知れません。サンドウィッチをつくる時には、たいていは耳を切り落としてしまいます。

しかしこの耳にこそ、ホントのパンの美味しさが潜んでいるのです。企業経営の美味しいところも実はこのパンの耳、すなわち貸借対照表(BS)の中にあると言って差し支えありません。その会社の良し悪しはBSにすべて表されている、と言っても過言ではないでしょう。

ところが、このBSが読めない、理解できない企業経営者や経営幹部がいかに多いことか。それでは、せっかくの美味しいパンの耳を捨ててしまっているようなものです。企業の真実がBSの中には書き込まれているのに、それを見逃していてはいけませんね。

というわけで、次回からはBSのことをもう少し掘り下げて書いてみることにいたしましょう。

棚卸しを合わせる意味

今日は東北地方も梅雨明けし、(梅雨のない)北海道を除いてオール日本が真夏に突入したようです。ここ越後長岡も昼前で気温は32度を超え、今日の予想は35度の猛暑日です。

現役(ローカル会社の社長)の頃は、6月末が決算でしたので、この時期は費用などの振り替え処理、帳簿の最終チェックや棚卸し、そして残高確認が終わっていよいよ本決算に取りかかろうかという時期でした。

棚卸しを含めた残高の確認は、決算期でも最も重要な仕事です。私の会社は衣料品を扱っておりましたので、数は比較的数えやすいのですが、それでも1つのアイテムにサイズがたくさんあって、サイズごとに整理して数える作業はけっこう骨が折れました。

期中に正しく入出荷がなされ、商品の動きと同時に正しく記帳処理がなされていれば、本来棚卸しの誤差、つまり帳簿(コンピュータ)上の在庫数と実地棚卸し在庫数との誤差はないはずです。

年間に余り動かないものや、動いても一時期に集中してしか動かない商品は、この誤差が比較的ないか微々たるものなのですが 、日々少なからず動く商品についてはどうしても誤差が発生してしまいます。チェックミスや記帳ミスが主たる原因なのですが。

いずれにしても誤差は合わさなければなりません。基本は現物の数に合わせるわけですが、たいていは現物が少なく、帳簿から引き算をすることになります。そ して在庫を引き算をすると、その分利益(売上総利益=粗利益以下の諸利益)が減ることになります。

せっかく出た利益を、在庫の誤差故に落としてしまうというのはもったいない話です。当然ですが、棚卸しのやり直しを行って差異をできるだけ詰めていきます。数え間違いや、サイズの間違いでの入り繰りでかなりの誤差が詰まってきますが、それでもゼロにはなりません。

マイナス誤差なら上記のように利益マイナスになりますが、それが余りに大きいとその原因追求が不可欠になります。仕入時の検品ミス(つまりメーカーミス)なのか、データの打ち込みミスなのか、あるいは出荷時の間違いなのかなど、原因を明らかにしておかねばなりませんし、対策も講じる必要があります。

さらに時には税務調査で指摘を受けることもあるでしょう。在庫が合わないことで利益が減じれば、その分払い税金も減るわけなので、税務署も突っ込みどころです。

棚卸しの正確さは、その企業の体質とも言えます。ルーズな企業体質の会社は、大きな棚卸し誤差が発生していることが多いともいえます。倉庫はもちろん事務所や個人の机の周辺が乱雑な会社は、在庫の管理もかなりいい加減です。

理想は毎日棚卸し、業種業態で状況は違いますが、週に一度とか月に一度はキチンと合わせておきたいものです。全商品といかないまでも主要商品はそのようにすべきです。それがまた、次回お話しする不良在庫を防ぐ最良の方法でもあるからです。

利益感度分析を行入で学ぶ

昨日梅雨明けしたと思ったら、今日は早朝からうだるような暑さでした。昼間は家におらず窓を締め切っていたせいか、部屋の暑さが半端ではありません。さすがに先ほどから、今季初めてエアコンのスイッチを入れました。

一気に冷やしたら、その後は高めに温度設定をして扇風機と併用です。できるだけ節電には心掛けますが、ムリをする必要はないでしょうね。 明日は夕立があるようだ、それで少し暑さがゆるまってくれればいいのだけれど。

さて、そんな昨日は柏崎市商工会議所青年部の「経営フォーラム21」で、ワンデーMGを開催していただきました。ゲームの参加者は10名、半数以上はMG初体験者(女性1名)でした。

朝9時のスタートと通常より早めにしていただきましたが、第1期の経営シミュレーションと講義・演習にしっかり時間をとることができました。その分ゲームは3期までできましたが、決算は全員が終わることができませんでした。

決算を途中で切り上げてでも、まとめの講義として「利益感度分析」をキチッと伝えたかったのです。なぜなら、最も経営現場や営業(販売)現場に導入して、効果を出すことが可能だからです。事実、私自身も自社の再建にこの手法を大いに活用しました。

参加された皆さんが、社長あるいは後継者や店長と言った立場でしたので、学ぶ感度も高かったかなと思います。もちろん、それもMGというゲームを通じて体感的に重要点を感じる(行入)ことができるから学べるのです。単に講義だけ、つまり理入だけでは「良いことを聞いた」で終わってしまいます。

初心者が多いとインストも大変ですが、鉛筆の動きが止まった瞬間を見逃さずにフォローして上げれば、そのまま停滞することは防げます。ただ、そこで教えすぎてはいけない、なんとか自力で鉛筆が動き出すようにもっていくのがポイントです。

おかげさまで、終了後の交流会には殆どの方が参加をされ、「ぜひまたやりたい」といった声もたくさんいただきました。 その前向きな熱気が冷めないうちに、さらに一段のフォローをしていくことにいたしましょう。

農業経営についての講演

中四国や近畿から東海地方は梅雨明けしたようです。平年よりもかなり早いということですが、節電の夏に厳しい猛暑にならなければいいのですが。

越後長岡は夜半の雨が夜明け頃にはやみ、次第に晴れ間が広がると共に気温はうなぎ上り、30度を突破して真夏日になっていますが、梅雨明けはまだ少し先になるようです。

我が家はマンションのちょうど中層階、7階に位置しているのですが、西日さえ遮っておけば今のところは昼間でもエアコンは不要です。窓を開けて風を入れたり、時々扇風機を回していますが、それでしのげています。

さて、昨日は柏崎市で地域農業再生の研修会があり、農業経営者の皆さんに講演をさせていただきました。農業経営者も、いわゆる農業法人として共同事業にされていたり、株式会社や有限会社としておられたりと様々です。

農業経営も収支安定の為には大規模化や機械化が不可欠であり、そうなると従来の家業や家族経営から脱皮して、企業として永続発展を目指さねばなりません。 同時に一般企業並みに社員を雇用し、また人材を育てるという使命を担うことになります。

そこで『長寿企業』を取り上げ、長寿である所以は奈辺にあるのかをお話しさせていただきました。

ところで、農業という業種での『長寿企業』は余り見当たりません。これは決して、農業が寿命の短い業種業態であるということでありません。それどころか、 先祖代々農家で200年、300年とつづいている家も少なくありません。企業としての農業経営『長寿企業』:がないというだけです。

それと講演の資料準備をして気付いたのですが、農業という「産業」の規模の小ささです。2008年の統計によると農業生産高は8.5兆円くらいですが、こ れはトヨタ自動車単体の売上高(9兆円余)にも足りない数字です。就業人口は300万人を割ったくらい。

これを見るだけで、農業経営の難しさや将来的な課題の多いことが伺われます。その意味では、零細企業の多い製造業や、規模の小さな小売業とも共通した問題点があるようです。また、農業経営者自身も、経営の基礎的なことを大いに学ぶべきでしょう。

確かにいかに収量を増やすか、どういう栽培方法を行うかなど技術的なことも必要不可欠ですが、それだけでは永続発展は望めません。数字にも強くなる、また人の心が分かる、そういう面も必要だということを感じていただければと念じて講演させていただきました。

【会計における売上原価の正体】

今日7月7日は七夕、西日本の大雨がだんだんと東に北へと迫ってきているようです。いずれにしても今は明るい曇り空の越後長岡も今夜は雨模様、天の川も織姫、彦星も見えそうもありません。もっとも、こちらの七夕は月遅れでやるところが多いようですが。

それでも街中にはあちこちに竹笹が立てかけられ、七夕飾りや願い事の短冊がぶら下がっています。行きつけのスーパーにも大きな笹があって、子供たちが一所懸命短冊を書き込んでいました。

そんな中に、ふと「会社が儲かりますように」というのがありました。あれは、社長でしょうか、それとも奥様か子供さんが書いたのでしょう か。

さて、本日は宇野Proさんのマトリックス通信をお届けします。
http://archive.mag2.com/0000158409/index.html

お読みいただけると分かるのですが、冒頭に次のような問題が掲載されています。

 問)決算で実地棚卸をしました。その際、合計金額を誤って
   100万円多く計算してしまいました。
   本来正しく計算されるべき利益よりも

     1.増える
     2.減る
     3.変わらない

   さて答えは何番でしょうか。
答がお分かりでしょうか? マトリックス通信にはもちろん宇野さんからの回答も掲載してありますが、まずは山勘でもいいから何番か選んでみて下さい。
ちなみに正解は1番です。「えっ!?」と思われた方は、ぜひMGを学んでみませんか。MGを開発された西先生の長岡MGを8/27-28に長岡で開催します。
http://www2.atpages.jp/vanken/PDF11/201108nagaokamg.pdf
2日間はなかなか・・・という方には、その前週8/21の三条MGワンデーセミナーをお勧めします。時間に余裕のある方は両方受講して下さい、眼からウロコですよ。
http://www2.atpages.jp/vanken/PDF11/201108sanjo-mg.pdf

松本龍辞任劇に思う

あきれて、開いた口が塞がらなかった。松本龍復興担当大臣が辞任に追い込まれたことだ。

開いた口が塞がらなかったのは、彼の発言に対してではない。鬼の首でも取ったように報道するマスコミと、それに無批判に(少なくとも私にはそのように見えた)追随している多くの日本人に対してだ。

無論、松本大臣(いやもう元大臣だな)の物言いは、決して褒められたものではない。余りに無神経だと評価されたら、それはその通りだろう、そのことを否定はしない。私とて、もしその現場にいたら顔をしかめたに違いない。無論私なら、ああいう物言いはしないだろうし。

今回の報道の最初から、私の周囲の方々も大方は松本元大臣に批判的だった。あのものの言い方はなんだ、もっと違う言い方があるだろう、上から目線で被災者の気持ちを分かっていない、等々。当初は少し反論を試みたのだが、途中で諦めた、こちらまで逆襲されそうだったから。

それでふと思い出したのは、「自身は天罰」と言った石原都知事だ。あの時にもマスコミ論調は大方が批判的、掲載される記事やブログも多くが「とんでもない発言だ」というものだった。

情報は3つある、脳力開発セミナーでは必ず『情報』についてこのように解説する。

詳細は割愛するが、3つの情報、甲情報・乙情報・丙情報の内、戦略策定や情勢判断に使って良いのは甲と乙。そしてマスコミ情報は、その殆どが使ってはいけない丙情報だ。

そんなことはない、TVも新聞も事実を伝えている、とくにTV映像などはと反論されることだろう。 その通りである、少なくともその場面については事実、真実なのだろう。

しかし、前後はどうなのだろう、あるいは映像として放映されなかった部分はどうだったのだろう。石原発言もそうだった、前後を正確に眺めてみれば、(確かに言葉問題だったが)一方的に攻められるべき内容ではないことが分かったはずだ。

マスコミは、場面を切り取って「目立つ」部分だけを取り上げる。もちろん今回のこともそうだった。例えば被災地の人の声や、町の人の声にも「発言に否定的でない」ものもあったはずだが、それはほとんどカットされたのだろう。だから全部が「松本ではダメだ」になってしまった。

肝心なこと(つまり戦略)は被災地復興を遅らせてはならない、むしろどんどん加速すべきだということなのだが、そこのところに触れるマスコミの論調は「松本が原因で遅れる」だ。程度が低いというほかない。

巻き戻しはできないが、せめて復興の遅れが出ないように全力を尽くして欲しいものだ。

石田三成の嫡子は天寿を全うした

『歴史』というと、多くの方は中学や高校時代の、試験のために年号や人名を一所懸命覚えたことを思い出すことでしょう。例えば「いいくに (1192年)つくろう鎌倉幕府」の類ですね。これによって、歴史嫌いになったケースも少なくないのでしょう。

私は小さい頃から、いわゆる有名人の伝記を読むことが好きだったこともあって、歴史はキライではなかったようです。それでも年号や人名、事件名を覚えることが歴史(の学び)だと思っていたようです。

それが変わったのは高校3年生の時でした。たまたまクラス担任のF先生が日本史の先生で、歴史とはどういうものなのかを教えて下さってからでした。歴史 (の出来事)は、人間の行動の結果なのだ、ということ、だから歴史はつながっているし、同じことが繰り返されてもいるのだと。

そのことが現在やっている脳力開発セミナーでの、まとめの「歴史講話」につながっています。歴史の人物の行動に、脳力発揮のヒントや戦略思考・行動のポイントを学べるいうことです。

ところで、普段私たちが本当のことだと思っている歴史に、けっこう間違いやウソが混じっていることをご存じでしょうか。例に挙げた、源頼朝が鎌倉幕府を開いたのは1192年だということも、ウソだとはいいませんが、いくつかの説の中の一つに過ぎません。

有名なところでは、豊臣秀吉が少年時代つまり日吉丸時代に各地を放浪し、矢作橋の上で野宿をしていて野武士の親分・蜂須賀小六と出会ったという話。これは完全にでたらめです。なぜなら当時の矢作川には橋がなかったし、小六は三河方面では活動していない。

時の権力者によって、あるいはそれにおもねる著者によって、歴史がねじ曲げられるというのはこれは古今東西どこにでもあることのようです。

極端な例では徳川家康と石田三成。家康は東照大権現と称する神様ですし、かたや三成はその神様に反抗した逆賊、つまり悪者の扱いです。しかし、この三成を正しく評価し「武士の鑑」と讃えたのは、誰あろう家康の孫である徳川光圀すなわち水戸黄門様でした。

三成は確かに家康に対抗し敗れたために、その責めを負って京都三条河原で斬首されます。一族郎党も、そのほとんどは立てこもった近江の佐和山城にて玉砕します。ところが、嫡男(石田隼人正重家)は江戸前期を生きて天寿を全うするのです、享年は104歳とも。

この史実をもってしても、いくら日本人は中国のように「根絶やし」思想がないといっても、不思議なことだと思われませんか。大阪夏の陣の後、豊臣秀頼の息子(国松)は斬首されますが、娘は尼(天秀尼)となって命を長らえます。

「女だから許された」では、重家のことが説明できません。もちろん彼も僧籍には入りましたが。この辺りの歴史の裏にある「人の心」を考えながら、歴史を見つめ直すと面白いものです。

脳力開発・広島セミナー8月

脳力開発セミナーは、故城野宏先生の思想と科学(脳力開発・情勢判断学)をベースとし、ヴァンガード経営研究所が、うっかり行動力がアップしてしまうセミナーと してプログラム化しました。今年も全国各地で開催しています。

広島セミナーは<西研MGを学ぶ会>様のご協力で昨年からスタート し、今年が2回目です。2日間、じっくりと「精神的姿勢」のポイン トや「戦略と戦術」について、自己点検と演習等を通じて学ばれませんか。

  ・とき   8月6日(土)7日(日) 両日とも9:30スタート、 17:00終了
  ・ところ  RCC文化センター (広島市中区橋本町 5-11)
  ・講師   ヴァンガード経営研究所代表・板東秀行
  ・受講料 2万円/他にテキスト代 1000円

詳しいご案内はこちらからどうぞ。
http://www2.atpages.jp/vanken/PDF11/201108hiroshimank.pdf
お申込は下記ホームページから、または案内チラシの申込書をFAX下さい。
http://www2.atpages.jp/vanken/index

「一度では分からない」のがMG研修

7月1日、今日から2011年の下半期がスタートしました。梅雨空がこの先もまだまだつづきそうですが、今日は時折り日が射して明るい空です。下半期もそんな明るさが広がるような半年に、ぜひして参りましょう。

さて、今月は7日の講演会から仕事が始まりますが、下半期セミナーの最初は9日に開催される、柏崎商工会議所青年部メンバーのワンデーMGです。これまでも「戦略会計」や「利益感度」の勉強会を何度か担当させていただきましたが、今回は青年部としては初MGセミナーです。

参加予定者は11名、そのほとんどが今回初めてのMG体験になるようです。初MGで1日(3期)はけっこうキツイ体験になるかと思いますが、それがまた次のステップにつながるようにしていくのが、「インストの醍醐味」ですね。

全国的にも、会議所の青年部や青年会議所(JC)の若手経営者・後継者が、MGを学ばれる例は少なくありません。メンバーの多くが2世あるいは3世という方が多く、実務ではまだ利益管理や資金管理に直接関わっていない立場が半数以上です。

しかし、遅かれ早かれ経営トップの立場として企業を総括し、利益管理や資金管理が分からないでは済まされない役割を担います。ですから、若い内に実践的な企業会計を継続して学び、イザという時に慌てないことが求められます。

MGはその学びの、最も有効な手段です。何より、一人で仕入から販売そして決算までを行い、経営計画を立てて実際の経営活動に当たるというのが、MGの学びですから。

大事なことは「一度では分からない」ということです。現実の経営も、一朝一夕に分かる・できるというものではないように、MGの学びも繰り返しの中で少しずつ身に付いていくものです。頭で分かる理入ではなく、MGは体験で分かる行入だからです。

MG未体験の経営者、後継者の皆さん、ぜひ機会を作ってMGを体験して見て下さい。

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