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キャッシュフローを学びませんか

西研のMGセミナーでは、通常4つの用紙を使います。

第1表は「資金繰り表」(現金出納帳)で、言うなれば企業の家計簿といったところです。MGは現金主義の記帳なので、けっこうこの記帳が忙しいわけです。

第2表と第3表は一体になっていて、前者が「転がし決算表」そして後者が「財務諸表」です。通常は全部原価計算による第1期(初年度)の決算に用い、後ほど行う直接原価計算による決算との比較を行います。

第4表はテキストを兼ねていて、戦略MQ会計や経営計画、そして利益感度分析などの講義と学習に用いられています。第5表は「マトリックス決算表」で、第1期の2つめの決算から最終第5期までこれを用い、直接原価計算で決算を行います。

ところで以上4つの他に、第6表というものが用意されています。これは時間の関係もあって、通常のMGセミナーではほとんど用いられていませんが、 「キャッシュフロー計算表」として資金管理会計の理解には大変有効です。

キャッシュフロー決算書は上場企業には義務づけられていますが、中小企業でも税理士さんから届く資料の中には含まれていることが多いはずです。もっとも、それが何を意味し、企業経営にどう活かすかはほとんど説明されていないでしょう。

『勘定合って銭足らず』という言葉がありますが、損益計算書では利益が出ているのに、お金が足りないということがよく見られます。決算末の2ヶ月以内に利益の出た企業は税金を納めますが、その資金が足りなくて銀行借入をするという事例はよく見られます。

5/7の「えちごMGワンデー」セミナーでは、この第6表を使ってキャッシュフロー(CF)そして資金管理について、キチンと学んでいただく予定です。 会計の初心者にも分かりやすく楽しく学べるのが、MGセミナーのキーポイント。

ご参加をお待ちしています。ご案内は下記のURLからどうぞ(PDFデータ)。
http://www2.atpages.jp/vanken/PDF11/201105echigomg.pdf

入社式そして新人研修

3月も残すところ1日になり、あさっては新年度あるいは新学期を迎えます。4月1日に入社式を行う企業も多いことでしょう。大震災の影響で自粛ムードはありますが、入社式は社会人としての門出、華々しい必要はありませんが、キチンと「式」を行ってほしいものです。

私は学校を出て最初の会社での入社式、そして二度目の会社の入社式を体験しましたが、どちらの時にも厳粛な気持ちになったものでした。二度目は途中入社でしたが、4/1入社でしたので新入社員の中に加えていただいたのでした。

「式」のあとは新人研修です。いきなり先輩たちの中に入って、OJTをスタートするところもありますが、せめて1日できれば数日は研修に充ててほしいものです。大企業などでは、1ヶ月から数ヶ月を研修に充てるところもあるようですが。

研修にはお金がかかるから・・・そうですよね、すべてを専門の講師にお願いすれば当然にそうなります。しかし、新人研修のカリキュラムの多くは社長を始め、社内のメンバーでやっていきましょう。

まず、企業理念や企業の歴史は社長がじっくりと聞かせてあげて下さい。うまくしゃべる必要はありません、ご自分の言葉で伝えれば良いのです。企業理念や行動指針、あるいは会社の目指すものなどは印刷物として渡すのがベターです。

このあとは、「あいさつ、返事」などの基本動作訓練です。最近の新人たちは、大変残念なことですが、学校や家庭でこの生活基本を余り学んでいません。ここは、決して妥協をしないことが大切です。 「良い、悪い」を徹底的に体得させましょう。

小企業でも、ここまでは最低限やってほしいところです。このあとは、業種業態によって様々なプログラムを工夫し、仕事の基本を頭に体にたたき込む研修を展開します。これをできるだけ先輩社員がやる、そうすれば彼らのレベルアップにもつながります。

もちろん、私たち社員研修のプロの力も、活用できるところがあればぜひ活用して下さい。第三者の目から見て、立場を変えた教育も意味のあるものですから。 また、実務にプラスになるカリキュラムを選んで実施するのも、新人の内にこそやるべきことがあります。

そのあたりは、私たちプロにご相談下さい。とまぁ、今日は少々手前味噌なPR話になってしまいました。お付き合いいただき、ありがとうございました

人づくりは促成ではできない

3月も下旬というのに朝などは底冷えを感じた大阪です。昨春は同じ時期にもう咲き始めていた桜も、今年はまだ硬いつぼみのままだったりしています。皆さまのところではいかがでしょう。

それにしても花粉の飛散がすごいですねぇ。例年ならそれほど影響を受けない私も、今春はバッチリ症状が現れていますし、とにかく一歩外に出るともう「飛んでる!」って肌身に感じるくらいです。それでも大阪4日目で、少し慣れてきたかなと。

さて、この土日は脳力開発セミナーを大阪社会福祉指導センターで開催しています。大震災のあとは最後の追い込み集客なども控えましたので、今回は私を含めて10名のセミナーになりました。

それでもバラエティに富んだメンバーで、20歳前後から50歳前後まで、会社の社長からリーダーの方や、そしてなんとこの4月1日に入社される内定者の方も参加されています。この会社、脳力開発セミナーだけでなくMGセミナーにも内定者を既に参加させておられます。

昨夜も情報交流会の席で、「入社前から研修に参加させてもらえて幸せですね」と周囲の方から声をかけられていました。

大企業では入社前研修をやられているところもありますが、中小企業ではほとんど見かけません。しかし、私たちMG仲間の会社ではけっこうやっているところがあります。中には、採用試験にMGをやられるところがあるくらいですから。

MGの大先輩、現在滋賀ダイハツの会長でもある後藤昌幸さんが言われた言葉に、「教育はすべての仕事に優先する」があります。頭の中では分かっていても、それを企業として実践するのはたやすいことではありません。

しかし人づくりは促成ではできません、じっくり時間をかけて育てると共に、隠れている潜在能力をいかに引き出して上げるかも大きなポイントです。思いつきではなく、キチッとした戦略をもって人づくりを推進して参りましょう。

手前味噌ではありますが、ヴァンガード経営研究所《VAN研》では、そういう企業戦略づくりや人材づくり、企業研修のお手伝いをさせていただいております。

5月MGセミナー変更

大震災から今日で2週間、まだ各地で余震が続いたり原発事故の状況が一進一退、あるいはまた首都圏では計画停電などでの混乱が収まりません。放射能汚染の問題では、むしろ風評被害の方に懸念を感じていますが。

そんな中で被災地は当然ですが、周辺でもイベントの中止などが相次いでいます。私の住んでいる越後長岡でも同様で、学校の卒業式が簡素化されたり企業の歓送迎会が自粛ムードで、すでにその辺りの業種にはかなり大きなマイナス影響が出ています。

ですからこのままでは、地震の直接被害だけでなく、間接的な経済的損失が拡大していくことが心配されます。とくに西日本の皆さんには、ここぞと踏ん張っていただき、元気を盛り上げていただきたいところです。

そういうこともあって、私も6月以降の公開セミナーはほぼ予定通りで開催を意思決定しました。5月についてはまだ少し様子見のところもありますが、原則 「やる」方向で準備を進めます。

またGW連休明けの「えちごMGセミナー」については、少し規模を縮小して開催ということにさせていただきます。 当初は5/7-8の2日間セミナーでご案内しておりましたが、5/7のワンデーセミナーに変更いたします。時間帯も9-19時の少し長めになります。

内容も、まだMGを体験したことのない方にも「戦略MQ会計」の世界に触れていただく、企業の現場で役立つ数字の見方など基礎を学んでいただける場にする予定です。

幸いに新幹線、高速道始め長岡周辺のインフラは問題がありません。 県内の方だけでなく、県外からの参加もお待ちしております。なお、詳細は下記から案内をダウンロード下さい。
http://www2.atpages.jp/vanken/PDF11/201105echigomg.pdf

あなたも風評「加害」者!

脳力開発・情勢判断学の提唱者、我が師・城野宏の講演や著書の中に、『浅草の火事』というのがあります。改めてこの内容を再読して、今回の大震災とくに放射能関連の風評被害について大いに考えさせられました。

城野先生の『浅草の火事』とは、浅草が火事で燃えていると聞くと、人の目はそこに集中してそれしか見えなく(見なく)なる。実は、燃えてる局面は(浅草の)ホンの一画で、浅草の大部分あるいは東京の他のところは燃えていない、これも事実だというものです。

燃える局面だけを見るのではなく、燃えていない局面もキチンと見なければならない。物事には必ず両面があり、両面とも事実だということを知っておかねばならないという教えです。これを「両面思考」といいます。

私たちはどうしても目立つ部分に視線や神経を向けてしまいますが、実は目立つ部分は少数あるいは特殊(性)の部分で、主流すなわち普遍(性)は目立たないのです。そしてそこにこそ、目を向けるべきなのです。

たとえば、この一両日野菜などの放射能汚染のニュースが伝わるだけで、スーパーで販売されているほうれん草が大量に売れ残っていました。汚染されたのは、 福島県や茨城県などのホンの一部の地域で、しかも露地物のほうれん草だけなのに、あたかも収穫されたほうれん草全部が汚染されていると、勝手に思い込んで しまいます。

あるいは当該地域で採れる野菜や果物、牛乳は全部汚染されていてダメだ、ということを前提にした思考・行動をとって しまいます。ちょっと落ち着いて考えれば、あるいは表示してある生産地を見れば、正しく判断できることなのですがねぇ。

これは今回の野菜ばかりではなく、福島県に他に地域のトラックの運転手が入りたがらないということにも見られる、思考・行動性向です。事実か否かは確認していませんが、相馬市や南相馬市には、大マスコミの人間ですら実はほとんど入ってきていない、という話も伝わっています。

懐中電灯や電池、 ティッシュペーパーやインスタントラーメンが店頭からなくなったのも、同様なことでしょう。人間の弱点と言っても良いかも知れませんが、大なり小なり私たちは無意識の内に、風評被害の加害者になっているのかも知れません。

30年前の城野宏の警告は、今にも通じるものとうなづいています。

BCPあるいはBCMについて

今回の大震災によって注目されているのが、タイトルに書いたBCPあるいはBCMです。

BCとは、Business Continuity すなわち「事業継続」ということで、PはPlan(計画)、MはManagement(管理・マネジメント)のことです。通常はBCPが広く普及していますが、私はむしろBCMで考えるべきではないかと思います。

通常BCPは、「災害や事故などの予期せぬ出来事の発生により、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続、ないし目標復旧時間以内に再開できるようにするために、事前に策定される行動計画」などのように定義されています。

実は、たまたま大震災に先立つ2週間前に「危機管理セミナー」を受ける機会があり、その講演の中でBCP(BCM)について詳しく学ぶことができました。 セミナー時点では、なるほど必要なことだなくらいの意識でしたが、今はぜひとも必要だと感じて学び直し始めました。

大企業では様々な形で計画や管理要項がまとめられていますが、しかしそれが全社にキチンと徹底されているかとなると、また平時に実際訓練ができているかという部分では、十分ではないと言えるでしょう。

おそらく今回のことで、そういう状況への反省や現実に起こっている諸問題への対処を通じて、意識も管理レベルも高まることと期待しています。

しかし大多数を占めている中小企業では、「BCP!?それって何?」という意識レベルのところがほとんどでしょう。せいぜいあっても『緊急 連絡網』くらいで、中にはそれさえもない企業も少なくありません。

製造や営業、サプライチェーンにおいて非常の場合どう手を打つのかは、現場の判断と行動に任されているというのが中小企業の現実です。今後おそらく、防災管理マニュアル的なものを作ろうとする動きが出てくるでしょうが、本来のBCP(BCM)は防災という狭義のシステムではありません。

私もしっかり学んで、企業提案をしていけるコンサルティンを目指していかねばならないですね。経営戦略策定プログラムの中にも、ぜひ組み込んで参りましょ う。

今後のセミナー開催について

大震災から8日目の夜がやってきました。先ほども関東で震度5強の地震があり、越後長岡でもかなりの揺れを感じました。被災地の復旧もじわじわと進んでいるようですが、余りに被害が大きかったこともあって思うようには進まないようです。

さて、そんな中で各地のイベントが中止されたり延期されたりしているようですが、やむを得ないという声が一般的ではありますが、一方にはこういう時だからこそ元気を出すべきだ。あるいは沈んでばかりいないで、経済活動を活性化しようという意見もあるようです。

私も、被災地の皆さんの気持ちを慮ることも大切ではあるけれど、活動が可能な地域はむしろ積極的にやるべきだと思います。高校野球の開催が決定されたのは非常に嬉しいことですし、東北高校の参加も確定して、これで励まされる被災者も多いことでしょう。

ところで、ヴァンガード経営研究所でも来週土日に迫った『脳力開発セミナー』は、開催地が大阪だということもあり、既に予定通りの開催を決めております。5月は、今後変化する諸事情(とくに計画停電など)を見ながらできるだけ実施方向で進めて参ります。

 ・えちごMGセミナー 5/7-8はワンデーセミナー(5/7)に変更して行います。
 ・脳力開発東京セミナー 5/21-22は予定通り開催します。

6月以降の名古屋脳開、広島脳開、長岡MG、大阪脳開、博多脳開も予定通り開催しますが、11月の東北(盛岡)脳開については復旧・復興の推移を見て決定いたします。

新たなセミナー開催も計画中です。またこんな時だからこそ、変化や逆境に立ち向かえる企業人材を育てることが必要不可欠だということを訴え、企業研修の実施を推進していきます。

企業研修のご案内も用意してございます。お気軽にご用命下さい。

「村祭り」セミナー

今日で大震災から1週間経ちます。徐々にインフラなどは復旧が進んできているようですが、まだまだ被災地では厳しい生活が続いているようです。

福島原発の問題も含めて、「風評被害」が妨げになっている事実もあるようですし、トラックやタンクローリーなどは帰り道のガソリン・軽油の確保問題もあるようです。せっかく港や貨物ターミナルに物資が届いても、運ぶトラックが手配できていないのは「司令塔」ができていないせいでしょうか。

新潟でも一部日用品や食材の不足が出てますが、それは十分ガマンができます。節電も協力できる限りはやっているようですし、これからも「断捨離」精神で見直していきましょう。来週以降、計画停電が実施されるかも知れませんし。

そんな中で昨日、長岡商工会議所主催の新入社員・若手社員セミナーが開催されました。「村祭り(春祭り)」というビジネスゲームによる体験セミナー、男女16名のフレッシュな顔ぶれが集まりました。計画停電がどうなるかということもあり、午後からのスタートでした。

※(註)ビジネスゲーム「村祭り」はシンクタンク藤原事務所のライセン スです。

私にとっても、このゲームについては初めてのインストラクター(村長)体験、やっている内は夢中でしたが、終わると汗が流れました。幸いに、他のスタッフ の協力もあって何とかうまくいったようです。

このビジネスゲーム、リーダーシップに主眼を置いて学ぶ研修ですが、それだけではなく企業や社員としての様々な課題を実践的に学ぶことができます。

こういう時期でしたので、新人・若手社員には 少し難しいと思いましたが、危機管理や突発的事項への備えなどについても、最後のまとめの中で触れさせていただきました。

インストを通じて、私自身も大いに学ばせていただきました。

買い溜めしなくても大丈夫

震災から早6日目なんですね。状況が好転した感じはあまりなく、さらに寒さが加わって子供たちや高齢の方が心配です。

それでもインフラの回復で、必要物資がようやく避難所等に届き始めたと聞いています。JRでも大阪から秋田へのコンテナ貨物列車が走り出し、釜石港の復旧などで必需品の大量輸送も、少しできるようになったのは嬉しいことです。

しかし灯油やガソリン、さらには薬・医薬品の不足が深刻なところが多いと聞きます。衣料や日用品も足りないところがほとんどなのでしょうか。何かしたい、でもまだ受入体制が整わない中では動くに動けないというのも現実です。

被災地から県外に移動してくる方もあり、新潟県でも相当数の受入を実施していますが、まだキャパシティが十分ではなく既にオーバーフロー状態だそうです。 被災地を去る意思決定をされた方もいるのでしょう、中には故郷を「捨てる」人も。その心を思うと胸が詰まります。

そんな中で、新潟県でも(長岡市でも)食料品や日用品などの買い溜めが始まりました。東北電力の計画停電が発表されたことも引き金になって、懐中電灯、電池、使い捨てカイロ、インスタントラーメン、トイレットペーパーなどが、店内の棚から姿を消しました。

私も「出遅れた」一人ですが、でもこの不足はそう長くは続かない、必ず戻ってくると思っているところです。それまでは、みんなが少し暗いの不便はシェアし合わなければならないですよね。冷静に判断してほしいなぁ。

買い溜めしなくても大丈夫だ!って、政府もマスコミももっとしっかり叫んでほしいですね。もちろんそのための裏付けが必要なのは分かっています。でも、やたらマイナス気分を煽るような報道はやめなければ。事実は事実としても、 もっと考えてほしいもの。

私もこの際ムダを思いっきり見直してみます。

大阪セミナーは開催します

TVは今日もずっと大震災情報を流し続けています。その中で気がかりなのは「安否不明者が2万人以上」ということです。行方不明ではありません、安否不明です。これまでこんな言葉が使われた災害があったでしょうか。

まさに未曾有の国難です。不謹慎を覚悟して言うなら、津波も原発の爆発もCGの作り物ではなく現実です。懸命に復旧や救助に当たっている自衛隊員やレスキュー隊、災害地の皆さまにただただ頭が下がるばかりです。

中越大震災や中越沖地震に見舞われた身としては、何もできないでいる現状がもどかしくてしょうがないのですが、下手に動いても邪魔になるばかり、小さくともできることだけをしっかりやり続けていきます。

当面は『安否不明』の仲間への呼びかけ、そして募金への参加、あるいは必要な物資の提供への協力でしょうか。そして無事が分かった仲間との辛苦のシェア、 とても激励できたものではありませんから、せめて気持ちを慮ることでしょうね。

さて、そんな中ではありますが、今月26-27日に大阪で予定しています『脳力開発セミナー』は、予定通り開催いたします。どうしようか迷いましたが、<元気を出す>ことが目的のセミナーですから開催を意思決定しました。

ただ、今日以降の参加呼びかけやご案内はとりやめます。すでに殆どの方にはご案内しておりますので、参加申込み受付は前日までいたしますが、重ねてのPRはしません。

月初めのミニセミナーに岩手県釜石市から参加された方が、津波で被災されたのではないかと心を痛めています。この方もまだ安否が不明です。どんなピンチにも前向きな心で立ち向かっておられることを信じて、その心をさらに多くの方に伝えていきましょう。

最後の案内URLだけを掲載させていただきます。
http://www2.atpages.jp/vanken/PDF11/201103oosakank.pdf

情報を分かりやすく全面公開せよ

せっかくの日曜日、せっかくの晴天も、地震の被災地の皆さんにとってはさらに厳しい現実を目の当たりにした1日だったかも知れません。

私も多くの時間をTV報道から流れてくる情報を、WEBなどでも確認をしながら、並行して仲間たちの安否を何とかして確かめようと努めておりました。幸い、数人の無事を確認することができ、まだ不明の方もいますが、少しホッとしたところです。

被災地の津波警報や注意報は解除されたようではありますが、今もなお余震が続いています。ここ中越では、東北関東大震災(こういう名称になったんですね)だけでなく、長野県北部地震の余震もあって何度も有感地震を感じています。

そこで気になるのが原発です。福島原発の状況が非常に気に懸かるのは、ここ長岡市が世界最大とも言われる柏崎・刈羽原発から、まさに20km圏内にあるからです。

2年余前の中越沖地震でも原発内で火災が発生したり、その際やその後の東京電力(東電)の対応のまずさは、余りのお粗末さに原発は必要だろうなとと考えている人たちも、不安を感じたものでした。

今回の福島原発の炉心溶融事故、それに対する東電の対応、現場のスタッフはおそらく全力で最悪の事態を避けるべくがんばっていることは理解できます。

問題はその状況を説明する政府、そして東電幹部の姿勢です。情報は小出しの上に、何とも後出しの感が否めず、そのことがますます原発近隣住民に不信を抱かせています。とくにひどいのは保安院とやらの官僚、そして東電の説明者。やたらと専門用語を並べ立てる姿勢。

かれらは、きっと現場から遠いところで普段はデスクワークをしているかで、上がってくるデータや資料だけを見て頭で考え、現場に指示しているだけなのかなとも疑ってしまいます。

私自身、原発の必要性を積極的ではなくても認めておりました。でも、こんなていたらくや分かりにくい情報の出し方では、信頼してくれと言う方に無理があります。原発よりももっと安全で地球に優しい電力確保方法があるだろう!

私も声を大きくしてそう叫びます。

皆さんご無事ですか!?

東北地方太平洋沖地震

とてつもなく大きな地震でした。数百km離れた越後長岡でも相当の揺れ(震度5)でしたし、2分以上揺れたでしょうか、その長い時間の揺れに不安が加速していく感じでした。

十日町商工会議所の講演から戻って、TVの「ミヤネ屋」を点けて、やがて石原さんが4選出馬の報道が流れてしばらくした頃・・・ゆ~らゆらと揺れ出して、 縦揺れが横揺れに変わって。我が家はマンションの7階ですので、余計に大きな揺れに感じました。

その後も余震が続き、今度は茨城県沖での大きな揺れで首都圏も。

こう書いている今も余震がありました。思い出すのは7年半前の中越大震災、あの時も震度5を超える余震が「これでもか!」とばかりつづきました。しかも今回は津波の恐怖を、まざまざと感じました。これは事実なんだ、と自らに言い聞かせました。

福島県から岩手県方面の友人、セミナー仲間の消息が気に懸かります。ツイッターやFacebookなどで安否が分かったのはおよそ半数くらい、まだ半数近 くの方が不明です。中には仙台市の若林区や石巻市、あるいは岩手県の釜石市など被害の大きなところもあって心配です。

できる限りの手段でこちらからのアクセスはしましたが、被災された方には例え無事でもそれに返信する術も、心の余裕もないのでしょう。きっと無事だ、そう思うことにしています。

ここ新潟県も、今日の早朝には長野県境を震源地に大きく揺れました。山間地でかなり被害が出ているとの情報がありますが、幸いに死者などは出てない様子です。

皆さまのところも十分気を付けて下さい。

【MQ会計と企業のものさし】

寒の戻りがつづいていて、今日も時々雪が舞っています。それ以上に風が冷たく、どうしても外に出るのがおっくうになります。

さて、今月は確定申告の季節でもあり、また多くの企業が決算期末を迎えます。企業にとっては、最終の利益がどうなるかを見据えながらの日々が続いていることと思います。

赤字が見込まれる企業はその赤字額をどうやったら減らせるか、製造業ではまさか黒字にするための生産増産がなされていることはないでしょうけど。黒字の企業では、中には支払う税金を少しでも少なくしようと頭を悩ましているところもあるのでしょう。

こういう話を聞くと、「えっ、利益ってそんなもの? 細工ができるもの?」って思いませんか。そうなんです、財務諸表つまり決算書で示される数字上の利益などは細工ができるのです。そもそも、計算上の答に過ぎないものなのです。

その辺りのことは、今回の宇野Proさんのマトリックス通信にも少し触れられています。下記のアドレスをクリックしてどうぞご覧下さい。
http://archive.mag2.com/0000158409/index.html

バナナの叩き売り、それは商売の究極とも言われますが、実は「究極の会計」でもあります。ハッキリしています、何が? 利益とキャッシュが隠しなく、もちろん何の細工もなく明示されます。毎日、今日はいくら儲かったかが分かります。そして利益はイコール、キャッシュの増です。

バナナの叩き売りのように「売上高-売上数対応原価=売上総利益」が、販売数量に全てが対応することで成り立っていることを理解していきましょう。

MGでいうところのMQ会計も、TOCが示すスループット会計も、この基本的な考えがベースになっています。つまりは『売れてナンボ』なんですね。

歴史を学び歴史に学ぶ

私事ですが、歴史が好きです。講演でも、またセミナーでも歴史とりわけ歴史上の人物を取り上げて、お話しさせていただくことが多いです。

歴史(の勉強)というと、年号や出来事あるいは人名を覚えることだと思い、それだけで嫌いになってしまってしまう人も多いようです。小中学校では社会科の中で必修ですが、限られた時間では日本史全体を学ぶことすら不可能です。

高校に入ると受験科目優先で、歴史は選択授業として学ばずに卒業してしまう学生も少なくないようです。社会人になってからは、さらに縁がなくなる場合がほとんどでしょう。せいぜい、TVドラマ(時代劇や大河ドラマ)か歴史小説でお目にかかるくらいでしょうか。

私が歴史を好きになったのは高校時代、3年生の時の担任の先生が日本史であったことによります。先生は歴史の面白さを、事例をいくつか挙げてお話しして下 さいました。

歴史は人間の行動の結果であるということです。ですから、大仰に因果関係などという気はありませんが、なぜそういうことをしたかとか、その行動(活動)の背景=環境や条件は何かということに興味が湧きます。

また歴史上の出来事、自然現象はともかく社会現象は人間が必ず関わっています。しかも、その出来事が単独で存在しているのではなく、いろんな出来事はそれぞれがつながっています。時には長い時間の中でつながっていることもあります。

そして人間の行動には偶然よりも、必然の方がはるかに多いのです。ですから、歴史を学ぶことは人間そのものを学ぶことに他ならないというのが、私の信念です。歴史学者ではありませんので、いつも人間の心の動きや行動に興味があるのです。

変化の時代である今、歴史を学ぶそして歴史に学ぶ意味は益々大きくなっていくようです。

戦略は大胆に、戦術は細心に

大学受験で、ご存じの通り前代未聞の事件が起こりました。通信社会、ネット社会らしい事件だと言えばその通りですが、ハッキリ言って「お粗末」としか言いようがありません。

お粗末なのはもちろん事件を引き起こした受験生ですが、管理監督している大学側のお粗末さにもあきれてしまうところです。当該受験生は、問題の打ち込みから発信まですべて自分でやったと言っていますが、本当にそうだとするとそれに気付かなかったことっていったい何だ?って。

カンニング自体は刑事罰には問えないそうですね。ところで、皆さん学校時代にカンニング(のようなことも含めて)を一度もしたことがないと、胸が張れます か?

私は正直なところ、カンニングじみたことの体験が何度かあります。隣の席の答案用紙につい目が向いたら、たまたま解答が目に入り、自分の解答と見比べてしまったとか(修正したことも)、仲間内で冗談半分に決めていたサインで連絡したとか。

まぁ、それはそれとして、戦略と戦術の問題としてとらえてみますと、そのお粗末さがますます浮き彫りになってきます。

この受験生の戦略(目標)って何だったんでしょうか。大学に入ること、とりわけぜひ京大に入るということが戦略だったのでしょうか。これもまた当面の目標としては肯けますが、本来の戦略は人生のもっと先のことにあったはずでしょうね。

大学、とくに京大に進学して何を学び、学んだことを活かして前向きな素晴らしい人生を作り上げていく、そのことが本来の戦略であったはず。

受験はその手段・方法、つまり戦術です。その戦術の中に、通信メールを使ったカンニングという手段を使ったこと。戦術自体はかなりの程度に成功だったようです、ベストアンサー通りに書けば正答であった部分が多かったわけですから。

戦術は成功でしたが、誤った戦術選びは結果として人生目標、つまり戦略を台無しにしてしまう可能性を浮き彫りにしてしまいました。つまり戦術が戦略をぶち壊したということ。

こういう誤りは、企業戦略・戦術の中でも非常に多く見られます。城野宏先生が言われましたが、「戦略は大胆に、戦術は細心に」という基本は常に真理であるようです。

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