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ブルトレ風前の灯火

ブルートレイン、一時は旅の代名詞とも言われて旅情をかき立てる憧れでもあった。昭和30年代に生まれた「あさかぜ」は既にないが、まだ小学生だった私など、一度で良いから乗ってみたいと熱望したモノである。実際、「あさかぜ」に乗ったのは、それから15年くらい後だっただろうか。

そのブルートレインが風前の灯火である。この3月15日に実施されるJRのダイヤ改正で、山陽・九州特急の老舗である「なは・あかつき」が廃止になる(他にも「日本海」が1往復減など)。これで山陽線を走る夜行特急は東京発着の「はやぶさ・富士」と「サンライズ瀬戸・出雲」だけになる。前者は来春にも廃止の予定だ。すなわち、日本最大の幹線筋から来春には狭義の「ブルートレイン」が消えてしまうことになる。

「サンライズ瀬戸・出雲」はともかく、現在の「なは・あかつき」や「はやぶさ・富士」は乗りたいという気が起こらないのではないか。せめて、「カシオペア」や「トワイライトエクスプレス」並の車輌設備があれば、生き残れたのではないかと思うのは鉄道ファンくらいかな。新幹線、航空機、そして高速バスの発達に使命を譲って・・・だろうが、旅情の一つが消えてしまうのは悲しいことである。

※写真は2002年頃の大阪駅、T_jrw2080201 「あかつき・彗星」号。

久留米脳開セミナー開催

過日もこのブログでお知らせしたが、いよいよ今年の4月から、全国各地で公開の「脳力開発セミナー」を開催することになった。これまでは地元の長岡市や福岡市の他は不定期での実施だったが、今後は定期開催を増やしていく予定である。

その第1弾が福岡県久留米市での開催になる。久留米シーガルクラブさんの主催・運営協力で、4月の19日と20日の両日、会場は郊外のスパリゾートホテル久留米だ。

しかも、今回からカリキュラムや研修シートなども大幅にリニューアルして、より企業現場での活用や自己啓発に結びつけられる内容(ベーシックコース)にする。さらに、自己点検確認や実務演習をより深掘りするステップアップコースも計画している。ぜひ一度受講あるいは見学いただき、貴社の社員研修での採用をご検討願いたい。

■久留米脳開セミナー案内はこちら(PDF)
 http://www2.atpages.jp/vanken/PDF08/0804%20kurume-nk.pdf

作戦行動中?

あってはならない事故が起きた。最新鋭のイージス艦「あたご」が漁船に衝突して沈没させ、乗り組んでいた親子が冬の冷たい海に行方不明という。捜査・調査が進むにつれて、どうもイージス艦に非がありそうな状況が明らかになりつつある。

最新鋭の科学・軍事技術の粋が集められた軍艦がなぜに?という疑問は誰しも持つだろう。船の事故の8割は人為的な原因だというが、今回もそうなんだろうか。そうなると基本訓練ができていなかった、緊急時の対応が身に付いていなかったということになる。

それにも増して首を傾げるのは、この事故情報が防衛大臣や首相に伝わったのが、事故発生から1時間半とか2時間後という不可思議さだ。というよりは、そんなことがあるのだろうか!?という素朴な疑問だ。本当なら(本当らしい)危機管理の体制が全くできていない、ということではないか。企業にもリスク発生の際の連絡体制がきめ細かく作られているが、自衛隊にそれがないわけがない。

しかし、現実に機能していなかった。しかも「あたご」は作戦行動中だったのではないか。いわば常に危機管理状況にあるということだ。何をか言わんやである、とんでもない。昔なら軍法会議で厳罰ものだし、自衛隊内での規程でも当然そうだろう。それがあいまいになるようなら、自衛隊そのものの存在価値がゼロになる。

現場は「本部」に連絡したなら、そこから先への連絡を怠った幕僚たちは事故を軽く考えていたのだろうか。いくつも疑問が溢れ出てくる。そんな危機意識の薄い組織にこの国の防衛を任せて良いのか!? という声さえ聞こえてくるかも知れない。ゴルフはうまいが、本来の仕事はダメナンテことのないように願いたいが。

たまたまの時間差

また沖縄における米軍兵士の少女暴行事件が発生した。今回のような重大事件でなくても、刑事に関わる事件は日常茶飯事とはいわないが、結構起こっている(起こしているというべきか)のが現状だそうだ。そのことが基地の島・沖縄から遠い我々にはなかなか実感としては感じられないのだが、当然に沖縄県民にとっては深刻かつ今日的な問題なのだろう。

本土の基地の町・岩国市では、事件が公になるホンの少し前に市長選挙が行われ、岩国基地への空母艦載機受け入れ容認派の候補が当選した。しかも反対派の前市長との票差はたったの1800票だった。上記米兵の逮捕が11日未明、そして市長選挙はその半日前に投票が終わっていた。まさか、その時間差は意図的に作られたものではないと思うが、何とも微妙なタイミングではなかったか。

もし、これが1日前の10日未明に起こって逮捕されていたのだとしたら、その報道が市長選挙前あるいは投票のさなかに為されたとしたら、票の行方を左右しかねなかった。ありていにいえば逆の結果が出たと思うのは、考えすぎなのだろうか。そのくらい、微妙な時間差であった。

いずれにしても、米軍基地の町はいずれも同様のリスクを抱えている。全島のかなりの面積を米軍基地が占める沖縄では、そのリスクの大きさは想像を絶する。世界(軍事)戦略の中における沖縄の位置付けは理解できるとしても、このような事件があっては決してならない。誰かが言っていたが、米軍兵士は基地内から外に出すなと。現実的には無理なことでも、そうしないと根底が崩れることになりかねない。

気になるのは、首相はじめ我が日本のトップが「遺憾の意」を表明するだけで、強行に抗議を行わない、基地幹部の責任を問わない態度だ。全く解せないというか、そこまでアメリカに尻尾を振るのかと嘆かわしくなるばかりだ。情けない。

問題は食糧自給率だろ

農薬汚染餃子問題が、連日ニュースとして流れている。中国製冷凍餃子やJTFの冷凍食品が店頭から姿を消したり、その他の中国製冷凍食品の売上も激減しているということらしいが、それはいささか矮小な話題ではないか。毎日の食卓を預かる主婦の皆さんには深刻な問題だし、冷食に頼ることの多い独身貴族やチョンガーも大変だ。

でも最も大きな問題は、このようなことが「食糧テロ」として日本を襲うこともあり得るということではないか。そう、大事なポイントは、この国の食糧受給率がカロリーベースでたったの30%前後しかないということだ。あとの7割は、諸外国からの輸入に頼っている。どころか、家畜の飼料まで含めるとこの数字がさらに多くなるということだ。いくつかのメディアでここに触れたところもあったが、大きな声にはなっていかないのは何故か。

それは、余りに深刻な問題だからだろうか、それとも。国民の無関心が非常に怖いと思うのだが、いかがであろうか。札束を積んで食糧を買い漁ってきた過去は、もう昔話だと言わざるを得ない。また、「食糧テロ」だけでなく、輸入のためのシーレーンを守る仕組みさえこの国にはないのだ。極端な話「反日政権」ができ、輸出をストップさせたり輸送を妨害することがあったらどうなるのか。

軍備を増強せよと言っているのではない。食糧自給率を上げよと言っているのだ。米以外は殆どが余っているという状況の中で、どう考えどう実行していくか。農業の工業化も、いつまでも役所(農水省と経産省など)の縄張り争いをせずに、どんどんやるべきではないか。地方が疲弊しているというなら、そこに一大農産物工場(や工業団地)を作って、食糧自給率を上げるべきだろう。日本の技術レベルは十分それができるはずだ。

考えるべきは食糧自給率だ、声を大にして叫びたい。こちらの方こそ大問題だと。

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