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手回しが良いのは?

昨日27日には参議院で、与党委員が欠席のまま野党の「全会一致」で額賀大臣と守屋氏の証人喚問が議決された。慣例という概念を払えば、民主主義の原則で多数決が通るわけで、与党が「多数の横暴だ!」などと叫びを上げるのは自家撞着も甚だしい。というよりむしろ見苦しい、お前たちこそがこれまでさんざんやってきたことだろうと。

もちろん、野党とりわけ民主党のやり方に諸手を挙げて賛成しているいるわけでもない。結局は、こんなふうに無理を通せば、その刃はいずれ自分にも降りかかってくる。諸刃の剣であることを分かった故での議決なんだろうかなぁ。 とにかく勢いでやっちゃったのでは困るわけだが。

■守屋前次官 収賄容疑で逮捕へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=349459&media_id=2

早朝のニュース配信だが、これでせっかく決めた喚問が宙に浮くかも知れない。まさか与党側が法務省・検察を動かして、喚問をないものにしてしまうために、先手を打つってわけでもないのだろうけど、ついつい勘ぐってしまいたくなる。

もちろん、守屋氏の逮捕取調によって、さらに衝撃の詳細が明らかになっていけば、それはそれで良いのだが。

思想ある経営

赤福そして船場吉兆、白い恋人もそうだが、余りに悲しい事件がつづいている。吉兆には殆ど縁が無かったが、他の2つは何度も口にしていたしある意味ファンでもあったから寂しさを感じている。その他大小取り混ぜて、いわゆる老舗や一流企業の反社会的な失策が目に付く昨今だ。おそらく、表に出ないものも相当数あるのではないか。

いずれも、古くからの家訓や創業理念、経営理念といったものがしっかり確立されていたはずの会社で起こっている。気の緩みや油断なのか、あるいは慢心なのか、そこのところはよく分からないが、思想を忘れた経営に陥っていたことは確かだろう。家訓や創業理念、経営理念は、まさにその会社の経営ベースとなる思想のはずなのだ。

毎日毎朝朝礼などで、創業理念、経営理念、行動規範などを唱和する会社も多いことだろう。ただ漫然と習慣的に唱えているだけでは意味がない。時には経営者がその理念や規範に込められた思想・哲学、理念を創った人の思いを語るべきだろう。もっとも、その経営者自身が思想を忘れてしまっていてはどうしようもない。企業を受け継いでいく人間は思想家でも哲学家でもある必要はないが、正しく伝えていく伝道者ではありたいモノだ。

図らずも、今回一連の不祥事を起こした企業の経営者たちは、大多数の真面目な王道を行く経営者たちのために「見事な反面教師」になってくれた、と思えば少しは気が休まるだろうか。脚下照顧、己の姿をしっかり見つめ直したいモノだ。

官僚機構の悪弊に一言

政策の誤りを正す、あるいは世の中の変化に即応して政策方針を変えることの難しさを、諫早湾干拓や各地のダム造りが物語っている。そこに住んでいない私には、この工事の是非を論じる知識も資格もないが、一度決めたことを変更することは「悪しき前例になる」という、官僚意識だけは許せない。

■諫早湾干拓、抗議の中で式典
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=343841&media_id=2

岡山県は、江戸時代からの児島湾干拓の歴史を持つ。これも一時はひどい水質汚染の元凶とされ(今も決して綺麗な水とは言えない)、またせっかくの干拓地には荒廃した元農地・農地になり損ねた荒れ地が点在している。また、笠岡湾の干拓では天然記念物のカブトガニが絶滅の危機に瀕したこともあった。

農地というが、今や農地は全国各地に余っている。何しろ食糧自給率がエネルギー換算で40%を切る国なのだ。余った農地の活用を何故行わないのか。同様に工業用地もあちこちで荒れ地と化している。現実を無視して、一度決めたことだからと50年以上も前に決めた政策を実行するというのは、何だか腑に落ちない。

前任者が決めたことを、後任が曲げてはいけないとでもいうのか。それこそ納税者をバカにした愚挙ではないか。まさか、「どうせ税金なんだから」なんて思っちゃいないだろうね。

自己管理で解決するか?

大小強弱を問わず、また病名にかかわらず、会社の中でストレス障害やさらに進んで鬱病になる社員が増えているという。会社によってはメンタルトレーニングや講習会を開催したり、企業内にアドバイザーを置いたりしている例も多いらしい。

実のところ僕の勤務する会社でも、各部門で同様の例があり、しかも急激に増えつつあるという。出勤拒否や引きこもりにまで至っている事例もあると聞く。精神科医による加療や入院に至るケースもあるようだ。僕自身も30代の後半に一度ストレスによる十二指腸潰瘍を起こしかけたことがあるが、幸い大事には至らなかった。

■職場ストレス「増えた」は50%
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=339404&media_id=2

大学を出て企業人になってから30余年経つ、20代当時と比べても仕事を取り巻く環境が大きく変わっている。つまり「管理」のレベルが格段に上がっているのだ。少なくとも仕事をする側が、色々な面で「管理されている」と強く感じる場面が多い、PCの普及、イントラネット(メール)活用、携帯電話、CSR経営、環境経営、ISOなどなど。

いずれも時代のニーズや要請に応えたものには違いない。問題はそのベースに流れる、『人間への思い』であり、活用する人間の心の有りようだと思う。いつも人に優しい、あるいは人を信頼する<Y理論>なのか、それともその真反対の<X理論>なのか。マグレガーの3、40年前の理論が今なお企業の大きな課題なのだ。

会社はこういうに違いない、当社は社員の自主性や主体性を重んじ、自己管理を基本にシステムを組み立てています。しかし、そのこと自体が社員にとってより重石になっていることを、考えたことがあるのだろうか。すべてが自責に置き換えられることが、果たして正しいことなのか。

おそらく今のままでは、ますますストレス人間が会社の中に増えていくことだろう。企業は彼らを切り捨てていくのだろうか、それとも?

小さな明と暗

1千万円の宝くじが当たったのに、そのまんまくじを置き忘れたまま帰ってしまった男性がいたという。ニュースでも大きく取り上げられたのだが、数日経ってようやく気付いた男性が名乗り出て「本物」と認められたようだ。

その男性はこの1千万円のほかに、6万5000円分のくじにも当たっていて、宝くじ売り場で「当選金6万5000円を受け取って、うれしくなり、ほかに当たりくじがあるかどうか確認せずに帰ってしまった」とのこと。何だかほのぼのとしてくるではないか。

対照的に、この忘れ物くじについて「自分が持ち主だ」と名乗り出た男性がけっこういたという事実がある。いずれも、チェック段階で本物ではないとはねられたようなのだが、あわよくばとでも思ったのだろう。つまらぬ欲をかいて、ついでに恥までかいたわけだ。何なら、新聞紙上に名前はともかく顔写真でも(目は隠して)載せてあげてはどうか。

6万円でうれしさの余り舞い上がって前後を忘れてしまう「明」男性に比して、何ともつまらぬ人間の「暗」の部分を見せてくれた男どもに、大いに感謝したいと思うのだが。

駄々っ子じゃん

小沢が辞意を撤回して元の鞘に収まるそうだ。まぁ、最終的にはこうなるのだろうなと思っていたのだが、茶番劇もここまでくると見苦しい。自分のやりたいことができないからと「やめる」と言い、周りから「まぁまぁ、そんなこと言わずに」とナデナデされて「じゃぁ戻るか」なんてのは、駄々っ子としか言いようがない。

まぁ多くは語るまい、と言うより語るに落ちたって感じだから。これで民主党の支持率も落ちるだろうし、期待感はさらに減ることは間違いない。小沢は一体、何をどうしたかったんだろう。前にも書いたが、今回の小沢戦術は民主党の目指すところを、ある意味台無しにしてしてしまったと思うのだ。少なくとも、僕はそう感じている。

ハッキリ言えることは、これで福田が楽になったことだな。そして、総選挙の日程が遠ざかって、当分は何も変わらない状況ができたってことだろうか。つまらん男だった、小沢は。ただの駄々っ子だった。

小沢は戦略を台無しにする

密室会談の内容が少しずつ明らかになりつつある。さほど驚く内容ではなかったような、しかし考えてみれば驚愕の交渉事でもあった。

自民・民主の大連立、福田と小沢のどちらが言い出したことなのか、これまた双方から別々の情報が流れてきて特定しがたい。国会運営が停滞していることに焦りを感じた福田が持ち出した、ということは非常にリアリティがある。一方、有利な情勢を背景に自民党に貸しを作ろうという小沢の戦術もうなづける。

結局は民主党の役員会が全員一致で否決し、大連立構想は雲散霧消してしまったように見えるが、実はまだどうも政界を浮遊しているらしい。またぞろどこかで浮上してくる可能性がないとは言えないし、小沢のことだから部分的な野合は十分にあり得る。

民主党の参院選挙戦略は何だったか、次回の衆院選への戦略も同じ軸にあるはずなのだが、それをここですげ替えようというのか。自民・公明党連立政権からの政権交代を参院選で訴え、今後の戦略目標ではなかったのか。確か何が何でも手段を選ばず政権に参加する、と言うことではなかったと思うのだが。

政権に参加するための大連立という戦術、小沢はそれによって民主党の主張を通していくつもりだったのだろうが、それをやっては肝心の戦略を台無しにしてしまう。そんなことにも気が付かない小沢は、耄碌してしまったか。それとも野党としての焦りを感じたか。代表辞任をちらつかせる可能性もあるなどとは、茶番も甚だしいし、国民への責任逃れだ。

民主党よ、大丈夫か。

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