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佐賀北高校の優勝

こんな爽やかな、そして痛快なニュースは久しぶりではなかったか。高校野球に関する様々な報道、そしていわゆる「野球有名校」の功罪についての議論、近くは野球特待生制度の問題等々。この夏の甲子園、佐賀北高校の優勝はそんな重苦しいどんよりした雲を、一気に払ってくれる快挙だったと思う。

公立高校の優勝は11年ぶりだという。しかもいわゆる「野球名門校」ではない、ごくごく普通の、しかも文武両道を標榜する進学校でもある。選手たちも、監督もまたごく普通の生徒であり先生であったところが、素晴らしい。野球留学生はもちろんいない、みんな喧嘩の佐賀市周辺の中学卒業生ばかりだ。

1日の練習は3時間、試験の前1週間は休み、そんな中で基礎トレーニングをみっちりやり続けたそうだ。この甲子園にも、大学進学のための参考書を抱えてきて、合間を縫って勉強を欠かさないという。まさにこれが、高校スポーツの原点ではないか。一流をめざすことは素晴らしいし、間違いではない。しかし高校野球のみならず高校スポーツは、プロであることではなく「高校生であること」に徹することだと思う。

僕自身も40年前にそうだった。競技は違うが、やはり自己の記録更新をめざし汗を流していたし、また進学校だったし定時制の授業もあったから練習時間は3時間足らずだった。通学に片道1時間半近くを要していたが、自主的な朝練習などで練習時間不足を補っていたし、もちろん受験勉強もしっかりやった。

3年生の11月、全国大会への地区予選までクラブを続けたので、本格的な勉強は12月に入ってからだったが、それでも一次志望の大学に一点突破で合格することができた。別に自分を誇るつもりはないが、多くの勉強とスポーツ両立をめざす高校生が、球児も含めて「ごく普通の高校生」なんだということをあえて書いておきたい。そう、だれでも目指して頂点を勝ち取ることができる、それを今回の優勝は教えてくれている。

「野球名門校」を否定しようとは思わないし、野球留学も一つの形として認めて良いと思う。しかし、高校生の本分とは何か、本当に目指すところは何かということを、生徒も父兄も先生も、そして学校当局もしっかり考えて欲しいものだと思うのだ。

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